チェンナイ マリナビーチ

私が住んでいるインドのチェンナイにある見どころを在住者の視点で詳しくご紹介します。

インドで有名な観光地(タージマハールやガンジス河など)は全て北インドにありますが、また違うインドを味わいたい方にはオススメです!

南インドは非常に治安が良く安心して観光することができるのが、大きなメリットです。

マーリナ・ビーチ Marina Beach

チェンナイ マリナビーチ

チェンナイには長い海岸線がありますが、マリナビーチが最も有名です。非常に幅のあるビーチで海がとにかく遠い。ソースを確認できていませんが、世界で2番目に長いビーチなのだそうです。

チェンナイ マリナビーチ

チェンナイはどこも汚く交通事故の危険があるためゆっくり散歩できる場所がありませんが、マリナビーチはのんびり散歩のできる数少ない場所です。

但し、昼間は日陰がなく灼熱の中を歩かなければならないため、下手をすると熱射病になります。散歩をするのは夜がオススメです。

実際、昼間は閑散としており夕方から夜にかけて人が集まってきます。

サントメ聖堂 San Thome Cathedral

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マリナビーチのすぐ近くに、サントメ大聖堂というカトリック教会があります。ここは、実はただの教会ではなく、キリストの直弟子である十二使徒の1人である聖トマスがなくなった場所と伝承されています。「サントメ」というのは「聖トマス」を表す"St. Thomas"の略のようです。

インドのヒンドゥー寺院では靴を脱がなければならず、これがかなりの苦痛です。というのも、日本の屋内のように清掃が行き届いているわけではならず、屋外と変わらない汚い場所を裸足で歩かなければならないからです。

サントメ聖堂も入り口に多数の靴が散乱していましたのでヒンドゥー寺院と同様に靴を脱がなければならないかと思いましたが、土足のまま入っても大丈夫です。欧米の観光客はみな土足で入っています。敬虔なインド人のキリスト教徒が、インド独自の慣習に従って屋外で靴を脱ぎ裸足で参拝しているようです。

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教会の裏には博物館があり、その地下に聖トマスの墓(とされているもの)があります。こちらは靴を脱がなければなりません。屋内なので屋外よりはマシですが、やはり埃っぽいです。

地下に降りると、小さな教会のような空間があり、聖トマスを模したと思われる人形が横たわって安置されており、多くの人が祈りをささげています。

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セント・ジョージ要塞 Fort St. George

チェンナイ 要塞博物館

セント・ジョージ要塞とは、イギリス東インド会社が1639年に築いた交易所権要塞で、イギリスのインド進出の足がかりとなった場所です。

正に、イギリスのインド進出はここから始まったという記念すべき場所です。

イギリス統治時代のインドの首都というとカルカッタ(現コルカタ)のイメージが強いですが、最初はマドラス(現チェンナイ)から始まりました。

セント・ジョージ要塞の中には多数の建物があり、今でも政府関係の建物が多数あり警備も厳重です。日本で言うと、福井城址の中に福井県庁があるようなイメージでしょうか。

セント・ジョージ要塞の中で一般人が見学できる場所としては、要塞博物館セント・メアリーズ教会があります。

セント・ジョージ要塞への行き方

セント・ジョージ要塞は入口が極めて分かりにくいので注意が必要です。UBERやOLAといったタクシーで向かっても、どこで降りたらいいか分からない可能性があります。

チェンナイに詳しいドライバーの人でもFort Museumについて詳しいとは思えない(そんな所へ行く人は珍しい)ので、注意が必要です。

タクシーで行く場合には、要塞の東側の道へ車を走らせてもらうと"Enter""Exit"という看板があります。

そして、"Enter"ではなく"Exit"の方で車を降ろしてもらいます。"Enter"は政府関係者用の入り口です。博物館や教会を見学する目的で入場する一般人は、"Exit"のすぐ近くにある一般人用入場口から入ります。

一般人用入場口には大勢の警察官が待機しており、"Museum"と言えば要塞の中へ入れてくれます。

電車で行く場合には、MRTSのChennai Fortで降りて西側の入口から入ります。要塞博物館や教会は東側にあるので、要塞の中を歩くことになります。チェンナイは一年中暑いので、熱射病に注意してください。

