ハンピは南インドにある秘境です。インドで知り合った多くの旅行者の方から
とおススメ頂きましたが、多くのインドの観光地を回った旅行者が太鼓判を押すほど、ハンピは魅力的な場所です。
ハンピは14~17世紀ごろに南インド全域を支配したヴィジャヤナガル王国の首都ですが、北インドからやってきたイスラム勢力によって滅ぼされ、首都は廃墟となりました。
寺院や王宮の廃墟が自然の風景に溶け込み、独特の景観を生み出していることから世界中の旅行者を惹きつけています。
ハンピの素晴らしさを言葉で説明できないのはもちろん、写真を見ても「どこがそんなに良いの?」と、ピンとこないと思います。
しかし、行ってみると本当に素晴らしいので、騙されたと思って行ってみてください。
この記事では、ハンピの楽しみ方、ハンピ旅行の計画の立て方、ハンピへの行き方、ハンピの見どころについてご紹介します。
Contents
ハンピの楽しみ方
私個人の感想ですが、ハンピでは気に入った場所でのんびりするのがオススメです。
ハンピには山ほど遺跡や寺院があり、全部回ろうとすると非常に疲れます。
1泊2日なら最初から最後まで時間に追われて疲れますし、2泊3日ですらギリギリで、のんびりする暇はありません。
正直なところ素人にとっては、どの寺院や遺跡も大して区別がつきません。
そこで、ヒンドゥー教や歴史マニアを除く一般の方は、全部の遺跡を一生懸命回るよりも、お気に入りの場所を見つけて本を読んだり、音楽を聴いたり、絵を描いたり、考えごとをしたり、昼寝をしたり、同行者と語り合ったりして、ゆっくり過ごすのがオススメです。
※もちろん、楽しみ方は人それぞれで、限られた時間で主要な遺跡を全て巡り、スタンプラリー的な達成感を楽しむのが好きな方はそれも良いと思います。
ハンピ旅行の計画の立て方
ハンピ旅行に最適な時期、必要な日数、主な費用についてご紹介します。
ハンピ旅行に最適な時期
ハンピ旅行に最適な時期は12月から2月頃です。
3月から5月は極めて暑く熱中症になる可能性があり、5月から11月は雨期のため雨がよく降ります。
私は最も涼しい時期であるはずの1月にハンピへ行きましたが、それでも日陰の少ないハンピでは強い日差しのため肌が真っ黒になり、滝のような汗が流れました。
またせっかくハンピへ行っても雨が降ってしまったら何もできませんので、雨季は避けるべきです。
そうすると、日本で働く会社員の方がハンピを訪れるのに最適な長期休暇は年末年始ということになります。
ハンピ旅行に必要な日数
必要な日数は目的にもよりますが、一通りの遺跡を見て回りたい場合には2泊3日以上がオススメです。
2泊3日でもギリギリだと思うので、全ての遺跡を回った上でゆっくりしたければ3泊4日以上がオススメです。
私は1泊2日でしたが、とても忙しかったです。
もし全ての遺跡を回らず、ただのんびりしたいという場合には日帰りでも楽しめます。
その場合には、午前中から昼過ぎの暑い時間にはカフェでのんびりして、夕方に山へ登って夕日を見るのがオススメです。
ハンピ旅行にかかる費用
成田からバンガロールへ直行便がありますが、日本とインドとの移動代は除きます。以下、バンガロールからの費用です。
バンガロール→ホサピート列車代(2等寝台)往復 | 2000ルピー |
ホサピート→ハンピ バス代 往復 | 30ルピー |
ゲストハウス 宿泊費(1人1泊) | 2000ルピー |
食事代 1回 | 500ルピー |
ヴィッタラ寺院見学費用 | 600ルピー |
1ルピーは約1.5〜1.6円です。
バンガロール→ハンピの電車代は2等寝台の場合は片道1000ルピーですが、1等なら1500ルピー、最も安いSleeperなら200ルピーほどです。
ハンピへの行き方
