【はじめてのアジア海外就職】実現までの道のりまとめ

 

 

 

海外で働いてみたいけど、何から始めたらいいんだろう?

という疑問にお答えします。

何の準備もないままいきなり転職エージェントに登録すると、準備不足のままエージェントのペースで話がどんどん進んでしまう可能性があるので事前準備が重要です。

この記事では、海外就職に興味を持った段階から最終的な実現までにやるべきことを全てご紹介します。

海外就職実現までにやること
  1. 海外就職の目的を明確にする
  2. 行きたい国を決める
  3. 海外就職に関する情報収集をする
  4. 海外就職に必要な語学力の確認と習得
  5. 海外就職に必要な資金の準備
  6. エージェントへの登録
  7. 応募と面接
  8. 退職の意思表示
  9. 渡航の準備
  10. 退職・渡航
  11. 移住後の現地での手続き

私は30代既婚者ですが、昨年日本で勤めていた会社を退職してインドへ転職し、今はインドで働きながら妻と一緒に毎月インド国内や海外へ旅行もしています。

海外転職は国内転職と異なりやることがたくさんありますが、この記事を読めば海外就職までにやるべきことが全て分かります。

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海外就職の目的を明確にする

先日、下記のツイートをしました。

上記ツイートの通り、目的が異なれば行くべき国、採るべきキャリア戦略は異なるので、まずは皆さんの海外就職の目的を明確にすることが大切です。

行きたい国を決める

海外就職で目指す国は1つに絞る必要はありませんが、志望動機に沿った国へ行かないとズレてしまいます。

詳しくは【海外就職の動機別】オススメのアジアの国リストの記事をご参照ください。

いきなり欧米を目指すというのはハードルが高いので、多くの人が最初に目指すのはアジアの国になります。

欧米を目指すのであればインド→シンガポール→欧米というステップも考えられますが、慎重なキャリア戦略が必要です。

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海外就職に関する情報収集

国内転職の情報収集で必要なのは応募先の企業や求人に関する情報のみですが。

一方、海外の場合は企業の他に就職希望先国の情報も収集する必要があります。

具体的には、国別に下記の情報を収集する必要があります。

  • 給与相場
  • 物価水準
  • 就労ビザ発行基準
  • 生活環境
  • 仕事・生活に必要な語学力

情報収集の注意事項

海外就職の情報収集をするにあたっては、注意事項があります。

家賃と食費を確認する

面接官
給与は1ヶ月15,000元でよろしいですか?

応募者
15,000元で生活が成り立つのか分からないなぁ?

転職の面接時には希望給与を聞かれますが、現地の物価水準を知らなければ、その給与で生活を維持できるのかどうかは分かりません。

そこで、転職エージェントへ登録する前にまずは現地の物価を確認する必要がありますが、確認すべき項目は家賃と食費です。

日本だと水道光熱費、通信費、交通費なども家計を圧迫しますが、アジアの国は家賃と食費以外の費用はそこまで気にしなくて構いません。

アジアで現地採用の求人が多い地域の中で、給与水準に対して家賃が高いのはシンガポール、香港、上海、ムンバイです。

上記の地域では狭い家で我慢したりルームシェアをしなければならない可能性があります。

逆に、上記以外の地域で活躍している現地採用が家賃でヒーヒー言っているという話は聞いたことがありません。

次に食費ですが、自炊ができるか(自炊をする時間と能力があるか)、ローカルフードに耐えらえるかによって支出額は変わります。

自炊をしたりローカルフードを食べたりするのが難しく、日本食レストランでの外食やデリバリーをしなければ耐えられないということになると、一気に生活費が上がります。

ローカルフードが食べられるかどうか、自炊ができるかどうか、自炊もローカルフードもNGであれば、毎食日本食レストランへ行っても大丈夫なほどの給料をもらえるかどうかが重要です。

