初めまして、インドの会社で4年間働いたあと、中国の広州で生活をしているTATSUYAと申します。
ブログのコンセプト
「アジアで暮らす」というタイトルではありますが、私がこのブログを通じて目指しているのは日本の暮らしや働き方を見直すことです。
日本が抱える問題
最近は日本でも「働き方改革」が叫ばれ、少しずつ社会が変化してはいるものの、未だに長時間労働、有休未消化や男女格差などが大きな社会問題となっています。
2019年に「わたし、定時で帰ります」というドラマが話題になりましたが、海外では定時で帰ることは当たり前のことなので、このようなタイトルでドラマが作られること自体が異常な状況だと言えます。
また暮らしの面でも、今の日本は賃金が上がらない割に消費税や社会保険料は上がる一方なので、困窮している方が多いのではないでしょうか。
たとえ長時間残業や休日出勤が続きハードワークでも、高度経済成長期のように毎年給料が上がって生活が豊かになっていくのであれば耐えられるかも知れません。
しかし今の日本は長期にわたって賃金が上昇せず、将来豊かになっていくイメージが湧かないにもかかわらず、多くの人が家族との時間や趣味の時間を犠牲にして長時間労働を強いられており、メンタルを壊してしまう方も後を絶ちません。
新卒一括採用、終身雇用制、ジョブローテーション、年功序列型賃金といった日本型の雇用システムに不安を感じている方も少なくないと思います。
また非正規労働者の場合、正社員ほどの長時間労働はないかも知れませんが、極めて不安定な生活を強いられます。このように今の日本では多くの方が閉塞感を抱いて暮らしています。
日本の問題をどう乗り越えるか
現在の日本の状況が異常だと感じている方は多いと思いますが、どうすれば良いか分からず八方塞がりになっているのではないでしょうか?
私は今の閉塞的な状況を打開するために「アジアで暮らす」という考え方が大切だと考えています。
言うまでもなく、日本はアジアの一部です。「私は日本で暮らしている」と考えると閉塞感を覚えるかも知れませんが、アジア全体を見れば驚異的な成長を遂げているため、「私はアジアで暮らしている」と考えると様々な可能性があることに気がつくのではないでしょうか。
アジア各国の経済成長や技術革新に伴って今後どんどん国境の壁は低くなっていき、「(日本を含めた)アジアのどこで暮らすのか」を1人1人が考えることを迫られる時代が近づきつつあるのではないかと私は感じます。
アジアにも様々な国があり、人によって、また状況によって最適な国が異なります。
たとえ日本で仕事が上手くいかず自信が持てない方でも、海外であれば成果を出せる場合もあります。極端な例ですが、例えば日本において全く役に立たないと思われる「イライラせずボーっと待てること」といった能力が、私の住むインドではとても大切だったりします。
いま自己肯定感が低い方でも、ひょっとしたら環境を変えることで自己肯定感が上がる可能性もあるのではないでしょうか。
もちろん日本が最も向いているという方もいます。しかし「私には日本しか選択肢がない」と考えるのと、「アジア全体で様々な可能性を検討した結果、私は日本に住みたいと思った」と考えるのとでは納得感が全く異なります。
欧米への移住には高い実力と運が必要ですが、アジアであれば(国により難易度は異なりますが)多くの日本人に可能性が開かれています。また欧米だと文化的にも日本と大きく異なりますが、アジアであれば親近感があります。インドの文化は日本と大きく異なりますが、やはりアジアだなと感じます。
という意見もあるかも知れませんが、私はそうは思いません。
生産性の低いブラック企業が残ることは日本にとっても弊害です。多くの人が国境を超えて移動するようになれば、不当に労働者にサービス残業をさせているような企業は日本からも淘汰されていきます。
労働者が最大限に生産性を発揮することのできる企業のみが残るようになりますので、労働者がアジアの最適な場所を見つけて働くことは日本にとってもプラスにしかなり得ません。
このブログでお伝えすること
このブログでお伝えしたいことは大きく分けて3つあります。
1.アジア各国への移住方法
このブログでは「アジア各国で生活してみたいけど不安」という方に向けて、どのようにアジア移住を実現するのかをご紹介します。
アジア移住は、現地採用での海外就職という方法が最も一般的だと思いますが、フリーランスとしてのノマド移住や起業などをされる方も多いと思います。
