デリー国際空港

初めてのインド出張だけど、事前準備は何をすればいいんだろう?治安や衛生面は大丈夫かな?

初めてインドへ出張される方は不安が多いのではないでしょうか?

確かにインドは、欧米や東南アジアなどとは勝手が異なり事前準備と現地での注意が必要となります。

インドは油断をしても大丈夫なほど安全な国ではありませんが、必要な事前準備と警戒を怠らなければ決して危険な国ではありません。

この記事では、初めてインド出張をする方が安全にインドへ渡航し日本へ帰国できるよう必要な情報をご案内します。

また、大多数の出張者の方はデリーの空港へ到着されると思うので、デリー空港で必要となる情報についてもご紹介します。

但しこの記事では概要に留め、詳細についてはリンク先の各記事をご参照ください。

この記事を読めば、インド出張への不安が解消されます。

なお、観光旅行でインドへ来たい方の場合には注意事項や事前準備が大幅に異なります。

インドで観光を満喫したい方やインド文化をどっぷり楽しみたい方は初めてのインド旅行に必要な情報まとめ!これでインド旅行は実現可能をご参照ください。

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渡航前の事前準備

インドは渡航前に幾つか事前準備が必要になります。

海外経験が少ない方は十分に警戒をしてくるので大丈夫なのですが、海外慣れをしている方ほど事前準備不足によりトラブルに巻き込まれやすいです。

インドは東南アジアとは勝手が異なりますので十分に注意してください。

ビザを申請する

インドの入国にはビザが必要です。

ビザの種類

ビザには3種類あります。

  • 一般のビザ(パスポートに貼るステッカー式ビザ)
  • e-visa
  • アライバルビザ

出張の場合には観光ではなく商用になると思いますが、いずれも商用ビザがあります。

一般のビザは大使館へ訪問、またはパスポートの郵送により申請するビザです。少し時間がかかりますが最も確実です(詳しくは後述します)。

e-visaは4日前までにオンラインから申し込みをしなければなりません。入国できる場所が限られていますが、パキスタンやネパールから陸路でインド入りをする出張者などはいないと思いますので、出張者が利用する空港であればまず大丈夫です。

アライバルビザは2019年12月時点で日本人と韓国人のみに認められているビザです(2018年までは日本人のみでした)。

ビザの比較と取得方法は以下のブログに詳しく説明されていますので、そちらをご参照ください。

徹底比較!インド旅行に必要なビザの選び方!【観光ビザ、eビザ、アライバルビザ】

アライバルビザをオススメしない3つの理由

個人的にはアライバルビザはオススメしません。緊急の場合でe-visaの申請が間に合わない場合などは止むを得ませんが、可能であれば事前にVISAを申請してインドへ来てください。

アライバルビザをオススメしない理由は3つあります(アライバルビザを取得するつもりのない方は読み飛ばしてください)。

理由1:時間がかかる場合がある

韓国人にアライバルビザが適用されるようになってから、デリー空港のアライバルビザカウンターは長蛇の列になることがあるという話を聞きます。

到着してから各種手続きをしなければならないので、酷い場合には入国に数時間かかってしまう場合もあり、予測不能です。

またデリー以外にもチェンナイ、バンガロール、ムンバイ、ハイデラバードの空港でもアライバルビザで入国可能ですが、日本人や韓国人の少ない空港だと手続きに慣れていない場合があります。

私が在住しているチェンナイ空港の場合、担当者がアライバルビザに慣れていないため、全く並んでいないにも関わらず何時間も待たされたという話も聞きます。

いずれにしても、アライバルビザは到着時に非常にストレスフルな状況に陥る可能性がゼロではないので避けた方が無難です。

理由2:出発地の空港のチェックインカウンターでトラブルになる場合がある

日本からの直行便でインドへ向かう場合には問題ありませんが、東南アジア等でチェックインをする場合にはアライバルビザだとトラブルになる事例をよく耳にします。

東南アジアのチェックインカウンター担当者は日本人がアライバルビザでインドへ入国できることを知りません。

「インドは誰でもビザが必要な国」と理解しているため、ビザを持っていないと飛行機への搭乗を拒否される場合があります。

なぜなら、ビザを持たない人が入国を拒否された場合、その人を帰国される責任が航空会社に生じるからです。

このようなトラブルを避けるためには、日本人と韓国人に対してアライバルビザが許可されていることを公表しているインド政府の公式ホームページ(https://boi.gov.in/visa-on-arrival)を予めプリントアウトして持参し、チェックインカウンターで提示してください。