入口では氏名、電話番号と住所を記載します。パスポート等の身分証のチェックはありませんでしたので、日本在住の方は日本の住所と電話番号を書けば良いかと思います。

セキュリティチェックを受けて中へ入ります。

要塞博物館 Fort Museum

チェンナイ 要塞博物館

イギリスは(日本でいう)江戸時代から戦前にかけて長い間インドを統治していましたが、イギリスのインド統治はチェンナイから始まりました。

要塞博物館は、チェンナイから始まったイギリス東インド会社の歴史に関する文物を展示しています。

具体的には、イギリス東インド会社の人々が使っていた食器、衣服、銃剣のほか、当時使われていたコインなどが展示されています。

当時の絵画や写真なども多数展示されており、イギリス統治時代のチェンナイの様子を知ることができます。

外国人は300ルピー取られます。なお内部は写真撮影禁止です。

セント・メアリーズ教会 St.Mary's Church

チェンナイ セントメアリー寺院

セント・ジョージ要塞の中にある、インドで最も古いイギリス国教会の教会です。内部は写真撮影禁止で、教会の中へは靴を脱いで入らなければいけないようです。

私が訪れた時には、敬虔なインド人のキリスト教徒が祈りを捧げていました。

日曜日は午前11時から午後1時までしか開いておらず、それ以外の日は午前9時から午後5時まで開いています。

セントメアリ教会

毎朝、祈りの儀式が行われているようです。

要塞博物館からセント・メアリーズ教会へは案内板もなく、セント・ジョージ要塞の中を歩き回らなければなりません。

しかしニューデリーのように声をかけてくる怪しい人は誰もおらず、もし道を尋ねれば親切に教えてくれます(合っているかどうかは別です)。

ニューデリーの詐欺師に辟易してチェンナイへ戻ってくると、とてもホッとします。

ラーマクリシュナ・マト Sri Ramakrishna Math

ラーマクリシュナとは19世紀にコルカタで活動したヒンドゥー教の出家者で、ラーマクリシュナ・ミッションという宗教団体を創始しました。

ラーマクリシュナ・マトは、ラーマクリシュナ・ミッションが運営している寺院で、インド各地にあります。

チェンナイのラーマクリシュナ・ミッションは靴を預ければ誰でも建物の中に入場することができます(内部は撮影禁止です)。

他のヒンドゥー寺院のようにガヤガヤしておらず、またシヴァ神やヴィシュヌ神などの多くの寺院にある像も展示されておらず、ヒンドゥー寺院というよりもモスクのような雰囲気です。

体育館のようなスペースの正面中央にラーマクリシュナの像があります。

多くの人が静かに前を向いて座禅をしています。詳しいことはよくわかりませんが、とてもチェンナイとは思えない静寂な空間で、落ち着くことができます。

州立博物館 Government Museum

チェンナイ州立博物館

チェンナイエグモア駅から徒歩数分の場所に、チェンナイを代表する博物館である州立博物館があります。

チェンナイは12月〜2月上旬を除き常時35度を超える猛暑ですが、なんとこの博物館はごく一部を除き冷房がありません。扇風機のみです。

しかも飲み物もほぼ売られていませんので、外で冷たい水を買って持ち込むことをお勧めします。内部はかなり広く歩き回ることになるので、下手すると熱射病になります。

チェンナイ州立博物館

博物館はかなり広いですが、まずは入り口でチケットを購入します。大人1名250ルピー(約400円)です。

ところが、インド人の入場料は15ルピー(約24円)です。博物館は全部で6つ(但し2019年6月現在では1棟工事中のため、計5つ)ありますので250ルピーでもかなりお得だと感じるのですが、インド人の入場料を見てしまうとボッタくられたと感じてしまうので不思議です。