ハンピには鉄道の駅や大きなバス停はないため、列車でもバスでも、ハンピの最寄りのホサピート(またはホスペット)という町へ行き、そこからバスに30分ほど乗ってハンピへ行きます。
なおバンガロールからはハンピまで直通バスが出ているという話も聞きましたが詳細は不明です。
バンガロール、ハイデラバード、チェンナイなどから直行の寝台列車やバスがありますが、バンガロールからが最も本数も多くアクセスが良いです。バンガロールからホサピートは寝台列車で10時間ほどかかります。
インドでの長距離列車の利用方法や注意事項はインドの長距離列車旅行で注意すべきこと8選をご参照ください。
以下は、バンガロールから行くことを前提にご紹介します。2020年3月から、成田からバンガロールへの直行便も就航し、アクセスも良くなります。
バンガロール市内の楽しみ方
バンガロール空港から市内へは離れているので、バスで市内へ向かいます。バスでの市内への移動方法はインド・バンガロールの空港から市内の移動方法と帰り方をご参照ください。
バンガロールの空港で最寄りの駅まで直接行っても良いですが、もし列車の発車時刻まで余裕がある場合には、国鉄の駅へ早く着きすぎても暇で退屈なので市内で時間を潰すことをお勧めします。
メトロのCubbon Park駅の近くには日本人向けのChanceryホテルもあります。
Chanceryホテルには銭湯があるので、大浴場でゆっくりするのも良いですし、「けやき」というリフレッシュルームでゆっくり過ごすのも良いかも知れません。
インド国内をゆっくり旅行する場合には、Chanceryホテルの大浴場でリフレッシュするのが本当にオススメです。
バンガロールからホサピートへの行き方
ホスピート行きの列車はKSR Bengaluru駅とYESVANTUPUR駅から出ていますが、市の中心部からメトロで向かうことが可能です。
UBERやOLAで向かう場合にはインド旅行者必見!便利な配車アプリOLAとUBERの特徴と利用方法をご参照ください。
あまり早く行っても駅には何もないので、発車時刻の2時間くらい前まで市内でのんびりして、それからメトロで向かうのが丁度良いのではないでしょうか。
インドの国鉄駅はセキュリティチェックも検札も何もないので、発車の直前に到着しても大丈夫です。
バンガロールで寝台列車に乗ったら、朝にはホサピートへ到着します。
ホサピートからハンピへの行き方
ホサピートへ到着すると、駅前に大勢のオートリキシャが待ち構えています。
ハンピまでの値段は150~200ルピー程度が相場のようなので、その値段で良ければ駅前からハンピまでオートリキシャで行ってしまうのが楽です。
バスであれば、ホサピートからハンピまで15ルピーです。ホサピートのバス停は、ホサピート駅から徒歩20分ほどの場所にあります。
場所は下記GoogleMapをご参照ください。
ホサピートは携帯電話の電波が問題なく入りますので、GoogleMapを見ながらバス停を探せます。
バス停は駅前の通りをひたすら歩いて右側にあり、迷うことはありません。
バス停には多くのバスが停車しており、その中からハンピ行きのバスを探すのは中々大変です。
バスの行先表示は上の写真の通りカンナダ語だけで書かれており、英語やヒンディー語での表記はありませんでした(これでは他州出身のインド人でも分からないのでは?と思いましたが・・・)。
どうやってバスを見つけるかと言うと、バス停の左側の真ん中あたりに"Enquiry"(お問い合わせ窓口)がありますので、そこにいる方に「ハンピ!」と言えば、バスを指し示してくれます。
ハンピ行きのバスは約30分に1本の頻度で発車しています。多くの方は朝にホサピートへ到着すると思いますが、バスは6時半ごろから動いているようです。
写真を見て頂くと、天井からモニタがぶら下がっていることが確認できると思います。写真では画面が真っ黒になっていますが、朝は発車するバス情報が表示されていました。