理由3:突然アライバルビザが停止になる可能性がある

過去にはアライバルビザが停止されたことがあります。2015年にアライバルビザが停止され、2016年の春に復帰しました。

アライバルビザで入国するつもりだったのに、空港へ到着したらアライバルビザが停止されており入国できなかった・・・などという事態もゼロではありません。

インドは日本のように事前告知されず、政府が突然法令を変更するケースがよくあります。

消費税(GST)の税率も頻繁に変更されますし、金曜日の夕方に翌週月曜日が祝日になることが発表されることもあります。

過去には「今から4時間後に500ルピー札と1000ルピー札は使えなくなります」などと言い出したこともあるくらいですので、突然アライバルビザを廃止する程度のことはインド政府にとって朝飯前と言えます。

最もリスクが低いのは一般のビザ

3つのビザのうち最も手間がかかるのは一般のビザですが、逆に最もリスクが低いのも一般のビザです。

2020年2月に新型コロナウィルスが流行したときは、日本人に対してアライバルビザとe-visaでの入国が制限され、混乱が生じました。

2020年2月27日に在インド日本大使館のホームページに下記お知らせが掲載されました。

4 2月27日,インド内務省入国管理局は,日本人及び韓国人向けの Visa on Arrival のサービスを一時的に停止すると発表しました。また,e-Visa サービスについても,日本,韓国,イラン,イタリア国籍の申請者による申請ができなくなっています。
インド内務省入国管理局担当者の説明によると,既に発給済みの e-Visa は有効とのことです。また,27日に到着する日本人については Visa on Arrival のサービスは提供されるとのことです。

実際、突然の停止措置に困った方のツイートをご紹介します。

上記の大使館のお知らせでは発行済のe-visaは有効とされていましたが、その後、通達が変更されたようです。


アライバルビザが最もリスクが高いですが、e-visaでも上記のように突然の入国停止という事態は一般のビザよりも高いようなので、このような事態を避けたい場合には一般のビザが最もおススメです。

もちろん、一般のビザだからと言ってリスクがゼロとは言い切れませんので注意(というより覚悟)が必要です。

実際、上記の措置のあとすぐ(2020年3月3日)には一般ビザも含めて全てのビザが入国停止となりました。

SIMカードを用意する

デリーとムンバイには空港でSIMカードが売られています。

以前はSIMを購入してもアクティベートと呼ばれる作業に時間がかかり、購入しても半日から1日はSIMカードを使うことができず、その間は他の州へ移動することもできませんでした。

しかし、最近は状況が改善したようです。


バンガロールやチェンナイの空港にはまだSIMカードを販売するショップがありません。またデリーやムンバイでも、もし心配がある方は念のため日本でプリペイドSIMを購入していかれることをオススメします。

インドでSIMカードがないと、何かあった時に連絡もつかないため、かなり致命的です。従って、最初の8日〜2週間分のSIMカードは日本で購入して持っていくのがオススメです。

ホテルの予約について

出張者はインドへ観光をしに来るわけではないため、現地の文化に触れる必要はありません。

インドは高級ホテルさえ朝食がほぼインドカレーのみという場合もあります。

インドのカレーは日本にあるインドカレー屋さんとも大幅に異なり、日本人の口に合わないものが多いですので、ストレスに感じる方も少なくありません。

慣れないものを食べて体調を崩した結果、出張に支障が出てしまっては本末転倒なので、できれば日本に近い環境で過ごすことでストレスを最低限に抑えたいものです。

デリー・グルガオンであればダイヤパークやSaiyu Residencyといった日本人向けのホテルがありますので、インド式のホテルが不安な方はぜひご利用ください。

詳しくはデリー近郊の日本人向けホテル【ダイヤパーク・Saiyu Residency】をご参照ください。

ダイヤパークには日本式の大浴場もあり、宿泊客以外でも500ルピー(約800円)で利用できますので、インドに疲れた方にはオススメです。

またバンガロールにもChanceryという日本人向けホテルがあり、こちらにも大浴場があります。

詳しくはインドのバンガロールで大浴場を満喫【 The Chancery Hotel】をご参照ください。

予防接種について

A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、日本脳炎、狂犬病の予防接種が推奨されていますが、全部受けていたらお金がかなりかかります。