色々な人の話を聞く

インドに就職した日本人に話を聞けばインドの仕事や生活環境について分かるかと言うと、そうとも限りません。

同じ国であっても会社によって、地域によって、人によって環境や考え方が全く異なるからです。

例えば同じ国に住んでいても、ある人は毎日自炊をしているので「食費は月に1万円くらいで貯金は貯まりますよ~」というかも知れませんが、別の人は「毎日日本食を食べているので、食費は月5万円くらいいきますね~」と言います。

また同じ環境でも人によって受け取り方が異なることもあり、たとえ同じ職場で働いていてもある人は「現地採用は駐在員に見下される」というかも知れませんが、別の人は「うちの職場で現地採用の差別なんてない」というかも知れません。

日本国内であっても人によって言うことが違うというのはよくあることですが、海外であれば尚更のことです。

私も含めて1人の話だけ聞いて納得してしまわずに、興味がある国については可能な限り多くの人の話を聞くようにしましょう。

このブログでは、1人でも多くの海外生活者にインタビューをして、良い面も悪い面も包み隠さずにできるだけリアルな海外就職について発信していきたいと考えています。

エージェントの立場を理解する

海外就職を実現される方は、転職エージェントを利用される人が多いと思います。

多くの転職エージェントは、皆さんのキャリアアップのお役に立とうと誠実に情報提供をしていますが、ビジネスモデルとしては皆さんが就職を実現して初めて報酬が発生します。

従って、皆さんに海外就職を実現してもらいたいという意欲が強くなることは間違いありません。

例えばインドの転職エージェントでいうと

エージェント
インドの大気汚染は日本で報道されているのと異なり、問題ありません。イメージと異なり、現在のインドはとても暮らしやすいです。

などと案内されることもあるかも知れません。

しかし「問題ない」「暮らしやすい」というのは主観的なことなので、人によって感じ方は違いますし、実際に生活している人の話をたくさん聞いて、実際に下見をして初めて分かることです。

全てのエージェントの言うことを信用してはいけない、とは言いませんが、エージェントの中には実際よりも良く話す(いわゆる「ポジショントーク」)をする人が一部いるのも事実です。

エージェントの話は鵜呑みにせず、様々な人から情報収集をする(裏取りをする)のがオススメです。

エージェントはあくまでも、求人を紹介してもらうために活用しましょう。

Twitterで情報収集する

実際に海外就職をしている様々な方から情報収集をする大切さについてご説明しましたが、情報収集はTwitterで行うのがオススメです。

海外就職に限りませんが、Googleは検索アルゴリズムが日々変化しており、最近は役所や大企業の公式サイトが検索の上位に表示され、個人のリアルな体験談などは表示されにくくなっています。

例えば「インド就職」と検索をしても、上位表示されるのは転職エージェントのサイトが多いので、実際のインド就職・インド生活がどうなのか?というところは分かりません。

一方、Google検索と異なり、Twitterは個人利用者が多く、生の生活・就職情報を発信しています。

どの国にも熱心に情報を教えてくれる在住者がいますので、分からないことがあればリプやDMで連絡をして聞いてみましょう。

もしインドについて気になることがあれば、コメントかお問い合わせフォームから私まで気軽にご連絡ください。

海外就職の情報収集の参考記事

当ブログ(アジアで暮らす)の中で、海外就職の情報収集の参考にして頂きたい記事を2つご紹介します。

海外就職と年齢の関係について

海外就職をするのに最もオススメなのは20代後半ですが、新卒であっても30代以降であっても海外就職をする人は大勢います。

ただ、それぞれの年代ごとに直面する課題や注意点などは異なります。

年齢別の海外就職の注意事項などについては海外就職に最適な年齢は?30代以降でもチャレンジできる!をご参照ください。

駐在員との違いについて

自分で行先の国を決めて、自分の意思で海外へ渡航して働く就労形態が現地採用ですが、企業の命令で海外勤務をする場合の就労形態は駐在員といいます。

両者は一般的に待遇などの面で異なります。

詳しくは海外就職希望者必見!海外駐在員と現地採用のメリットとデメリットの記事をご参照ください。

海外就職に必要となる資金の準備

履歴書や職務経歴書を準備してエージェントへ登録したら転職活動開始ですが、内定が決まってビザが下りても無一文で海外へ行くのは危険です。

個人的な感覚ですが、海外就職を始めるには100万円程度の資金がないと心許ない印象です。

住民税 5~10万円
予防接種費用 5~10万円
アパート敷金 5~50万円
最初の給料までの生活費 5~20万円
荷物輸送費・生活必需品の購入等 10万円
合計 30~100万円

