インドへの出張/旅行の持ち物リスト【渡航前に買うべき必需品】

初めてインドへ行くけど、日本で何を用意したらいいだろう?

インドは中国や東南アジアとは勝手が異なりトラブルが頻発するので、非常事態に備えた準備が必要です。

そこでこの記事では、旅行者や出張者がインドで途方にくれないために日本で用意すべきアイテムをご紹介します。

なお、必要アイテム以外のビザ・ホテル予約・移動手段手配、滞在中の注意事項などの情報は【出張/観光】インドへ短期渡航するために必要な全情報まとめにまとめています。

また、駐在や就労など長期滞在をする方が事前に用意すべきアイテムについては【インド駐在予定者必見!】赴任前に買うべきインド生活必須アイテムをご覧ください。

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インドの空港到着直後から必要なアイテム

デリー空港ターミナル1ラウンジ

まずは、すぐに必要となるものからご紹介します。

インド用SIMカード

タイやシンガポールであれば到着後すぐに空港でプリペイドSIMカードを購入できますが、インドはそんなに簡単ではありません。

デリーやムンバイの空港には到着口にSIM販売店がありますが、他の空港にはありません。

またデリーは税関通過後、空港から完全に出る間の場所にお店があるのですが、空港から完全に出てしまうと戻る手続きが面倒くさいです。

いずれにしても、インド初心者が現地でSIMを調達するのはハードルが高いのでオススメできません。

インドで即使えるSIMを日本で購入できますので、事前に購入しておいた方が安心です。

インドはGoogle Mapが使えないと大変なので、電波は必須です。

なお携帯がSIMロックされている場合には事前にドコモ・ソフトバンク・auショップでSIMロック解除をしておきましょう。

変換プラグ

インドの変換プラグはB3タイプが主流ですが、B、C、BFなどもあります。

どんな形状のプラグでも戸惑わないよう、念のため全世界対応のプラグを購入されることをオススメします。

海外用タコ足配線

インドのホテルは時々、部屋にコンセントが1つしかなかったり、複数あっても壊れていたり、電気が流れなかったりする場合があります。

海外でスマホの充電がなくなるのは非常に危険です。

スマホ、充電器、パソコンを同時に充電することができないので、海外の電圧にも対応した電源タップを用意しておくと安心です。

カシムラのWH NWM-22は、ACプラグが収納できるコンパクト設計なので持ち運びに便利で、USBも含め6つのコンセントがあります。

また、急速充電が可能なPD(Power Delivery)にも対応しています。

ただし、電流がオーバーにならないよう各機器の電力数は確認しておきましょう。

コンセント3口で1400Wまでですが、インドは230Vなので、そこまで多くの電流には対応していません。

インドで健康を守るアイテム

健康

たとえ短期出張であっても、インドの大気汚染や水質汚濁の身体へのダメージは大きいです。

大気汚染対策

デリーは世界最悪の大気汚染と言われており、空気の汚染を示す指数が999を超えることもあります(100を超えると有害)。

PM2.5は粒子が細かいため、米国労働安全衛生研究所のN95という規格に準じたマスクを着用しなければ意味がありません。

浄水ボトル

インドのホテルの水道水を飲むのは厳禁ですが、ペットボトルの水であっても日本と比べると品質は決して良くはないと言われています。

可能であれば毎回浄水フィルターに通してから飲んだ方が安全です。ドイツ企業ブリタの浄水フィルターがオススメです。

胃腸薬

インドの食事は油やスパイスがきつく、胃腸がやられることも多いので注意しましょう。

インドの抗生物質は効きすぎて、それはそれで怖いので、日本から胃腸薬を持っていくのがオススメです。

レトルト日本食

インドのローカルの食事はなかなか口に合いません。

到着直後、不慣れな環境で疲れている上に食事まで口に合わないとストレスはMAXになります。

インドもデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイといった大都市や、バラナシなど日本人観光客が多い場所にはそれなりに日本食のお店もあります。