会社負担であれば受けられるだけ受けた方が良いと思いますが、自己負担であれば出張だけであればそこまで必要ないかなと思います。

生水や生野菜を食べなければA型肝炎などは防げると思いますし、犬に噛まれないよう外は歩かず出来る限り車移動をしましょう。

詳しくは下記、在インド日本国大使館のホームページをご参照ください。

インド赴任・旅行前に受けておきたい予防接種

海外旅行保険について

日本から行く場合には3ヶ月以内であればクレジットカードの付帯保険などが適用されると思いますが、日本以外の国からインドへ出張をする場合には注意が必要です。

インドの場合、シンガポールやタイに駐在されている方が月に1回インドへ出張へ来るというケースもあると思います。

海外在住者が別の海外へ旅行をする場合には、全世界へ適用される旅行保険へ加入するのがオススメです。

私が東南アジアへ旅行をするときには、グローブパートナーというドイツの保険会社の旅行保険へ加入します。

全て日本語で手続きが完了しますし、ジャパンデスクもあります。

公式ホームページ:https://www.acs-ami.com/jp/globe-jp.php

大気汚染マスクを用意する

インド全体が決して空気が良くはありませんが、デリー・グルガオンの大気汚染はインドの中でも突出しており、世界最悪と言われています。

PM2.5は粒子が細かいため、普通のマスクでは意味がありません。米国労働安全衛生研究所のN95という規格に準じたマスクを着用しなければ効果がありません。

N95マスクの詳細についてはhttps://www.mmm.co.jp/news/2013/info/20130213_1.htmlをご参照ください。

インド滞在時の注意事項

インド滞在時の注意事項をご案内します。

治安について

インドは治安が悪いイメージがあると思いますが、白昼堂々刺されるという避けようがないトラブルはまず聞きません。

インドを訪問される方が最も心配されるのは治安かと思います。実際のところ、比較的危険なのはビジネス街よりも観光地です。

日本人が被害に遭いやすいのはニューデリー駅周辺やガンジス川のあるバラナシ、東インドのコルカタなどですが、これらの場所はビジネスでインドを訪れる人たちはまず行きません。

日本人が仕事で行く機会が多いのはデリー・グルガオン 、ムンバイ、バンガロール、チェンナイかと思いますが、観光地に比べれば安全です。

この4都市のうち、ムンバイ、バンガロール、チェンナイについてはほぼ治安上の問題はありません。

特に私が住んでいるチェンナイは極めて安全で、夕ご飯を食べた後に外を散歩していても全く身の危険を感じたことはありませんし、危険な空気もしません。

上記4都市の中で最も注意しなければならないのはデリー・グルガオンです。

グルガオンはデリーの近郊にある新興都市ですが、新しいこともあり道が広々していて、車移動をする人が多いので夜は全く人通りがありません。

グルガオンでは夜は外を出歩かないでください。

知りあいの日本人から以前聞いた話ですが、深夜の1時頃にグルガオンでオートリキシャを利用したら森の中へ連れて行かれ、身ぐるみ剥がされてボコボコにされ、頭に石をぶつけられて気を失っていたところを歩いていた人に助けられて病院へ搬送され助かった・・・ということもあります。

衛生について

インドに限らずアジアではどこでもそうだと思いますが、水道水は絶対に飲んではいけません。

うがいや歯磨きをするくらいなら大丈夫と言われていますが、私は念のため歯磨きもペットボトルの水を使っています。

また生野菜も避けた方が良く、油やスパイスの効いたカレーも出来るだけ避けた方が無難です。

個人的には、出張でインドへ来る方は日本食を食べた方が良いと考えています。大都市であればどこでも日本食レストランはあります。

なおインド人はトイレットペーパーを使用しないため、インドのトイレにはペーパーがない場合があります。

出張者の方は高級なトイレしか使わないはずなので大抵はペーパーが用意されていると思いますが、念のためトイレットペーパーは持参されることをオススメします。

インドのトイレ事情についてはアジア旅行 【インドのトイレ事情】初めての日本人旅行者が利用する時の注意点をご参照ください。

現地での移動について

会社がドライバー付の車を用意してくれるのが通常ですが、自分で移動する場合には配車アプリ(UBERかOLA)をご利用ください。

東南アジアでよく利用されているGrabはインドでは利用できません。

UBERとOLAは微妙に機能が異なりますので、目的に応じて使い分けてください。

アプリの利用方法についてはインド旅行者必見!便利な配車アプリOLAとUBERの特徴と利用方法をご参照ください。

デリー・グルガオンであればメトロも発達しています。ただシンガポールのようにメトロだけでどこでも行けるほどには発達していないので、タクシーは必ず利用する必要があります。

