チェンナイ空港は少し特殊なところがあるので注意が必要です。他のインドの空港と共通する注意点が多いですが、チェンナイ空港独自の注意点もあります。
この記事では、チェンナイに約1年在住し、毎月チェンナイ空港を利用している私が、チェンナイ空港から他都市へ出発する時の注意事項をご紹介します。チェンナイ空港のプライオリティパスラウンジの情報もあわせてご紹介します。
なおチェンナイ空港へ到着時に必要な両替やアライバルビザ等の情報はチェンナイ国際空港 アライバルビザ・両替・ATM・SIMカードをご参照ください。
チェンナイ空港から市内への移動方法はインドのチェンナイ国際空港から市内への3つの移動方法という記事をご参照ください。
- 食事はチェンナイ市内で済ませてから空港へ向かう
- 空港への入場時にチケットとパスポートを用意する
- 余裕を持って早めに到着する
- インド在住者はFRROを忘れない
- 国際線では10,000ルピー以上のインド通貨を持ち出さない
- フライトモニタの情報を常時チェックする(超重要)
注意点の中にはインドの空港全体に共通することもあります。
なお、空港の構造自体は極めてシンプルで分かりやすいので、見取り図を見なくても恐らく迷うことはないと思います。
Contents
食事はチェンナイ市内で済ませてから空港へ向かう
チェンナイ空港には国際線・国内線ともにプライオリティパスラウンジがあるものの、ハッキリ言ってロクな食べ物がないため、東南アジアやデリー空港の感覚で
などと思っていると期待外れになります。ラウンジには8割以上の日本人の味覚に合わないであろうインドカレーしかありません。
国内線はケンタッキーやピザーラなどがありますが、屋内にも拘らず鳩に囲まれながら鳩の糞に気をつけて食べることになります。
※国内線はセキュリティチェックの前と後それぞれでポップコーンを販売していて、これはとても美味しいのでオススメです。
このような状況のため、早朝便でなければ食事は市内で済ませてから空港へ向かうことを強くオススメします。
チェンナイ市内の日本食レストランの情報についてはチェンナイの日本食レストランの記事をご参照ください。
市内には美味しい日本食レストランが多数あります。
ところでチェンナイ空港には国際線ターミナルと国内線ターミナルの2つしかないため、車で向かう場合にはドライバーに、国内線なら"Departure Domestic"、国際線なら"Departure International"と言えば伝わります。
空港への入場時にチケットとパスポートを用意する
この注意事項はチェンナイ空港に限らず、インドの全ての空港に当てはまります。
インドの空港では国際線・国内線に限らず、空港への入場時にチケットとパスポートの提示を求められます。
チケットは印刷しなくてもスマホの画面提示でOKです。
但し、インドの通信状況は不安定で突然「圏外」になる場合が多いので、スマホの画面提示をする場合には画面キャプチャを保存しておいた方が無難です。
私は、携帯の充電切れや故障、盗難などのリスクも怖いので念のため毎回紙に印刷しています。
もう1点注意ですが、日付や出発地、到着地などが日本語表記のEチケットを提示したら空港へ入場できなかった(最終的に、名刺を出して交渉したら何とか入れたそうですが)というトラブルを聞いたことがあるので、日付・空港名などは英語表記のチケットを用意してください。
余裕を持って早めに到着する
チェンナイ空港への到着は早すぎても遅すぎてもダメです。
空港への入場ができるのは出発時刻の4時間前からです(早く着きすぎて、中へ入れてくれないことがありました)。
チェンナイ空港の周辺には何もなく、空調の効いた場所で休むことはできませんので、早く着き過ぎないようにご注意ください。
しかし、だからと言って出発時刻ギリギリに到着するのも極めて危険です。
国際線の場合には3時間前、国内線の場合にも2時間前には到着しておいた方が無難です。私は過去にチェンナイ空港で
- 不測の事態(道の真ん中で牛が餌を食べている等)で大渋滞が発生し空港到着まで時間がかかる
- チェックインカウンターが長蛇の列になっていて進まない
- 出国審査のシステムがダウンし1時間以上出国できない
といった理由で乗り遅れそうになったことがありました。
受託手荷物がないのであれば、WebチェックインをしてBording Passを予め印刷して空港へ向かうことでスムーズにチェックインができます。
なお国際線は1時間前、国内線は45分前にチェックインカウンターがクローズする場合が多い(実際のところは各航空会社のホームページでご確認ください)ので、ご注意ください。
参考までに、チェンナイ市内中心部(チェンナイセントラル駅など)からチェンナイ空港へは、朝晩の通勤ラッシュ時を除き通常であれば30分~45分程度で到着します。朝晩の通勤ラッシュ時は1時間以上かかることもあります。
チェンナイの通勤ラッシュ時間帯は、朝が9時半~10時半頃、夜は6時~8時頃です。
インド在住者は国際線搭乗時にFRROを忘れない
観光客の方はパスポートと搭乗券(Bording Pass)だけで大丈夫ですが、インド在住の方が国外へ出国する場合はFRROを忘れずに持参してください。