せっかくインドへ行くんだから、現地のご飯を楽しみたい

という方が多いと思いますが、インドの食事は合う人と合わない人が両極端に分かれます。

1週間の旅行や出張くらい大丈夫だろうと思っていても、3日でギブアップする人もいます。

インドは本当に本格インド料理しかなく、地方へ行けば日本食はもちろん洋食や中華もありません。

"Chinese"と書かれたお店は多数ありますが、インド風に味付けされており、結局カレーです(日本の町中華が本場の中華料理とだいぶ異なるのと同じです)。

バックパッカーが日本食を持っていくのは難しいかも知れませんが、出張などでスーツケースに余裕があるのであれば念のため日本食を持っていくのが良いと思います。

ホテルにケトルはあるので、お湯だけで食べられるものが理想です。

またインド渡航前に必ず予防接種を受けてください(参考:インド赴任・旅行前に受けておきたい予防接種)。
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緊急事態用アイテム

緊急事態

インドでは、たった1週間の旅行や出張でも思う存分トラブルを経験できます。

トラブル時に人間の本性が出るため、婚前旅行の旅行先としてインドを選ぶカップルがいるくらいです。

そんなインドで緊急事態に遭遇した時に役立つアイテムをご紹介します。

急な腹痛に必須!オムツ

日本人がインドへ行くとお腹を壊す人が多いイメージがあると思いますが、実際に多いです。

しかもインドではトイレがなかなか見つかりませんし、あっても不衛生です。

そこで、最悪の事態に備えて念のためオムツを準備しておくことを強くお勧めします。

急な服の汚れを落とすシミトリ

インドの食事はカレーを中心にこってりした油っこいものが多いので、外出先で服につけてしまうと厄介です。

しかも、日本のようにレストランで紙ナプキンを提供してもらえることも少ないです。

白いワイシャツにカレーを付けたまま取引先へ行くわけにはいかないので、念のためシミトリを常時携帯しておきましょう。

晴雨兼用傘

インドは気温が40度以上になることもあれば、突然の大雨が降ることもあります。

熱中症になる危険性もあるので、女性だけでなく男性も日傘を差すことが必須です。

インド人で日傘をさしている人は少ないですが、周りの目を気にすることは無用です。私達は外国人なのですから関係ありません。

最近、日本ではようやく男性も日傘を差す人が増えてきて「日傘男子」と呼ばれまていますが、インドこそ日傘を差す必要があります。

インド人は日傘を差していませんが、日本のように周りの目を気にする国民性ではないためインドで日傘を差していても問題はありません。

地域によっては猛暑から大雨へと一瞬で天気が変わるので、晴雨兼用の折り畳み傘を購入しましょう。

私のオススメは東京日本橋にある傘専門店、小宮商店の折り畳み傘です。

UV加工と撥水加工が施されていて、細かい部分は職人による手作業で織り込まれているので非常に丈夫で、暴風雨でも簡単には曲がりません。

インドには丈夫な傘を持って行った方が安心です。

男性用

女性用

インドは熱中症で体力を消耗するとデング熱になるなど様々な健康問題を引き起こす可能性もあるので、十分な紫外線対策と水分補給を心がけましょう。

快適に観光するためのアイテム

ハンピ ヴィッタラ寺院

ここからはインド観光をするときにあると便利なアイテムをご紹介します。

使い捨て足カバー

インドの寺院は靴を脱がなければならないのですが、日本の寺院のように清掃が行き届いておらず、牛の糞や水溜りがある屋外を裸足で歩かなければならない場合が多いです。

ヒンドゥー寺院だけでなく、キリスト教会やブッダガヤ・ラダックの仏教寺院など、宗教施設はどこも基本的に靴を脱がなければなりません。

屋外を歩いた素足や靴下のまま靴を履くのは非常に抵抗があると思うので、靴下の上に使い捨ての足カバーを付けて参観しましょう。

バックパック

観光地1か所だけを回るのであればスーツケースでも良いですが、デリーとバラナシなど、2か所以上を観光するのであればバックパックがオススメです。

インドの道はデコボコで落とし穴もあり、バリアフリー化されていないので、とても歩けません(詳しく知りたい方はインドでは治安が良い都市でも外を歩くのが困難である7つの理由)をご覧ください)。