敷金の幅が広いですが、地域によって1ヶ月分の敷金で良い場所もあれば、10ヶ月分の敷金を要求される地域もあります。

上記の他に、意外と細かく想定外の費用がかかるものです。

例えば、いま日本で暮らしている家で使っているベッドや机などの引き取り手がない場合には処分が必要ですが、処分費用で数万円かかる場合もあります。

他にも、例えば日本の携帯電話を早期解約した場合に数万円の違約金がかかるプランなどもあります。

念のため150万円くらいを想定しておくと安心だと思います。

そこで、貯金のない方は転職活動を始める前に海外就職に必要な資金の準備をしてください。

但し、派遣社員でギリギリの生活をしていて月に1万円を貯金するのもやっと・・・という場合は、100万円を貯めようとしたら10年かかってしまうかも知れません。

その場合には、実家から借り入れをする、家賃が安く敷金1ヶ月の国を選ぶ、給与の前借りができないか内定先企業と相談する、などの対策が必要になるかも知れません。

海外就職に必要となる金額の詳細については海外移住の実現までにかかる費用のリスト【ざっくり100万円】の記事をご参照ください。

海外就職に必要な語学力の確認と習得

タイ語やベトナム語などの現地語がペラペラという場合を除いて、全く英語ができないと海外就職では苦戦を強いられます。

現地採用として海外就職をする場合には、まず最低ラインの目標としてTOEIC600点を目指しましょう。

TOEICってリスニングとリーディングだけだから、会話力の指標にはならないんじゃないの?

TOEICって日本と韓国でしか通用しないから海外就職の役には立たないんじゃないの?

という疑問もあると思います。しかし私は、3つの理由でTOEIC600点を目標にすることをオススメします。

理由1:日系企業はTOEICを基準に採用する場合が多い

TOEICが英語力の指標として威力を発揮するのは日本と韓国のみと言われており、実際インド人との飲み会でTOEICの話題が出たときにTOEICを知っているインド人は1人もいませんでした。

従って、海外就職で外資系やローカルの企業を受けるのであればTOEICの点数履歴書に書いても「これは何ですか?」という反応かも知れません。

しかし、英語が苦手な人が初めての海外就職で外資系やローカル系へチャレンジするのは非常にハードルが高いです。

そこで、初めての海外就職は日系企業へ就職することになる場合が多いです。

日系企業であれば面接官が日本人であるケースが殆どなので、TOEICの点数は英語力をアピールする有効な材料になります。

日系企業の海外子会社の場合には採用担当者が日本人である場合が多く、しかも英語のできない駐在員が面接官となるケースすらあります。

将来的に外資系やローカル系へチャレンジしていきたい場合にはTOEICの点数は頼りにならず、英語面接でどれくらい話をできるかが全てです。

しかし初めての海外就職で日系企業の海外子会社にチャレンジする場合には、TOEICを目標にするのも良いのではないかと思います。

理由2:基礎力があれば会話力は現地で磨くことができる

TOEICはリスニングとリーディングだけのテストのため、ライティングやスピーキングの力は測れません。

しかし、頭の中に英単語と文法が入っていれば、それらをアウトプットする機会は海外にいればいくらでもあります。

海外の生活や仕事で困ったときに思い出せない単語や表現を身振り手振りで表現して、「あれ~あの単語は何というんだっけなぁ?」と思いながらGoogleで調べると「あ~これこれ」と思い出します。

英単語などは感情を伴って記憶すると長期記憶になると言われていますので、その経験を積み重ねていくことにより多くの英単語や文法を長期記憶へ落とし込んでいくことができます。

