インド チェンナイ 美容院

経済成長著しいインドはキャリアアップのチャンスがあり、多くの人が現地採用としてインドへチャレンジしてきています。

2019年現在では、ベトナムと並んで最もホットな国ではないでしょうか。しかし

現地採用って給料低そうだけど、ちゃんと生活できるの?

という心配もあると思います。

実は、インドは現地採用でも(日系企業を中心に)福利厚生などの面で比較的待遇の良い会社が多く、貯金ができている方も少なくありません。

私はインドに1年ほど住んでおり、インド各地を旅行していますので、インドの物価については大体把握しています。

この記事では、インド現地採用の収入と支出についてご紹介します。

なお私が住んでいるのはチェンナイですが、デリー・グルガオン 、バンガロールの生活費はほぼチェンナイと同等で、ムンバイは少し高いそうです。

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現地採用の収入

まず収入からご紹介します。期待できる収入は2つあります。

給料

もちろん、基本の収入は給与になります。

一般の職種の場合

2019年5月現在、ビザが支給される最低給与水準が年収162.5万ルピー(約250万円)です。なぜこの条件なのかというと、安い給料で外国人が働くとインド人の雇用を奪ってしまうからです。

インド人は大卒の初任給で年収30万ルピーくらい、会計士やエンジニアなどの専門職でも年収が150万ルピーまで行けばかなり凄い方です。会社役員などになれば年収500万ルピーの人などもいますが、インドの中ではほんの一握りです。

殆どのインド人は年収162.5万ルピー未満なので、たとえそれ以上の給与の外国人がインドで働いてもインド人の雇用を脅かすことはありません。従って就労ビザ支給の最低給与水準が年収162.5万円になっているものと思われます。

162.5万÷12 ≒ 13.5万ルピー(約21.6万円)/月(額面)

そこから所得税が約30%(高い!)引かれますので

13.5×0.7≒9.5万ルピー(約15万円)/月(手取り)

となります。日本の給料と比べると著しく安いですが、インドの生活費を考えるとそこまで安くありません。これが手取りの最低水準で、年齢と経験によってもっと上がります。

なお、多くの国では学歴や職歴を就労ビザの要件としています。しかしインドの場合には学歴も職歴も関係ありません。唯一の条件は年収が162.5万ルピー(約250万円)以上であることです。

詳細はこちらのインド政府ホームページをご参照ください。就労ビザについては"Ⅵ Employment Visa"に記載があります。

給与以外の福利厚生については、人材コンサルタントをされているYuriさんのブログに非常に分かりやすくまとまっていますので、ご参照ください。

【現地人材コンサルタントが解説!】インド現地採用の《福利厚生》とは?

私は妻と一緒にインドへ来て現地採用として働いています(妻は専業主婦)。そういう方は他にもいらっしゃいますが、ビザ最低基準ギリギリの収入だと家族が生活するには少し厳しいかも知れません。

単身であれば余裕で大丈夫です。

日本語教師など日本人特有の職種の場合

日本人でも日本語教師の給与は5~6万ルピーである場合が多いです。就労ビザ発行の最低給与水準を満たしていませんが、それでも日本語教師の場合にはビザが下ります。

なぜかと言うと、日本語教師は日本人にしかできないので、たとえ給料が安くてもインド人の雇用を脅かさないからです。

※厳密に言うと日本語がペラペラなインド人も日本語教師はできますが、そういうインド人はそもそも給与が高いため考慮されないものと思われます。

日本語教師のほか、ひょっとしたら寿司職人など日本人にしかできない他の仕事も同様かも知れません(私が直接知っているのは日本語教師だけですが)。

 なお、年収が100万ルピーを下回る場合には所得税は20%に下がります。詳しくは下記をご参照ください。

Income Tax Rate

インドの税制は常に変化しますので、常に最新の情報を確認してください。

なお、日本語教師の給与水準に関する企業側の本音を推測すると

一般の仕事⇒企業は安い賃金で日本人を雇いたいが、ビザの都合により162.5万ルピー以上の給料を支払わざるを得ない

日本語教師⇒ビザ基準がないため、生活できるギリギリの水準の給与しか払わない

ということではないかと思います。

一般の仕事であれば必ず額面で月収13万円が支払われるため、日本語教師としてインドへ来る方はその点を考慮したうえで、それでも日本語教師としてインドへ来たいかどうかを決定された方が良いかと思います。

インドは慢性的に人手不足で、東南アジア諸国に比べて未経験職種でもチャレンジできる場合が多いので、もし「インドへ来る」「海外に住む」ことが目的であれば他の職種を探した方が給与は上がります。 