これを忘れると出国できません。原本はなくても、FRRO事務所からメールで送られてきたPDFを印刷したものがあれば大丈夫です。
私はスマホの画面提示だけで済ませようとしたところ紙の提示を求められたことがあるので(私は紙も持っていたので大丈夫でしたが)必ずFRROは印刷して持参してください。
FRROについてはインドの外国人登録 e-FRRO 手続きの流れと必要書類をご参照ください。
逆に言うと、インドへ到着したばかりでFRROの取得が完了していない場合は国外へ出国できません。
親族が亡くなったなど、緊急の理由によりインドから出国しなければならない場合には日本大使館・領事館へご相談ください。
国際線では10,000ルピー以上のインド通貨を持ち出さない
荷物検査は男性と女性に分かれて行い、当然のことながら液体物の持ち込みは禁止です。
但し国内線はチェックがゆるく、500mlのペットボトルを持ち込んでも廃棄を求められたことはありません。
インドは空港によってチェックの厳しさが異なり、デリーやバンガロールの空港は国内線でも液体物の持ち込みが全てハネられました。
またインドはルピーの国外への持ち出しがRs.10,000(約15,000円)に制限されているので、国際線搭乗時に荷物の中にそれ以上の紙幣を入れていると検査時に指摘される可能性があります。
今まで没収されたという話を聞いたことはありませんが、没収されても文句は言えませんので注意が必要です。
インド在住者の方がインドで稼いだルピーを日本へ送金する方法については インド口座のルピーを日本円へ交換する3つの方法をご参照ください。
フライト情報のモニタを常にチェックする
チェンナイ空港は、お客様に快適な空間を提供する「サイレント空港」をポリシーとしており、構内アナウンスが一切行われません。
- 遅延していたはずの飛行機が定時出発に戻る
- 搭乗口が変更される
などは日常茶飯事ですが、その場合も一切アナウンスはありません。
ラウンジでフライト情報を確認したら私の乗る便が "Security"と表示されいたので、まだまだ大丈夫だろうと思っていたのに、コーラを取って戻ってきたら"Final Call"になっていたという信じられないこともありました。
飛行機に乗り遅れても全て自己責任なので、フライト情報のモニタは念入りにチェックしてください。
その他、インドで飛行機・空港を利用する時に注意すべきことについてはインド旅行で飛行機を利用するときに注意べきこと5選をご参照ください。
チェンナイ空港のプライオリティパスラウンジ
チェンナイ空港にはプライオリティパスで使えるラウンジが国際線ターミナルに3つ、国内線ターミナルに2つあります。いずれも出発エリアのみにあり、到着エリアにはありません。
国内線ラウンジ
チェンナイの国内線ターミナルには出発エリアに2つのラウンジがあります。
ラウンジ1:荷物検査後、左に曲がり、3番搭乗口の向かいにあるエレベーターで3階へ上がります。
ラウンジ2:荷物検査後、右に曲がり、5番搭乗口向かいのエレベータで3階へ上がります。いずれも、エレベータを降りて道なりに進むと突き当たりにあります。
国際線ラウンジ
ラウンジ1:荷物検査後、左に曲がり、3番搭乗口の向かいにあるエレベーターで3階へ上がります。
ラウンジ2:荷物検査後、右に曲がり突き当たりまで行きます。エレベーターで下へ降りて進み、11番搭乗口の近くにあります。
ラウンジ3:荷物検査後、右に曲がり突き当たりまで行きます。エレベーターで下へ降りて進み、16番搭乗口の近くにあります。
ラウンジの食べ物と飲み物
5つのラウンジとも提供するものはほぼ同じです。
インドのラウンジなので、メインはやはりカレーやチャパティになります。
マサラスープの他エビ煎のようなものもありました。
水のペットボトルの他、アップルジュース、オレンジジュース、コーラ、7up、またホットのティーやコーヒーも飲めます(アイスコーヒーはないそうです)。
スイカ、オレンジ、パイナップル等のフルーツ、チョコレートケーキのようなスイーツも一部あります。
全体的に国内線ラウンジより国際線ラウンジの方が食べ物、飲み物ともに充実している印象で、国際線では無料でアルコールを飲むことができましたが国内線では有料でした。
また時間帯によって食べ物の量が異なり、朝ごはん(7~9時頃)、昼ごはん(12~14時頃)、夜ごはん(20~22時頃)は食べ物が充実していますが、それ以外の時間に行ってもスカスカです。
基本的にはあまり期待しないで行った方が無難です。
電源は多数用意されており、WiFiについては快適に使えます。
チェンナイ空港は最小限の空港
チェンナイ空港はコンパクトで必要な機能が最小限に詰められた空港です。とても分かりやすい構造のため迷うこともありません。
この記事でお伝えした注意事項にのみ気をつけていれば心配ありません。
有名ではありませんが、チェンナイにも一応観光地はありますので、チェンナイへ来た際には仕事や乗継だけでなく、ぜひ観光もしていってください。
チェンナイの観光地については インド・チェンナイへ行く前にチェックすべき見どころ9選をご参照ください。
また、インド旅行は準備が大切です!インドに到着してから戸惑わないように、必要なものを準備しましょう。