全工程で運転手つきの車を貸切る場合を除いて、バックパックの方が圧倒的に楽です。

スーツケースほど荷物を詰め込めないので厳選する必要があるので大変ですが、60リットルもあれば十分だと思います。

私はこちらのリュックを使っていましたが、防水性が高く頑丈なものを選びましょう。

伸縮ポーチ

伸縮ポーチ

個人的に一押しなのが、体にフィットする伸縮ポーチ SPIBELT スパイベルトです。

重いバックパックやリュックサックを背負ったまま観光するのは大変なので、リュックはホテルに置いて身軽に観光したいですよね。

しかしサブリュックを持っていくのは余計な荷物になるので、SPIBELT スパイベルトを身に着けて観光するのがとてもオススメです。

SPIBELTは伸縮性のあるストレッチ素材を採用したウエストポーチです。 体にぴったりフィットするので、長時間つけて観光しても違和感がありません。

インドでは水分補給が必須ですが、Largeサイズは 500mlのペットボトルも入ってしまうほどの大きさです。

また、スマホをポケットに入れておくと取られる可能性があるので、ペットボトルと併せてスマホもポーチに入れて観光しましょう。

公式サイト:SPIBELT スパイベルト

但し、パスポートやクレジットカードはスパイベルトではなく、後述するマネーベルトに収納しましょう。

プラスチック包丁

インドの料理はスパイスと油が多く、ビタミンなどが不足しがちです。

スーパーや露店などでは野菜や果物をカットして売っていることは少なく、丸ごと売っています。

また一部のホテルでは、リンゴなどが丸ごと1個用意されていることもあります。

そこで、小さい包丁を持っているとリンゴやスイカなどを切って食べられるので便利です。

かと言ってステンレスの包丁を持ち歩くのは物騒なので、子供用のプラスチックやセラミックの包丁がオススメです。

防犯グッズ

鍵

インドではベネズエラや南アフリカのように白昼堂々ナイフで刺されるようなことはありません。

日が暮れてから人の少ない場所を1人で歩いたりしない限り、暴行にあうリスクは少ないです。

個人的には、フランスやイタリアよりもインドの方がまだ安全なのではないかと感じます。

しかし観光地にはスリがいないわけではないので、十分に注意してください。

マネーベルト

パスポートやクレジットカードは頻繁に使う機会がありませんが盗まれたら大変なことになるので、カバンやポーチではなくマネーベルトに格納しましょう。

500ルピーや2000ルピーなどの高額紙幣も使う機会はほぼありませんので、マネーベルトに格納しましょう。

観光中は、10ルピー札や100ルピー札、1ルピー硬貨などの少額貨幣をポケットかポーチに入れておいて使うのがオススメです。

マネーベルトに収納していれば、まず盗難されることはないと思います。

出張の方が行かれるようなビジネス街は観光地ほどスリがいませんが、念のためビジネスの方もパスポートなどはマネーベルトに収納しておいた方が良いと思います。

スキミング防止カード

海外ではクレジットカードの情報を抜き取るスキミングという犯罪行為がよく発生しますが、インドも例外ではありません。

このカードをクレジットカードと併せて持っていればスキミングの被害を防ぐことが可能です。

ワイヤーロック

バックパックを置いておくとき、開けられないよう鍵をかけておく必要があります。

4ケタの暗証番号のワイヤーロックがオススメです。

インドは地方の民宿へ行くと部屋に鍵がかからない場合もあるので、ワイヤーロックは必須です。

インド出張には十分な事前準備が必要です

インドは念入りな情報収集と事前準備を行い、滞在中に十分な注意を払っていれば決して危険ではありませんが、油断をして事前準備を行っても大丈夫なほど安全な国ではありません。

現地での注意事項、ビザの取り方など、インド渡航に関するポイントについて下記の記事にまとめています。

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