間違ったアウトプットする→伝わらないので覚えなおす→正しく記憶する

というプロセスで英語力は向上します。

一方、全く英語を知らないまま海外へ渡ると最初の「間違ったアウトプットする」ということもできないため、より時間がかかります。

従って、海外就職をする前にTOEICの勉強を通じてリスニングとリーディングのトレーニングをするのがオススメです。

ゼロから勉強をしても身につかないわけではありませんが、インプットに時間をかけることは効率が悪く時間がかかるためあまりお勧めしません。

理由3:海外就職はTOEIC600点が最低ライン

必要な英語力は国によって異なります。

タイ、ベトナム、インドネシアなどであれば現地の方も英語を日常的に使っているわけではないので、そこまで流暢な英語が話せなくても仕事上は問題ないと言われます。

一方、インドやマレーシアの場合にはローカルスタッフが日常でも英語を流暢に話すため、長文を聞き取ったり、英語で主張をしていかなければなりません。

私自身はTOEIC 805点でインドへ来ましたが、なんとか業務には支障なくやっていけるレベルでした(最初は苦労しました)。

いずれにしても、最低限のコミュニケーションが取れなければ英語を使う仕事に就くのは難しいです。

その最低限のコミュニケーションレベルがTOEIC600点と言われています。

マレーシアでのコールセンターなど、英語が全く話せなくて日本語だけで応募できる仕事もあります。

しかし日本語のみでできる仕事に就いてしまうと、せっかく海外就職をしても全く英語が伸びないという悪循環になります。

国別に必要な英語力を理解し、英語力が不足しているのであれば語学学校などで最低限必要な語学力を身につけて海外就職へ臨みましょう。

履歴書・職務経歴書の作成

エージェントの登録には履歴書・職務経歴書の提出が必要になります。

なおエージェントによっては英文レジュメの提出を求められます。もし初めての海外就職で英文レジュメの作成に自信がなければアイディービジネスの利用がオススメです。アイディービジネスは、英検1級を持った専門家が日本語の履歴書・職務経歴書を最短3時間で英訳してくれます。

しかし、これから海外就職しようというのに英文を全て専門家に丸投げというのはいかがなものか?とも思いますよね。「勉強のために自分で英訳したい」という場合は、英訳した文書の校正もしてもらえます。英語の校正であれば、英語専門家または英語ネイティブを選ぶことができます。

職務経歴書に限らず、ビジネスで英語を間違ってはいけない場面でアイディービジネスは活用できます。

転職エージェントへの登録

国別の情報を分析して、自分がどこの国に就職をしたいのか決めたら、とりあえず履歴書と職務経歴書を用意します。

初めて転職をする方の場合は書き方が分からないかも知れませんが、応募先企業に提出するわけではないので、とりあえずネットで検索しつつ50点くらいの書類を完成させれば大丈夫です。

不十分なところがあれば、転職エージェントにアドバイスをもらって改善していきましょう。

その国の人材紹介会社(エージェント)に登録します。「その国のエージェント」と言っても、現地人がやっているエージェントではなく、リクルートやJACなどの日系エージェントの現地法人です。