私自身がインドで生活しているため、しばらくの間はインドで就職するための情報に偏りがちだと思いますが、将来的にはできるだけ多くの国の情報、またフリーランスや起業家の方にも役に立つ情報を発信していきたいです。
このブログではビザや税金といった制度のことから現地の物価や治安といった暮らしに関わることまで、海外移住に必要となる幅広い情報を発信します。
但し、網羅的に薄い情報を発信するのではなく、深く情報収集をして自分なりに整理をした上で、自分の言葉で少しずつ情報発信をしたいと考えています。
2.アジアでの生活や旅行を通じて私が学んだこと
アジア各国では、家族に対する考え方、職場の人間関係に対する考え方なども全く異なります。私自身、インドでの生活、中国出身の妻の親族との家族関係などを通じて様々なことを学びました。
アジア各国の暮らしを知ることによって、日本の暮らしを考え直すことができます。特に「インドは人生観が変わる」と言いますが、このブログではアジアの生活や旅行を通じて私が学んだこと、変化した人生観についても発信していきます。
このブログを通じてアジア各地の労働環境や生活環境を知っていただくことによって、これまで当たり前だと思っていた日本の労働環境や生活環境を別の角度から見つめ直すきっかけになればと願っています。
このブログではアジアでの海外就職、海外生活、海外旅行や政治問題、社会問題、家族の問題など様々なトピックを扱っており、一見するとバラバラな内容に思えるかも知れませんが、「日本の常識を問い直す」という一貫したテーマで運営しています。
3.アジアでの就職や生活に関するリアルで幅広い情報
インターネットには海外生活や海外就職の体験談が山ほどあります。しかし基本的にそれらのサイトは
- 転職エージェントなどが運営する企業サイト
- 自分の経験だけを基に書いている個人ブログ
のいずれかである場合が殆どです。
企業は(転職が実現するなど)皆さんが海外へ移住することで報酬が発生する立場なので、1人でも多くの方に海外へ移住してもらうよう海外就職・海外生活の魅力にのみスポットが当てられいることが多いです。
しかし当然ながら海外生活は良いことだけではなく、大変なことやネガティブなこともあります。海外就職を後悔したり、海外生活に馴染めず数週間や数ヶ月ですぐに帰国してしまう方もいます。
このブログは個人ブログなので、企業サイトでは書きづらい生々しい話も含めて海外生活の良い面・悪い面をできるだけリアルにお伝えしていきたいと考えています。
一方、個人ブログの場合には海外就職のネガティブな面も含めたリアルな体験談が豊富に記載されているものブログが多いものの、自分や周囲の経験だけを基に書いている場合が多いです。
海外就職を実現している方の個々の体験談は非常に貴重なので、ぜひ多くの方のブログを読んで頂きたいのですが、中には自分と周りの経験だけを基に断定的なことを書いているブログがあるので要注意です。
例えば「35歳以上の海外就職は辞めた方がいい」と断定的なことを書いているブログもありますが、私の周りには40代でも現地採用として高給をもらって活躍している方が複数います。従って
「35歳を過ぎたら海外就職できないなんて、どんな情報を根拠に書いてるんだろう?」
「それは、あなただけの思い込みじゃないの?」
と私は思います。
海外就職をしたことがない方からすると、海外就職を実現した方はみんな海外就職事情に精通していると思われるかも知れませんが、そんなことはありません。
基本的には自分自身と知り合いの経験しか知りません。
私はインドへ来て財務経理関係の仕事をしている30代男性ですが、香港の外資系金融機関に勤める20代女性がどんな仕事や生活をしているかなんて知りません。
個人ブログの「私は○○を経験した」という体験談は非常に貴重なのですが、「私は海外就職で失敗した。だからあなたも失敗するはずだ」という決めつけには要注意です。
もちろん私のブログも所詮は個人ブログなので情報量には限界があります。
しかし私はアジア各地に住んでいる多くの方にインタビューを実施しており、国や職種が変われば事情が全く異なるということに日々衝撃を受けております。
当ブログ「アジアで暮らす」は私の経験だけでなく多くの方の詳しい体験談を掲載していますので、ぜひアジア体験談のカテゴリをご覧ください。