チェンナイ州立博物館

チケットを購入したら、案内の看板を確認します。順路などはないので、好きなところから見て回ります。

チェンナイ州立博物館

1号館ではインド古来のヒンドゥー教の像(ガネーシャやヴィシュヌ神などの石像)、ジャイナ教の像、インド各地の民族衣装などのほかインド古来の生物の標本などが並んでいます。

チェンナイ州立博物館

海陸問わず様々な生物の化石や標本が展示されていたので、生物が好きな方にはかなり面白いのではないかと思います。

1号館は極めて広く迷路のようになっており、しかも順路もないので、私だけでなく大勢のインド人が道に迷っていました。

チェンナイ州立博物館

2号館は考古学館です。チェンナイで発掘された陶器や鉄器などが並んでいます。チェンナイでは紀元前1000年頃から鉄器が発掘されていたそうで、錆びた鉄器が多数並んでいました。

ところで、この博物館は1851年に建てられたそうですが、施設内には明治時代に建てられたと思われるヨーロッパ風の洋館が多数建てられており、大学のキャンパスのような雰囲気です。

チェンナイ州立博物館

チェンナイ州立博物館

特に2号館は装飾もあり、とても荘厳な印象で、私のように展示内容がチンプンカンプンな方でも建物を見ているだけで非常に楽しいのでお勧めです。

チェンナイ州立博物館

3号館は彫刻館です。シヴァ神、ヴィシュヌ神、ガネーシャなどのヒンドゥー教の神の彫像が多数展示されています。

チェンナイ州立博物館

4号館は子ども館です。個人的には4号館の展示が最も分かりやすく面白かったです。

子ども向けにインド各地・世界各地の民族衣装を人形で紹介しており、その他写真やパネルで世界各地の文化を紹介しています。

チェンナイ州立博物館

日本の人形も紹介されていました。

但し人形は可愛らしいものがなく、呪いの人形のようなものばかりなので、夜中に来たら肝試しになります。

5号館は工事中のためお休みです。

チェンナイ州立博物館

6号館は現代アート美術館です。イギリス統治時代のイギリス人の肖像画などを始め、インドの著名な画家が描いた様々な絵が展示されています。

チェンナイ州立博物館

州立博物館へのアクセスは、チェンナイの長距離列車ターミナルであるチェンナイ ・エグモア駅から徒歩圏内です。

ヒンドゥー寺院 Hindu Temple

カーパレーシュワラ寺院

インドは江戸時代頃、ムガル帝国というイスラム王朝がほぼ全土を支配していましたが、チェンナイのあるタミルナドゥ州まではムガル帝国の支配が及んでいませんでした。

イスラム王朝の支配を受けなかったタミルナドゥ州は他の州と比べてもヒンドゥーの色彩が極めて強く、多くのヒンドゥー寺院があります。

チェンナイにも無数のヒンドゥー寺院がありますが、そのうちで最も大きなものとして有名なのがパルタサラティ寺院カパーレーシュワラ寺院です。

両寺院とも一般の寺院とは異なり非常に大きな境内を有し、遠方からも参拝客が集まっています。

以下、両寺院に共通することをご紹介します。

  • 境内の入口で靴を脱がなければならない
  • 行列になっている神像を拝んでいるのはヒンドゥー教徒のみ
  • 境内の前には大きな池がある
  • 入場は無料
  • 参観時間は朝6時から正午と夕方4時から夜9時頃(正午から夕方4時頃までは休み)
  • 寺の前は門前町として栄え、様々なお店がある

なお「境内で靴を脱ぐ」と言っても日本の寺院のように清潔な場所ではなく、普通に外です。これはインド観光をする上での注意点なのですが、詳しくは下記記事をご参照ください。