海外就職の場合、国内と比較して給料の未払やビザのサポートがないなどと様々な問題があります。

国内転職の場合には転職エージェントでも転職サイトでも好きな方を使えば良いと思いますが、初めての海外就職ではエージェントを利用することをオススメします

理由は2つあります。

  • ビザ要件を満たしている企業のみが紹介される

日本国内であればどんな会社へ就職しても自由ですが、海外で働く場合には企業からの内定の他に政府からの就労許可が必要です。

しかし外国人の採用に慣れていない会社では、就労ビザの要件を確認しないまま内定を出し、いざ就労しようと思ったら就労ビザが下りないという場合があります。

転職エージェントはその国のビザ事情に精通しているため、「内定が出たのにビザが下りない」という事態を防ぐことができます。

  • 怪しい会社を排除してくれる

海外には怪しい会社が多いです。

インドで会計事務所を開業されている野瀬さんが下記のツイートをしていますので引用します。

私も

インド在住
会社が就労ビザ更新の資料を提供してくれずオーバーステイ(不法滞在)になってしまった

などという話を聞いたことがあります。給料未払や配偶者ビザでの不法就労などの噂も聞きます。

インド以外の国でここまで酷い会社が多いのかは分かりませんが、インドでは本当に怪しい話をよく耳にします。

日本の場合は労基署へ訴えたり弁護士に相談したり様々な手段がありますが、海外だと労働問題の解決は難しい場合が多いです。

転職エージェントを使ってもリスクをゼロにはできませんし、最後は自己責任ということにはなってしまいます。

しかしエージェント経由の場合には、企業とは長い付き合いがあるケースが多いので、以前紹介した求職者からの情報などを通じて企業内部などの情報をキャッチすることができます。

従って、自分で企業を探すのに比べれば転職エージェントを利用した方が相対的にリスクが低いのは間違いありません。

応募・面接

転職エージェントを通じて企業へ応募し、書類選考に通過すると、面接となります。

面接スケジュールの調整

国内転職の場合、半休やフレックスを利用して面接へ行かなければならないため日程調整には大変苦労しますが、海外就職の場合は比較的日程調整をしやすいです。

一次面接

まず大抵の場合、一次面接はスカイプで行われます。

アジア諸国は日本と1〜3時間ほどの時差があるため、日本の終業後に面接を設定することができます。

そして、スカイプ面接は会社へ訪問する必要がないため、退勤後に近くのカフェなどで面接を受けることもできます(現職の近くのカフェだと上司や同僚にバレてしまうリスクもありますが・・・)。

また日本の祝日にまとめて面接を受けることも可能です。

最終面接

最終面接については、現地への訪問が必須の国とスカイプだけで完結する国に分かれます。

インド 、ベトナムなど求職者が少なく採用企業側が困っている国では、求職者側の立場が強いためスカイプ面接だけで内定を出してくれる企業が多いです。

一方、タイやシンガポールのように応募者が多く企業側の立場が強い国では、最終面接は現地へ来ることを必須としている企業が多いです。

しかし、たとえスカイプだけで内定を出してくれる企業であっても一度は現地へ下見に訪れることを強くオススメします。

特にベトナム、インドネシア、インドのようにスカイプだけで内定を出してくれる企業が多い国は生活がハードであることが多いため、生活できそうかどうか実際に見た方が良いです。

年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの長期休暇も海外は平日なので、そういった1週間程度の長期休暇を利用して面接を受けに行くのがオススメです。

下見のついでに何社か面接を受けて、もし一社も内定をもらえなければ日本へ戻ってからスカイプで最終面接を受けましょう。

一次面接も最終面接も服装は日本の面接と変わりません。

また、最終面接で現地訪問をするときには履歴書と職務経歴書を持参しましょう。

面接で聞かれる質問

海外就職の面接で聞かれる主な質問をご紹介しますので、以下の質問に答えられるように準備を進めてください。

日本の面接と同じ質問
  • 会社への志望動機
  • これまでの職務経歴
  • 自分の強みと弱み
  • 将来のビジョン

上記の質問は日本と同じだと思いますが、この他に海外就職特有の質問があります。

海外就職特有の質問
  • なぜ海外で就職したいのか
  • なぜこの国を選んだのか
  • いつまで働く予定か(帰国予定)
  • 海外就職について家族はどのように考えているか

私の場合は以下のように説明しました。

海外就職特有の質問への私の回答
  • 学生の頃から好奇心が強く異文化体験が好きだが、旅行だけでは表面的なことしか分からず、実際に住んでより深く異文化理解をしたい。
  • 複雑な状況を整理して分かりやすく説明することが得意なため、海外の状況を整理して日系企業に説明する仕事で強みを活かせると思った
  • 日本人が少なく現地採用でも裁量の大きい仕事が任せられるインドでチャレンジしてみたいと思った。
  • インドは物価が安いため、暮らしやすいと思った。
  • 「英語で外国人のプロジェクトマネジメントができる」と言えるようになるまで頑張りたい。
  • 家族も理解し応援してくれている。妻は一緒に来てくれている。

