【インド駐在予定者必見!】赴任前に買うべきインド生活の必需品

多くの日本人にとってインド生活は非常に困難を極めます。

中国や東南アジアであればイオン、ニトリ、セブンイレブンなどの日系ブランドが軒を連ね、大抵の日本製品は入手できますが、インドで日本製品は簡単に入手できません

しかし、かといって何を持って行けば良いのか判断がつかず不安になっているのではないでしょうか?

そこでこの記事では、インドの会計事務所に4年間勤務した私が、インドへ引っ越しをする前に日本で購入して持って行った方が良い生活アイテムをご紹介します。

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インド到着日にすぐ必要となるもの

デリー国際空港

インドへ到着した直後から必要になるものをご紹介します。街中のモールへ探しに行く暇がないほどすぐに必要となるものです。

インドで使えるプリペイドSIMカード

長期滞在者は旅行者のように日本でポケットWiFiをレンタルするわけにはいかないので、使い捨てのSIMを準備した方が良いです。

インドの街中にあるAirtelやVodafoneのショップで簡単にSIMカードを作成することは可能ですが、アクティベートと呼ばれる開通作業に12時間以上かかります。

空港のフリーWiFiも不安定ですし、到着後に通信を使えないと不安だと思うので、最初の2週間ほどのSIMカードは日本で購入して持っていきましょう

SIMカードがなければホテルを一歩出るとGoogleマップも使えない状況なので非常に危ないです。

なおSIMロックをされていると使えないので、SIMフリー携帯ではない場合には日本で事前にドコモ・ソフトバンク・auショップでSIMロック解除をしてもらいましょう。

楽天モバイル

楽天モバイルのデータローミングでもインドで通信を利用することができます(機種や地域により一部制限があるかも知れないので、契約前に念のためご確認ください)。

通常のプランで利用できるのは2GBまでに限られていますが、足りなければ追加で購入することができます。

楽天モバイルの良いところは、インドだけでなく多くの国で利用できることです。

インドの生活は過酷なので、多くの人が週末を利用してタイやマレーシアやシンガポールへ気分転換に出かけます。

そのたびに一々現地でSIMカードを調達する必要がないところは楽天モバイルの大きなメリットです!

月額約1000円で日本の電話番号を利用でき、日本国内への通話なら追加料金なし利用データ量に応じた支払いなので、インド滞在中に日本へ電話しなければならない場合にも便利です。

年金事務所やクレジットカード会社や日本国内の取引先など、インドに住んでいても日本へ電話する機会は意外と多いですが、毎回インドから国際電話をかけていたら大変なのでオススメです。

公式サイト:【楽天モバイル】

変換プラグ

インドの変換プラグはB3タイプが主流ですが、B、C、BFなどもあります。

インドへ来ると東南アジアや中東など海外へ気軽に旅行する機会も増えるので、念のため全世界対応のプラグを購入されることをオススメします。

ちなみに、この変換プラグには変圧機能はありません。

インドの電圧は230Vなので日本とは電圧が異なりますが、スマートフォンやパソコンなどは100-240Vに対応しているのが一般的なので変圧器を使う機会はないかも知れません。

炊飯器など電圧の高い電気製品に対応した変圧器は何万円もするので、そんな変圧器を購入するくらいであれば220-240Vに対応した電気製品を購入した方が安いです。

レトルト食品

インドのローカルの食事はなかなか口に合いません。

到着直後、不慣れな環境で疲れている上に食事まで口に合わないとストレスはMAXになります。

インドもデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイといった大都市にはそれなりに日本食のお店もあります。

しかし到着直後で疲れている間はホテルや部屋から一歩も出る気がせず、デリバリーを使うのも億劫で、日本食レストランへ行く気力すら湧かないという状況にもなりかねません。

そこで、インド生活に慣れるまでの少しの間だけでも日本の味を楽しめるレトルト食品を購入しましょう。

インスタントラーメンはインドにもあるのですが、基本的に全てカレー味なので、カレー味以外のインスタントは日本から持っていきましょう。

インド食に慣れるまでの間はレトルト食品の惣菜で乗り切るのも良いと思います。

鍋キューブはとてもオススメです!インド生活が定着した後も、日本の出汁の味を楽しみたいときに活用できます。

野菜は何でも簡単に調達できますし、肉も行くところへ行けば一応ありますので、鍋キューブに色々入れれば乗り切れます。

簡易調理器具

インド入国後のホテル滞在中、ホテルのご飯に飽きてきた時にちょっと自炊したくなることがありますよね?