なお、たまに観光ビザ・ビジネスビザ・配偶者ビザなどで違法就労をさせる会社があるようですが、見つかれば国外追放になるので注意してください。

定期預金利息

実は給与の他にもう1つ期待できる収入があります。それは定期預金利息です。

日本では定期預金の利息などゼロに等しいですが、インドの定期預金利息は年利6~7%となっています。

100万円預けたら1年後に7万円がもらえる計算になるので、大きいです。インドはそこまでお金を使うところがないので、現地採用でもそれなりに貯金ができます。

3ヶ月程度でも定期預金に入れておくと、ちょっとした収入になります。但し、利息収入に対しても当然所得税が取られます。

なお、インドの利息が高いので日本の貯金をどんどんインドへ移して定期預金に入れる方もいます。

但しその場合には、以下のコストがかかることを計算に入れておかなければなりません。

想定されるコスト
  • 日本からインドへ送金するときの手数料
  • ルピーが値下がりした場合の為替差損
  • インドの所得税
  • インドから日本へ送金するときの手数料

もちろんルピーが上がれば儲かりますが、自己責任で為替リスクを判断する必要があります。

上記の費用の他、手間や時間がかかりますが、そのデメリットを上回るだけの収入が見込まれると判断した場合には日本の貯金をインドの定期預金に預けて運用したら良いと思います。

支出

現地採用であれば食費や家賃も含め月6〜7万ルピー(10万円前後)で生活している人が多い印象です。

この項では、一般的な現地採用の日本人の支出をお伝えします。支出の大半は家賃と食事だと思うので、どの程度の家で妥協できるか、自炊できるかが要だと思います。

家賃

家賃については、現地採用は管理費込みで2万5千〜4万ルピー(3万〜6万円)程度の家に暮らしている人が多いようです。インドは最小でも2LDKで、それより小さい部屋は殆どありません。シンガポールのようにルームシェアをすることも少なく、1人で2LDKに住みます。

上記値段は家具付きで、家具なしであれば2万ルピーくらいからあるようです。家具はレンタルをしたり、ネットで安く譲ってもらったりすることも可能なようですが、ある程度インドに慣れてきた上級者向けだと思うので最初は家具付きが無難だと思います。

もちろん、インド人の大卒初任給は月2万ルピーなのでもっと安い物件もありますが、日本人には住めないレベルですし、日本人にそういう家を紹介する業者もありません。駐在であれば、会社負担で7〜15万ルピー(10万〜22万円)程度で暮らしているようです。

なお、タイやマレーシアでは現地採用でもジム・プール付きのコンドミニアムに住んでいると聞きますが、インドの現地採用で家にジムとプールがついているという話は聞いたことがありません。

水道光熱費

水道は無料です。但し、水道の水は飲めないので、ウォーターサーバー用の水を20リットル75ルピー(約100円)で購入します。電気については、私の家はガスを使わずIHを使っておりオール電化で、かつ1年中冷房をつけていますが月5,000ルピー(7,500円)程度です。ガスはプロパンガスを購入します。

通信費

家のWiFiは、通信速度にもよりますが月2,000ルピー(3,000円)程度です。携帯電話は、月800ルピー(1,200円)程度で不自由なく暮らせます。私は外でYouTubeなどを毎日ガンガン見ていますが、通信制限がかかったことはないです。国際電話をかけると跳ね上がります。

食費・日用品費

食費は、野菜や果物はとても安いです。例えばトマトは1Kg 20ルピー(30円)くらいです。もちろん、1kgが最低購入単位というわけではなく量り売りで、例えば100g買うなら2ルピーで購入できます。肉は鶏肉以外はあまり手に入らないですが、鳥肉の場合は1羽分の肉が300ルピーで手に入ります(生きた鶏を持ち帰るということではなく、切られたものがお店で売られています)。

チェンナイで入手できる食材や日用品についてはインド・チェンナイで入手できる食材インド・チェンナイで入手できる日用品(フェニックスモール)をご参照ください。

外食をする場合、現地のローカルフードは50ルピー(80円)くらいから食べられます。南インドになりますが、ローカルフードについては健康志向の方にオススメ 定番の南インド料理 5選をご参照ください。北インドでもローカルフードの値段はそこまで変わらないはずです。

日本食は焼魚や唐揚げ定食で600ルピー(900円)くらいです。野菜と豆を使って自炊をしていくと、かなり食費が抑えられ月1万ルピーくらいに収まるかも知れません。

チェンナイの日本食レストランについてはインド・チェンナイの日本食レストラン 10選をご参照ください。なおこちらも、他のインドの都市であってもそこまで値段は変わりません。