英語面接について

欧米系や現地企業の場合は英文履歴書を提出、面接も全て英語で行われるのが普通です。

日系企業の面接は通常日本語で行われますが「経歴と志望動機を英語で説明してください」などの簡単な英語レベルチェックがある場合があります。

なお私が受験したインド系、欧米系の会計事務所ではとても細かい質問をされることがありました。

  • 四半期決算で発生したエラーと、それに対する対策を教えてください
  • 内部統制で防ぐことのできるリスクと内部統制の限界について説明してください

などです。具体的なケースで、どのように思考・行動するのかを問われました。

英語力に自信がない場合には、初めての海外就職では日系企業を中心にチャレンジするのが良いかと思います。

現職への退職意思表示

内定がでたら、内定先から発行されたオファーレターにサインをし、現職に退職の旨を伝えます。

このときに退職・入社時期についても調整が必要になります。

ここから就労ビザの取得となりますが、退職の旨を伝えたのに就労ビザが下りなかったなどということになったら大惨事です。

エージェントを通してアジアの国へ就職するのであればまず就労ビザは降りるはずなので心配ありませんが、念のため就労ビザが下りない可能性がないかどうかはエージェントや内定先企業にご確認ください。

ちなみに、インドでは給与がINR162,5000を超える雇用契約を締結しているのに就労ビザが下りなかったという話は、少なくとも私は聞いたことがありません。

渡航の準備をする

海外への渡航が決定したので、渡航するための準備をします。具体的には以下のような段取りが必要になります。

  • 就労ビザの準備
  • 予防接種(必要な予防接種は国によります。詳しくは「国名+予防接種」でグーグル検索してください)
  • 家の賃貸契約、携帯電話、水道、電気、ガス、インターネットなどの解約
  • 海外へ輸送しない家財道具の処分(現地採用で家具を郵送した人は聞いたことがありません)
  • 衣服、本や日本の食材など、現地へ送るものを郵送
  • 日本に残す荷物を実家、友人宅またはトランクルームなどに置く
  • 年金、住民票などの各種届出(詳細は下記記事参照)

なお私は海外就職の渡航先がインドでしたので、インドへ移住するときの事前準備についてはインド生活の日本での事前準備とインド到着後に必要な情報まとめをご参照ください。

退職・海外渡航

海外渡航前には家の引き払いや役所の手続き等、やることが色々あります。従って、最終出社日の翌日に海外渡航というのは難しいでしょう。

最終出社日から海外渡航まで、最低でも1週間、できれば2週間は余裕を持ちたいです。

移住後の現地での手続き

移住後も現地での手続きがありますので、渡航の翌日から働けるわけではありません。国によって異なりますが、どこの国でも以下のような手続きは必要になります。

  • 携帯電話契約
  • 家探し
  • 外国人登録
  • 銀行口座開設

どの程度の時間がかかるのかはエージェントや内定先に企業にご確認ください。

日本での退職の翌日に渡航できるわけではないのと同様に、渡航日の翌日から働けるわけではありませんので、余裕を持った渡航日の設定が必要です。

行き詰まったらプロに頼りましょう

上記の手順に沿って準備を進めればアジアの海外就職は実現します。

しかし、実際に自分なりに準備を進めていくと

本当にこの国でいいんだろうか?自分のキャリアはこの方向性で良いのだろうか?

と悩む場合も少なくありません。

まず自分自身でできるところまでやってみることが大切ですが、それでも行き詰まってしまったらプロのサポートを受けるのも悪くありません。

海外就職の専門家からサポートを受けたい方にグローバル人材塾をオススメします。

履歴書や職務経歴書の作成を手厚くサポートしてもらうことができます。

英文レジュメの校正もしてもらえますので、グローバル人材塾に登録すれば上記でご紹介したアイディービジネスの利用は必要ありません。

グローバル人材塾を活用するメリットについては海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。

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