そんな時にお勧めなのが折り畳める携帯鍋です。100V-240Vに対応しているので、日本でもインドでも使えます。


インスタントラーメンやサトウのご飯をゆでたり、鍋キューブで鍋を作ったりもできます。

折り畳むととてもコンパクトになるので、インド生活に慣れてきた後も出張先や旅行先で役に立ちます。

健康の維持に必須なアイテム

健康

インドは大気汚染や水質汚濁を中心に健康を害する要素がたくさんあります。また、油やスパイスで体を壊す可能性も高いです。

私はインドで生活を始めたとき、ある人から

インドで生活すると寿命は縮みますが、インドに1年いれば日本の5年分の人生経験を積めるから、たとえ寿命が縮んでもお得ですよ

と、本気だか冗談だか分からないことを真顔で言われました。

確かにインドの平均寿命は67歳くらい(参考リンク)なので、何も考えずに暮らしていると日本での生活よりも寿命は縮みそうですね。

いくら短期間で多くの人生経験を積めるとはいえ、少しでも健康的な生活をするに越したことはありません。

大気汚染対策 N95マスクと鼻うがい

たとえコロナの流行が完全に終息しても、インドではマスクの装着が必須です。

なぜなら、北インドの大気汚染は断トツの世界一だからです。特にデリー・グルガオンに住むなら必需品です。

南インドは北インドよりは多少マシですが、決して空気が良いわけではありません。

PM2.5は粒子が細かいため、普通のマスクでは意味がありません。米国労働安全衛生研究所のN95という規格に準じたマスクを着用しなければ効果がありません。

浄水ボトル

インドの水道水は絶対に飲んではいけませんが、たとえペットボトルの水でも日本の水道水ほどの品質ではないと聞きます。

気になる方は、毎回浄水フィルターに通して飲むのが望ましいです。ブリタの浄水フィルターがオススメです。

持ち運びに便利な水筒タイプと、自宅での利用に便利な水差しタイプがあります。

カートリッジは1か月を目安に交換する必要があるので、仮に1年に1回日本へ帰国すると仮定すると1年分を購入してインドへ行きましょう。

救急基本セット

インドは道路が穴だらけですし、建物もあちこち尖っている場所があり怪我をしやすい環境です。

傷口から細菌が入ると破傷風などにもなりやすいですが、日本のように信頼できる病院へ気軽にアクセスできる環境でもないため、一家に1つ救急基本セットを用意しておくと安心です。

蚊の対策 アースノーマット電池式

インドの家やホテルは、高級な場所でも蚊が侵入してきます。私の経験では、1泊10000ルピーを超えるホテルであれば相当な気密性があるものの、1泊5000ルピーくらいでも蚊が侵入してくる場合がありました。

夜中に耳元を「ブーン」と飛ばれると目が覚めますし、イライラして交感神経が刺激され寝つきも悪くなるので、蚊の対策は必須です!!

私はアースノーマットでだいぶ蚊を撃退できました。インドの電圧は日本とは異なるので、電池式を購入するのがオススメです。

「東南アジアやインドの蚊は、日本の蚊と違って耐性があるからアースノーマットは効かない」という声もありますが、私はそんなことないと思います。
インドの蚊はうるさくて鬱陶しいだけでなく、デング熱を運んでくるケースも多いので細心の注意が必要です。

骨盤サポートチェア

インドの椅子は硬いので、ずっと座っていると姿勢が悪くなりますし肩も腰も痛くなります

そして、インドの指圧はあまりレベルが高くありません。アーユルヴェーダーは有名ですが、ズレた骨盤を矯正してくれたり、猫背を直すストレッチをしてくれるような店はほぼありません。