一番高いパターンは毎食日本食というパターンですが、仮に毎日昼と夜に日本食を食べたとすると

600ルピー × 60回 = 36,000ルピー(54,000円)となります。

接待交際費

お酒を含む飲み会は大体1回あたり1,000〜2,000ルピー(1,500〜3,000円)くらいを目安に考えてもらえれば大丈夫かと思います。

移動代

駐在員の場合、家族1人ずつ車が一台割り当てられるので移動代はかかりません。

移動は基本的にタクシーになるので、プライベートで人と会ったりする場合には毎回100〜400ルピー(150円〜600円)程度かかります。デリー・グルガオンはある程度メトロも発達しているので駅の近くに住めば多少は抑えられるのかも知れません。

しかし、それでも電車で行ける範囲は限られているので基本的にはタクシーを使う前提で考えて頂いた方が無難です。なおチェンナイはそれほど鉄道網が発達しておらず、電車とバスでの生活はほぼ不可能です。

クリーニング代

チェンナイ クリーニング店

インドにもクリーニング屋はあります。街中の至るとことにあります。

チェンナイ クリーニング 値段

1ルピー1.5円程度なので、ワイシャツ1枚が90円といったところでしょうか。現地の物価からするとギョッとするほど高いので中間層以上が利用しているのだと思いますが、繁盛しています。

アイロンもきっちりかけてくれて、綺麗になります。

インドのお店は基本的にどこでも英語で表示されているので分かりやすくて便利ですね。

ヘアカット代

インド チェンナイ 美容院

Tony & GuyやNaturalsなどの美容院がありますが、値段は男性の私がヘアカットをするだけで2000ルピー(約3000円)近くもしましたので、女性の場合は日本と変わらないくらい高いかも知れません。

男性の場合は、日本でいうQBハウスのような「ただ切るだけ」という床屋が町中の至る所にあります。

チェンナイ 床屋

値段表はないのですが、今のことろ100ルピー札(約150円)を出して何も言われず受け取られるので、100ルピーあれば十分なようです。

噂によると70ルピーという話なので、私は毎回30ルピー(約45円)ボッタクられてるかも知れません。

チェンナイ 床屋

一応、きちんと切ってくれます。

娯楽代

インドで娯楽と言っても映画とゴルフ、日本人会のサークル活動くらいではないかと思います。私の場合は旅行が趣味なので、生活費以外の殆どは旅行代に費やしています。

インドでの休日の過ごし方についてはインドで生活している日本人にオススメな休日の過ごし方5選をご参照ください。

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本気でコストカットすればいくらでもできる

上述の通り、インドの就労ビザの認定基準を満たす最低レベルの収入は年収162万5000ルピー(約250万円)です。年収162.5万ルピーというのは、2018年11月現在の日本円にすると大体250万くらいです。

もちろんこれは最低水準なので、経験に応じてもっと高い給与をもらえます。そうすると、ビザの最低基準は日本の新卒の給与と同じくらいなので、安いと思われるかも知れませんが、インド人の給与と比較すると破格の厚遇です。

※以下、全て1インドルピー=1.5円として記載します。

インドの大卒の新卒初任給は大体年収で40万円くらいです。経験を積んだエンジニアなどでも年収200万であればかなり高い方です。しかし、そもそもインドで大学を卒業している人は殆どいません。

今お世話になっているドライバーは38歳ですが、レンタカー会社から受け取っている給与は月収で2万円、年収にすると30万円弱だそうです。

それで勤務時間は1日15時間の週6日(私達が使わない場合も、会社に帰って別の業務があるそうです)、1日15時間を超過したら時間外手当は時給60円、休日出勤は1日800円だそうです。

2017年のインドの一人当たりGDPはUSD1939.61(1ドル113円として日本円にすると22万円程度)なので、このドライバーの収入がインドの平均的な姿(よりもちょっと良い方)なのではないかと思います。

インドは国民同士の格差が酷く、日本人よりも遥かに稼いでいる人たちも大勢いれば、国際貧困ライン(1日1.90米ドル)ギリギリで生活している人たちもいます。従って本気でコストを切り詰めようと思えばいくらでも切り詰められます。

多くのインド人が25万円程度の年収で暮らしているところで最低でも年収250万を受け取るということは、現地の感覚では破格の高待遇です。

ただ、現地人と比べて破格の高待遇だからと言って暮らしやすいかというと、それはまた別問題です。インド人と同じ水準での生活レベルに耐えられる日本人は殆どいません(ごく稀にいます)。

インド人が食べている安いローカルフードは日本人の口には合わないからです。

全くのローカルで生活しようと思えばある程度の現地語(北インドであればヒンディー語、チェンナイであればタミル語)が必要になりますし、衣食住も現地のものを取り入れなければなりません。

まとめ

インドであれば現地採用でも多くの方は貯金をしています(お金を使うところがありませんので)。

自分がチャレンジしたい国でチャレンジしたい期間だけチャレンジすることができるのは現地採用の特権なので、ぜひ挑戦してください。

現地採用の就職で何から手をつけて良いのか分からないという方は海外就職の始め方と実現への道のりまとめをご参照ください。

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