バスの運賃15ルピーは乗車してから車内で支払います。
ハンピではATMは見かけませんでした。ホサピートにはATMが多数ありますので、現金が足りない方は念のためホサピートで下ろしてからハンピへ向かいましょう。
ホサピートはほぼインドの食事しか見かけませんでしたので、インド料理を食べ慣れない方はホサピートでは何も食べずにハンピへ向かってしまいましょう。
ホサピートの駅からバス停までの間は、ほぼ上記のような屋台に毛が生えた程度のレストランしか見かけませんでした。
少し別の道へ行けば高級なインド料理は見かけましたが、ハンピまで行ってしまう方が個人的にはオススメです。ハンピには美味しいレストランが多数あります。
ハンピに到着したら
ハンピのバス停に到着したら、地図を持ったオートリキシャの運転手が外国人観光客を目当てに殺到します。そのまま勢いに飲まれてオートリキシャに乗ってしまうとボッタくられる可能性があります。
自転車なら100ルピーで回れる範囲を2000ルピー取られたという話も聞きますので、リキシャ運転手のペースに飲み込まれないように、一旦ハンピ村へ移動して落ち着くことをお勧めします。
ハンピ村は、バス停から見える白い大きな寺院(ヴィルパークシャ寺院)へ向かって歩き(バス停を出て右へ曲がりすぐ左へ曲がります)、寺院の手前で右に曲がります。
バス停からハンピ村までは3分ほどで到着します。
ハンピ村は端から端まで歩いても1分もかからないくらいの小さな村で、レストラン、商店、ゲストハウス、レンタサイクルやレンタルバイクなどのお店が密集しています。
私はハンピ村で1日100ルピーで自転車を借りて王宮地区を回りました。スクーターの場合はもう少し高いです。
本来インドでもスクーターを運転するのは免許が必要だと思うのですが、全く野放し状態のようで、多くの外国人観光客が警察官の目の前でスクーターを乗り回していました。
ハンピの見どころ
ハンピの見どころと回り方をご紹介します。それぞれの見どころを説明する前に、全体像をご説明します。
ハンピ内の移動方法と主なエリア
ハンピの移動方法は大きく分けて4つあります。
- オートリキシャ
- レンタルバイク
- レンタサイクル
- 徒歩
エリア・目的地によって移動方法が異なります。ハンピの観光エリアは大きく分けてハンピ村エリア、王宮エリア、川の対岸エリア、山エリアの4つに分けられます。
エリア | 移動方法 | 見どころ |
山エリア | 徒歩 | マータンガ丘、アチュタラーヤ寺院 |
王宮エリア | 自転車、バイク、オート | ザナーナ・エンクロージャー |
ハンピ村エリア | 徒歩 | ヴィルパークシャー寺院 |
対岸エリア | バイク | ハヌマーン寺院 |
私は対岸エリアの遺跡へは行っていません。地球の歩き方にも乗っておらず、また遺跡同士の距離が離れていてスクーターで回らなければならないと聞いたので、それよりもお気に入りの場所でゆっくりしたいと思ったからでした。
対岸エリアについては、徒歩で回れる範囲のカフェだけ行ったので、私が回った範囲でご紹介します。
ハンピの観光客はインド人が8割、欧米人が2割という印象でしたが、インド人は観光客で大勢で訪れ、いくつかの寺院をバスで回って帰っていく人達が多いようでした。
欧米人は少人数グループや1人で訪れ、ゲストハウスに長期滞在し、スクーターでお寺を回ったりカフェでのんびり過ごす人が多いようでした。
ヴィッタラ寺院などのお寺はインド人だらけでしたが、カフェは欧米人だらけでした。
ここからはハンピの観光名所を私の独断と偏見でご紹介します。
山エリアの見どころ
私が山エリアと呼んでいるのは、マータンガ丘を中心とした遺跡エリアです。
個人的には朝と夕方にマータンガ丘へ登って日の出と日の入りを拝むのがハンピ観光で最もおススメです!!