そこで、骨盤をサポートしてくれる椅子が活躍します。長時間座っていても疲れませんし、コンパクトなのでインドへも持っていきやすいです。

パソコンスタンド

長時間パソコンに向かっていると方が疲れますが、このパソコンスタンドを使えば疲れが幾分か軽減します。

インドでパソコンスタンドを使っている人は見たことがなかったので、まだあまり普及していないかも知れません。

あまりクオリティが高いパソコンスタンドは期待できないので、こちらを日本で購入してインドへ持参するのがとてもオススメです。

アイテムの購入とは別に、健康のためインド渡航前に必ず予防接種を受けてください(参考:インド赴任・旅行前に受けておきたい予防接種)。
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インドで頻発する緊急事態に備える非常用アイテム

緊急事態

インドでは常に非常事態が発生します(「常に発生する」ので「非常事態」とは言えませんが、緊急事態であることは間違いありません)。

そんな非常事態に役立つアイテムをご紹介します。

停電もインスタントラーメンを食べたい!充電式ケトル

これは自宅よりもオフィスで必要になるかも知れませんが、停電時にもお湯を沸かせる充電式ケトルがあると安心です。

長時間の停電になると食事のデリバリーも呼べないことがあるので、とりあえずお湯を沸かしてインスタントラーメンを沸かして小腹を落ち着かせることができるだけでも安心です。

もし自宅がガスではなくIHの場合には、自宅にも用意しておいた方が安心です。

なお、こちらの商品はバッテリーが別売りになりますが、日本で販売しているバッテリーは100Vのみになり、220-240Vのバッテリーはインドで購入する必要があります。

対応する充電器はDC18RDになり、インドのAmazonで購入できます

インドでの充電器購入はこちら から(インドのAmazonサイトなので日本からは購入できません)