カパーレーシュワラ寺院は、寺院の入口に20ルピーで靴を預けられるところがあります。

カーパレーシュワラ寺院

参観時間については、上記の看板の通りお昼から夕方が休みなので、注意が必要です。

パルタサラティ寺院 Parthasarathy Temple

パルサラティ寺院

パルサラティ寺院は、MRTSのTiruvallikeni駅から徒歩10分程度のところにあります。

カパーレーシュワラ寺院 Kapaleeshwarar Temple

カーパレーシュワラ寺院

カパーレーシュワラ寺院は、MRTSのTiruvallikeni駅から徒歩10分程度のところにあります。

ここまで観光地として有名なチェンナイにある2つの寺院をご紹介しましたが、個人的にはあまり興味はありません。

パルサラティ寺院やカパレシュワラ寺院は日本で言えば明治神宮や成田山に匹敵する大きな寺院なので、遠方からも多くのインド人が訪れ寺院内でピクニックをしています。

日によっては境内でライブイベントをしていることもあります。このような様子なので、インド人の日常的な宗教生活を感じることはできません。

チェンナイのヒンドゥー寺院

むしろ、チェンナイの町を少し散歩すればどこにでもある小さな寺院こそ現役の宗教生活を感じることができ、私は好きです。

日本では近所の寺社仏閣へ毎日参拝しに行く人は少ないかも知れませんが、インドでは多くのヒンドゥー教徒が毎日欠かさず寺院へ参拝しています。

どんな寺院であれ、靴を脱いで入場すれば異教徒・外国人だからと言って入場を拒絶されたことはありません。

ぜひ、チェンナイをフラっと散歩して見つけた寺院へお参りしてみてください。

スペンサープラザ Spencer Plaza

チェンナイ スペンサープラザ

スペンサープラザは昭和の時代からある、チェンナイで最も古いモールです。

在住者が日用品を買うような場所ではありません(在住者はほぼ行きません。在住者はフェニックスモールやエクスプレスアベニューといったモールへ行きます)。

チェンナイ スペンサープラザ

在住者にはオススメしませんが、観光客が行く分には楽しめるのではないかと思います。

スペンサープラザではインドの伝統工芸品や衣装、宝石等を売っており、観光客のお土産には最適ではないかと思います。

チェンナイ スペンサープラザ

チェンナイは北インドと異なりボッタクリなどの話はほぼ効かないのですが、スペンサープラザだけは例外で、高い値段を吹っかけてくる商売人との粘り強い交渉が必要となります。

チェンナイ スペンサープラザ

とても古いモールなので一部がシャッター街と化しており、東京でいうと中野ブロードウェイのような雰囲気になっています。

ダクシナチトラ Dakshinachitra

Chennai Dakshinachitra

ダクシナチトラは、タミルナドゥ、アーンドラプラデシュ、カナルタカ、ケララなど南インド各州の昔ながらの住居を展示している施設です。

日本でいうと、愛知県にある博物館明治村のようなイメージではないでしょうか。個人的にはチェンナイで最もオススメな観光地です。

チェンナイ ダクシナチトラ

入場料は250ルピーですが、十分に価値があります。様々な職業の方の家が展示されていますが、現代のインドに多数あるコンクリート造りの家とは一味違った温もりを感じました。

20近くの家が展示されていますので、じっくり見て回ると4時間くらいかかるのではないかと思います。

チェンナイ ダクシナチトラ

場所はチェンナイの中心部からはかなり離れており、電車で行くことはできないのでバスを探すかOLAなどをチャーターして行く必要があります。

チェンナイ近郊電車 Chennai Surburb train

今回紹介した見どころは、Dakshinachitraを除いて比較的近くに密集しており、頑張れば徒歩と電車で1日で回れるのではないかと思います。

MRTSという近郊電車の沿線に上記の観光地が密集しています。

私は、チェンナイの電車については、それ自体が1つの観光資源として価値があるのではないかと思うくらい、日本とは全く仕組みが異なって興味深いです。

近郊電車の詳細については下記記事をご参照ください。

チェンナイの楽しみ方

チェンナイは北インドに比べると有名な観光地が少ないですが、観光地化されていない分だけ比較的安心して歩き回ることができます。

北インドは英語よりもヒンディー語の方がよく通じ、またデリーやバラナシなどでは警戒心を持たなければ詐欺に遭ってしまう可能性があります。

しかし南インドは英語がよく通じますし、詐欺にあったという話もあまり聞かないので、チェンナイへ来たらぜひ観光をしつつレストランや寺院などで地元の人にも声をかけて交流を楽しんでください。

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