このエリアはアップダウンのある山道なので、ハンピ村から徒歩で向かいます。
マータンガ丘
繰り返しになりますが、私はハンピの全ての見どころの中で、マータンガ丘から夕日を拝むのが最高でした(私は朝が弱いので朝日は見られませんでした)。
マータンガ丘への行き方ですが、ハンピ村の隣にあるヴィルーパークシャー寺院の前の道を端まで歩き、右に曲がると登山道があります。その登山道を登っていけば到着します。
反対側のアチュタラーヤ寺院側からも登れますが、少し道が分かりにくいです。
また、アチュタラーヤ寺院側から登ると頂上への案内も分かりにくいため、それを見逃して反対側へ降りてしまう可能性も高いです。
頂上には建物があるので、もし建物の屋上へ上らないまま反対側へ降りてしまったら「あれ?」と思って引き返してください。
いずれにせよ、ハンピ村側から登るのがオススメです。
マータンガ丘は360度の絶景を楽しむことができます。日中に登ると暑すぎて倒れると思いますが、夕方はちょうど良いです。
「丘」と言っても、かなり急な岩場を登っていき、柵や手すりなどもなく、滑ったら崖の下へ真っ逆さまなので十分注意してください。
また日の入り後、真っ暗になってしまうと極めて危険なので(治安という意味ではなく、街灯がないため道が分からなくなります)注意が必要です。
なぜか知りませんが、棘も多く危険な岩場も多いこの丘を裸足で登っているインド人が大勢いました。そしてなんと、裸足で登っている日本人も3人ほど見かけました。
これは全く私の趣味なので読み流して頂いて構わないのですが、個人的にはマータンガ丘でビートルズのブルーアルバムを聞くのが最高でした。
ビートルズはインドのリシュケシュでヨガの修行をし、ホワイトアルバムというアルバムをリリースしましたが、何となくインドの景色とビートルズ(特に後期)の音楽は似合うと感じています。
なお地球の歩き方に
過去には旅行者狙いの強盗が出たことがある。ひとりで登らないようにし、やむを得ずひとりで行く場合にはほかの旅行者がいるか確認しながら登ろう。
地球の歩き方 インド 2018-19年度版 P607
アチュタラーヤ寺院
ハンピ村からマータンガ丘を越えて反対側へ降りると、アチュタラーヤ寺院があります。
16世紀に建てられた寺院ですが、今ではすっかり廃墟になっています(ハンピで現役の寺院はハンピ村のすぐ側にあるヴィルーパークシャ寺院のみです)。
写真を見て頂けば分かるように、建物の屋根は朽ち果てたまま放置されており、人は少なく、とても静かです。
廃墟の寺院ですので無料で入れますし、靴を脱ぐ必要もありませんし、この寺院は人も少ないので静かでゆっくりできます。
マータンガ丘と並んで私のお気に入りの場所です。ここで何時間でもゆっくりと静かに読書をするのが幸せかも知れません。
私が訪れた時はお昼時でしたが、地元のおばさん2人がお弁当を広げてお喋りをしながら昼食をとり、食べ終わるとそのままゴロンと横になる・・・という、とてものどかな光景でした。
人があまりにもいないと治安の面で不安になるかも知れませんが、そうは言ってもハンピは世界的に有名な場所なので、昼間であれば5分に1度は数名の観光客グループが来ていました。
日没後は本当に誰も来なくなるはずなので、行かない方良いです。
ヴィッタラ寺院
アチュタラー寺院から更に奥の方へ歩いていくと、ヴィッタラ寺院があります。
ヴィッタラ寺院は入場料がかかり、2020年1月時点で600ルピーでした(どんどん値上がりすると思います)。この入場料は後述するザナーナー・エンクロージャーと共通です。
ザナーナー・エンクロージャーはヴィッタラ寺院からかなり離れており、1日で回るには計画的な移動が必要です。
ヴィッタラ寺院へはマータンガ丘やアチュタラーヤ寺院から徒歩で行くこともできます(アチュタラーヤ寺院からは約15分程度)し、遠回りですがハンピ村から王宮地区をぐるっとしてオートリキシャで行くこともできます。