なおメーカーのマキタはインドにも進出しているので、インドAmazonからの購入ができなければメーカーへ直接問い合わせてみるのも良いかも知れません。

停電時に必須!ソーラーパネル充電器

インドでは停電が頻発します。しかも、数時間から1日以上に渡り広域で停電することすらあります。

そんな時、スマートフォンの充電が切れてしまうと大変なことになります。車を呼ぶにも、仕事をするにもスマホは必須だからです。

そこで、停電時に備えて太陽光で充電できるソーラーパネルがあると安心です。

折り畳み式なので持ち運びに便利で、停電時にスマホを使うことができます。

移動時の急な腹痛に必須!携帯用トイレ

インドの食事は油やスパイスが多く、また日本と比較すると衛生状況が良くないこともあり、慣れないうちはお腹を壊しやすいです。

また、インドの大都市では渋滞が頻発しますし、至る所にあるコンビニでトイレを利用できる日本と比べると、インドではトイレへのアクセスが容易ではありません。

そこで、万一の事態に備えて携帯用のトイレを準備しておくことをお勧めします。

長靴

私が住んでいたチェンナイは毎年11月になると大雨が降り、道路が冠水します。

水位は膝くらいの高さになります。

地元の人はサンダルで歩きますが、水は濁っており、どんな危険なものが流れてくるかわからないのでサンダルで歩くのは危険です。

そんな時に備えて、長靴を持っていくことをお勧めします。

インドで長靴は見かけず、地元(チェンナイ)の人から「何その靴!見たことない!なんか凄い靴を履いてるね!」と驚かれたので、あまり一般的ではないと思います。

清潔な空間を保つアイテム

清潔な空間

インドの住宅は日本に比べると清潔ではなく、また清掃用品も日本ほど高品質ではありません。

掃除機やホウキやモップはインドでも購入できますが、少し手の込んだ清掃用品は日本で準備することをお勧めします。

G対策用品

インドの家は造りが悪く、駐在員向けの高級アパートと言えどもゴキブリが出ます。

私の家も頑丈で悪い作りではなかったですが、出る頻度は日本の比ではなく、暑くなる3月頃になると1晩で3匹という悪夢のような日もありました。

日本で隙間テープを購入し、扉という扉全てに隙間テープを貼ることをオススメします。

ホウ酸団子の良いところは、ゴキブリホイホイと違ってゴキブリの死骸を処理しなくて良いところです。

ホウ酸団子を食べたゴキブリは脱水状態になり、水を求めて勝手に家の外へ出て行ってくれるからです。

消臭液

インドのトイレは不快な臭いがすることも多いです。自宅だけでなく、出張先や旅行先でも耐えられない場合があるので、持ち運びに便利な消臭剤を携帯するのがオススメです。

メラミンスポンジ

インドの家の頑固な汚れを落とすのにはメラミンスポンジがオススメです。

ダニ取りシート

インドの家は換気しづらい場合も多く、地域によっては湿気がたまってダニが発生しやすいです。

あると快適なアイテム

最後に、必須ではないもののあると快適なインド生活を送るためにオススメのアイテムをご紹介します。

ティーパック

インドにも紅茶はありますが、麦茶や烏龍茶やジャスミン茶、煎茶などはまず見かけません。

日本の歯ブラシ

インドにも歯ブラシはあるのですが、インド人の口が大きいのか?少し大きめのサイズしかなく磨きにくいです。

日本で少し歯ブラシを購入して持っていくことをお勧めします。

冷感タオルケット

インドは暑い時期が長く(3月から11月)寝苦しい熱帯夜が続きます。

しかしインドのホームセンターへ行っても厚手の掛布団かシーツのような薄いものしか売っておらず、ひんやりする寝心地のタオルケットが見当たりません。

そこで、冷感タオルケットがあると快適に寝ることができます。

プライオリティパス

インドへ移住すると、駐在であれ現地採用であれ飛行機に乗る機会が確実に増えます。出張の有無は関係ありません。

しばらくインドにいるとウンザリしてくるので2〜3ヶ月に1回(駐在の人は月1〜2回)は旅行をして気分転換をしないと精神が持たないからです。

インドでは国内線も国際線もLCCがたくさん飛んでおり、タイ、マレーシア、シンガポールなどは気軽に行くことができます。

そこでプライオリティパスというカードを持っていると、空港ラウンジを無料で利用することができます。

プライオリティパスは世界で1300以上(2019年10月時点です。どんどん増えてます)のラウンジを利用できるカードですが、インドでも多くの空港で利用できます。

デリーの空港には9つのラウンジがありますし、ムンバイ、コルカタ、チェンナイなどの主要な空港にはほぼプライオリティパスで利用できるラウンジがあります。

インドへ渡航する前に楽天プレミアムカードを申し込むことで、プライオリティパスを作成することができます。

楽天プレミアムカードには年会費がかかりますが、世界中の多くの空港で飲食し放題、空港によってはアルコール飲み放題になるので、すぐに元が取れます

詳しい加入条件などは楽天プレミアムカードのホームページをご参照ください。

また、私がプライオリティパスで空港ラウンジを利用した体験談はこちらの記事でご紹介しています。

スマートフォン-テレビ接続ケーブル

インドの住宅は大抵が家具家電つきなので、テレビがあります。

せっかくなので、YouTubeなどを大画面で見たいですよね。

そんな時は、スマートフォンとテレビのHDMI端子を直接繋いでしまうのが最も近道です。

iPhoneの方はこちら

不足アイテムは東南アジアで買い出しできます

ここまで、インド生活に必要なアイテムをご紹介しました。

初めてインドへいらっしゃる方の中には、日本の調味料やシャンプーなどを片っ端から購入してインドへ持っていく方もいます。

しかし、シャンプーや化粧品などは欧米のハイブランド製品がインドでも入手できますし、日本の調味料をEMSで高い関税を払ってインドへ郵送するくらいであればバンコクかシンガポールへ買い出しに行った方が却って安いかも知れません。

バンコクへの買い出しについてはインド在住者がタイのバンコクへ買い出しに行く時に必要な情報まとめの記事をご参照ください。

シンガポールへの買い出しについてはインド在住者がシンガポールへ買い出しに行く時に必要な情報まとめをご参照ください。

なお、こちらの記事で紹介した商品が全てインドへ問題なく持ち込めるかどうかについては責任を負いかねますのでご了承ください。

例えば、一般的に毒物は飛行機への持ち込みが禁止されていますので、「ホウ酸団子はインドへ持ち込めない」という考え方もあるかと思います。

しかし、「ホウ酸団子はゴキブリにとっては毒だが人間にとって毒ではないので持ち込んでよい」という意見もあります。

私は専門ではないので詳細は分からないのですが、ホウ酸団子を持って行って空港で目くじらをたてられたことはありません。

最後に、インド生活は楽しめる方と地獄に感じる方に分かれます。

実際にインドへ赴任してからの生活の大変さについては地獄のインド駐在が過酷で最悪な理由と帰任まで騙し騙し過ごす方法の記事をご参照ください。

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