なおインドには流しの自動車タクシーはなく、流しのタクシーは三輪のオートリキシャのみなので、出張者が利用するのは少しハードルが高いです。

観光旅行の場合には国鉄や路線バス、オートリキシャーも利用してド・ローカルのインドを楽しむのがとてもオススメで、私も国鉄や路線バスは大好きなのですが、とても疲れますので出張者にはオススメしません。

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都市別・インドへ入国時の注意事項

日本からの直行便があるのはデリー、ムンバイ、チェンナイ、バンガロール(2020年から)ですが、各都市毎に空港到着時にはいくつか注意事項があります。

デリー空港

デリー・グルガオンからインドへ入国するときには、インディラ・ガンディー国際空港(デリー空港)を利用します。

デリー空港利用時の注意事項は下記の通りです。

  • 深夜到着時は空港から出ない(空港内に仮眠施設があります)
  • SIMカードの購入とATMからの現金引き出しは空港内で済ませる
  • LCCの国内線を利用するときにはターミナル移動が必要になる

デリー空港に必要な情報は下記の各記事をご参照ください。

チェンナイ空港

チェンナイ空港は治安上の問題は特にありませんが、空港内に宿泊施設や休憩施設がないのが難点です。

また、様々なトラブルが発生します。チェンナイ空港の詳細は下記の各記事をご参照ください。

バンガロール空港

バンガロールの空港は空港周辺にホテルやレストランもあり快適なのですが、市内から遠く、メトロも走っていないためアクセスが非常に悪いのが難点です。

バンガロール空港から市内へのアクセスについては下記記事をご参照ください。

インド・バンガロールの空港から市内の移動方法と帰り方

帰国時の注意事項

インド出張が終わって「やれやれ日本へ帰れる」となったとき、最後の最後に出国時の注意事項がいくつかあります。

空港には3時間前に到着するようにする

一般的には国際便の場合には2時間前までに空港へ到着しましょうなどと言われますが、インドに限っては3時間前をお勧めします。

詳しい理由はいくつかありますが、他の国よりもトラブルが多いからです。

  • チェックインカウンターが長蛇の列になっており非常に時間がかかる
  • 出国システムがダウンし暫くのあいだ近く出国できない

Eチケットは印刷しておく(英語のEチケット)

インドでは全ての空港に入場するときにパスポートと航空券の提示を求められます。

インド人が読めない日本語の航空券では中へ入れてくれませんので、英語のEチケットを用意しましょう。

可能であれば印刷しておいた方が無難です。

1万ルピー以上は持ち出さない

1万ルピー以上の現金を国外へ持ち出すことはできませんのでご注意ください。

お金が余ったらお土産でも買いましょう(そんなに買うものはないかも知れませんが)。

フライト情報を常に注意して確認する

私はインドの空港で

  • 無連絡の搭乗口変更
  • 遅延していたはずのフライトが無連絡で定時に戻る

などの経験があります。

搭乗時刻に近くなったら搭乗口の近くへ行きフライト情報のモニタを注意深く確認してください。

搭乗が開始されないからのんびりと待っていたら、知らない間に搭乗口が変更になっていて既にFinal Callになっていたということもあります。

また、ラウンジでのんびりしていた時、フライト情報が"Security"となっていたのでまだまだ大丈夫だろうと思って、コーラと食べ物を取りに行って戻ったら"Final Call"になっていたこともあります。

その他、インドで飛行機を利用するときの注意事項はインド旅行で飛行機を利用するときに注意べきこと5選をご参照ください。

インド出張には十分な事前準備が必要です

インドは念入りな情報収集と事前準備を行い、滞在中に十分な注意を払っていれば決して危険ではありません。

しかし一方で、油断をして事前準備を行っても大丈夫なほど安全な国ではありません。

しっかりと準備をしてインド出張に臨んでください!

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