徒歩で行く場合、ちょっと途中で迷ってしまうかも知れませんが、昼間は結構な頻度で人が通るので、迷ったら少し人が来るのを待ってみても良いかも知れません。
ヴィッタラ寺院は15世紀に建てられた寺院で、繊細な彫刻がとても有名です。
ここはインド人が非常に多く、混雑していました。多くの人が絵を描いています。
王宮エリアの見どころ
ヴィジャヤナガル王国の王宮があったエリアです。とはいえ全て廃墟になっているので、当時の雰囲気を感じ取るのは中々難しいです。
王宮エリアへはハンピ村から自転車やスクーターをレンタルするか、オートリキシャーに乗って行くことになります。
私は自転車をレンタルしましたが、王宮エリアまでは約20分ほどかかり、坂道が多く大汗をかいたので大変でした。徒歩でも行けない距離ではないですが、丸1日かかります。
勝手な印象で申し訳ないのですが、私個人としては王宮エリアは微妙だったので説明が雑になります。
ザナーナー・エンクロージャー
どうもここが王宮の中心であったようです。
当時の建物や象の小屋などがあります。
王妃の浴場
ヴィジャヤナガル王国の王妃の浴場です。ここは破壊されず残っているので、当時の面影を偲ぶことができます。
ロイヤル・エンクロージャー
王妃の浴場から徒歩10分ほどの場所にあるのがロイヤル・エンクロージャーです。階段井戸が特徴です。
ハンピ村エリアの見どころ
ハンピ村のすぐ近くにも見どころがいくつかあります。
ヴィルパークシャー寺院
ヴィルパークシャー寺院はハンピ村から徒歩3分の所にあり、いわばメインの寺院です。
ここは他のハンピの寺院のように廃墟ではなく、現役の寺院としてバラモンがいて信仰の対象となっています。
中では象が有名ですが、午前中に川で象を洗っているところを目撃しました。
この寺院はあまりにも人が多く、靴を預けるだけでもとてもエネルギーがいりそうだったので、私は中には入りませんでした。
ヘーマクータの丘
ヴィルパークシャー寺院の隣、川の反対側が丘になっており、ヘーマクータの丘と呼ばれます。
ここも小さな寺院が集まっています。
ここの更に上の方にはクリシュナ寺院があります。
対岸エリア
ハンピ村からボートに乗って川の反対側へ渡ったエリアにもいくつか寺院があります。
有名な観光地であるにも関わらず橋はかけないようです。数百年前に架けられたらしい壊れた橋や未完成の橋はありますが、今は船で渡るしかありません。
フェリーは上記地図のFerry Pointから乗船します。運賃は2020年1月現在で40ルピーでした。
チケット売り場などが見当たらないので戸惑うかも知れませんが、運賃は乗船してから支払います。
500ルピー札などを出すとトラブルになりかねないので、できるだけお釣りがないようにお金を用意しましょう。
フェリーは満員になるまで乗客が集まらないと発車しないので、人が少ない場合には炎天下の中で発車まで待たなければなりません。
なお船はモーターボートだけではなく、一寸法師が乗るようなお椀型の船もありました。
対岸エリアにはハヌマーン寺院などの寺院があります。対岸エリアは遺跡ごとの距離が遠いため、スクーターをレンタルしなければ回るのは難しいそうです(オートリキシャもレンタサイクル見かけませんでした)。
対岸エリアは地球の歩き方にも説明がなく、ネットでも情報が中々見当たらず、そもそも私は疲れていたので遺跡巡りはしませんでした。
対岸には後述する素晴らしいカフェがあったので、カフェで何時間ものんびりして過ごしました。
ハンピでオススメのカフェ・レストラン
ハンピでは遺跡巡りだけでなく、カフェでのんびりすることもオススメです。ハンピにはのんびりできるカフェがたくさんあります。
Bamboo Lavazza Restaurant
ボートで川を渡った反対側にあるBamboo Lavazza Restaurantは、風通しがよく日陰で涼しく、静かでゆっくりできるのでとてもオススメです。
読書をしたり、のんびり過ごすのに最適です。
German Bakery
朝はトーストとフルーツなど、昼・夜はチャーハン、焼きそば、パンなど、様々なメニューが豊富です。
料理の提供も早く、味も美味しかったので個人的にはハンピのお店の中で一番お気に入りでした。
German Bakeryの店先には、日本人の日本語の口コミが掲示されていました。
これらの他にも、ハンピ村と対岸のエリアにはたくさんのカフェやレストランがありますので、ぜひ散策してみてください。
ハンピでの宿泊について
ハンピでの宿泊はハンピ村のゲストハウスになります。
インドは多くの観光地に日本人向けゲストハウスがありますが、ハンピにもカラヤンゲストハウスという日本人向けゲストハウスがあります。
日本人が多く宿泊していますし、日本語の本なども置かれており、情報交換ができます。
カラヤンゲストハウス以外にもハンピ村には多数のゲストハウスがあり、主に欧米人が宿泊しています(どうもインド人の観光客は日帰りが多いようで、ハンピ村のゲストハウスでインド人宿泊客らしき人はあまり見かけませんでした)。
いずれもゲストハウスで設備は最低限なので、もしきちんとしたホテルに泊まりたければホサピートまで戻るか郊外へ行かなければなりません(ゲストハウスといえども、日本人に耐えられる程度に清潔だと私は思いましたが)。
ハンピ村を歩いていると「Room?」「Guest House?」などと、たくさん声をかけられます。
特に事前予約をしていかなくても宿は見つかるかと思います。
ハンピからの帰り方
ホサピートからバンガロールなどへ戻る電車やバスは基本的に深夜出発だと思いますので、こちらで夜ご飯を食べてから出発になります。
ホサピートには基本的にインド料理のお店しかないため、個人的にはハンピで夜ご飯を食べてからホサピートへ出発するのがオススメです。
とはいえ、日没後に人気のない道をオートリキシャで戻るのは心配だと思います。
ホサピートにもイタリアンレストランがありました。
場所は下記の地図をご参照ください。
帰りも同じですが、ハンピからホサピートへのバスは夜の9時頃に終わります。ホサピート行きのバス停は、来るときに降りたバス停と同じ場所です。
バスを待っているとオートリキシャーがしつこく勧誘に来ます。
オートリキシャに乗っても良いですが、バスなら15ルピーで戻れます。バスは30分に1本(夜7時を過ぎると1時間に1本になるようです)は来ますので、のんびりバスを待っていれば良いのではないかと思います。
ハンピ旅行の注意事項
ハンピには幾つか注意事項があります。
サンダルで行かない
ハンピは1年中暖かいので気候的にはサンダルでも問題ありません。
しかし、マータンガ丘を中心に岩場を歩くこともありますので、サンダルはオススメしません。
歩きやすい靴で来ることをオススメします。
携帯電話の電波が通じないことを前提にする
2018年頃までハンピは全く電波が通じなかったそうですが、2020年1月現在では電波は通じます。しかし都市部に比べると遅くて不安定で、時間帯によって圏外になってしまうこともあります。
従って、念のため地図などは印刷するか画面キャプチャをして取っておくことをオススメします。
小銭を用意する
ハンピでは全くATMは見かけませんでした。
またクレジットカードを使えない店も多く、10ルピー単位での少額の支払いを求められることが多いです。
そこで、バンガロールでお札を崩し、100ルピーや10ルピーといった細かいお金を用意して行くことをオススメします。
ありきたりのインドに満足できない方はハンピへ
ハンピは簡単には辿り着けない場所なので、初めてインドへ来る方にはハードルが高いかも知れません。
しかし、インド各地で知り合ったバックパッカーの方々が「ハンピは本当に素晴らしい秘境ですよ!」と異口同音にハンピを強く勧めていました。
タージマハルやガンジス川など、有名な観光地だけでは物足りない方にはとてもオススメです!
インド旅行は準備が大切です!インドに到着してから戸惑わないように、必要なものを準備しましょう。
インドへ行く前に準備しておくべきことを下記の記事でご紹介しています。