本記事では1バーツ=3.5円として計算します。
文中の※印はS.M.さんのコメントではなく管理人の注記事項です。
希少性を求めて海外へ
大学卒業して3年ほど物流の会社で働いていましたが、入社前に希望していた部署と実際に配属された部署が異なり、転職でアピールできることが何もありませんでした。
転職時に「おお」と思われる経歴をつけたいと思い、4ヶ月ほどフィリピンの英語学校へ行きました。
フィリピンでは成果が上がり、TOEICの点数は400点から885点に伸びました。
フィリピンのあと日本か海外を迷っている時に日本のJAC Recruitmentへ行き、グローバル人材塾を紹介されました。
※グローバル人材塾の詳細については海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由をご参照ください。
日本ではなく海外を選んだ理由としては、英語を使いたかったからです。
日本で働いてたら英語を使う機会がなく忘れてしまいそうだったので、海外で働こうと思いました。
国はどこでも良かったんです。
工程管理をするプロジェクトマネジメントをやりたかったので、その辺を軸に探していた時に内定を頂いたのが今勤めている日系企業でした。
前職は物流会社だったので、物流の業務をしていれば工程管理に携われたのかも知れませんが、私は物流とは全く関係のない仕事を担当していたため、今の会社は全くの未経験採用でした。
未経験を前提とした採用だったので、仕事のスキルよりも
- 病気がないか
- 兄がいるか
- どのくらい働けるのか
などを聞かれました。
なぜ「兄がいるか?」を聞かれたかと言うと、長男だと結婚のしがらみなどがあることを気にしての質問だと思います。
また現地採用は1〜2年で帰ってしまう人が多いイメージのようです。
未経験の人間を採用したところで1〜2年では育たないので、長く働いてくれるかどうかを気にする質問が多かったです。
TOEICは885点でしたが、会話はあまりできませんでした。
面接で英語力チェックがあり、どうして東南アジアで働きたいのかを日本人から英語で聞かれました。
会話力にはそこまで自信があったわけではありませんが、仕事で使うのは決まったフレーズだと思っていたので、そこまで心配はありませんでした。
希少性を求めて海外へ
業界でいうとEMS(Electronics Manufacturing Service)で、製造機器の受託をしている会社です。
日系メーカーの調達管理や生産管理部門が顧客で、顧客の生産の一部を請け負っています。
具体的には、電子機器に入っている電子基板に電子部品を乗せて、それを納品します。
職種は一応営業ですが、新規顧客の開拓はしておらず、入社以来3年半、1社の担当をしています(会社としては複数の顧客がいますが、私の担当は1社という意味です)。
一応営業ではあるものの、実質はプロジェクトマネジメントです。今はその見習いのようなイメージです。
まずは顧客から製品の仕様を聞き、その仕様を製造部門に伝えて生産を依頼し、納品までのスケジュール管理を行います。
顧客は日系企業の日本人なので、顧客とのやり取りは日本語になります。
社内の製造部門がタイ人なので、社内の製造部門とやり取りをする時に英語を使います。
顧客から日本語で受けた依頼を、タイ人の社内スタッフに英語で展開するのが私の役割です。
社内の業務の棲み分けは以下のようになっています。
- 日本人駐在員 :予算管理や業績報告など、お金関係の業務
- 日本人現地採用:プロジェクトマネジメント業務
- タイ人スタッフ:製造業務
大きな方針は日本人に聞きますが、日常の細かい業務に関わることはタイ人に質問をします。
入社して3年半くらい経って来たので、社内の業務はほぼほぼこなしています。
但し製造業の知識がゼロに近いので、顧客から「いつまでに至急○○を作って欲しい」と言われた時に受注可否や納期の交渉ができません。
私には細かいジャッジができないため、顧客の要望を製造部門に伝えるだけの役割になってしまっており、専門知識を深めていきたいと感じています。
この大変さは海外特有の大変さというわけではなく、日本でも当然経験するものだと思います。
普段の業務で、タイ人だから特別に何か大変だと感じることは特にありません。
一緒に働いているタイ人スタッフに関しては締め切りも守ってくれるし、ちゃんと指示通りに動いてくれるため、同僚にはとても恵まれています。
もちろん、日本語で日本人には通じることが、英語になることによって細かいニュアンスを伝えられず、作業の背景などが理解されないことはあります。
タイで働いている感覚はそんなにありません。
日本と比べて日常の会話でちょっと英語を使う機会が増えるくらいで、海外就職をしていることを特別に意識することは少なく、日本で働くのと大きく変わりません。
むしろ、業界の専門知識をつけることの必要性を強く感じます。
会社自体も、比較的典型的な日系企業です。
例えば、会社の勤務時間は8:30〜17:30ですが、私は残業をすることが多いです。
タイ人スタッフは17:30ピッタリで帰るものの、日本人の私は定時では帰りづらいです。
定時で帰ったからと言って何か言われるわけではないのですが、周囲の日本人の目もあるため19:00~20:00頃までダラダラと残っていることもあります。
社内は典型的な日本の会社の雰囲気があり、上司や同僚が残っているのに私だけ早く帰るというのは難しいです。
但し日本の会社と比べるとタイ人同士の私語は多いです。
良く言えば明るく、悪く言えばうるさいです。
簡単な会話をする時の返答のスピードは速くなりました。
しかし仕事で使う単語は決まっており、それ以外は自発的に勉強していないので、TOEICの点などの意味での語学力は下がっていると思います。
今の会社は雰囲気がとても良く、駐在員からの差別も感じません。
健康診断は年に1回会社へ来ます。
日本への一時帰国は3年に1回会社が負担してくれます。
年末年始などは自己負担で日本へ帰ります。
※「3年に1回」というのは初めて聞きました。多くの企業は1年に1回ですが、長期的に働いて欲しいという趣旨かと思います。
今の会社はとても雰囲気が良く、仕事の面でも今の仕事でキャリアアップをしていきたいので、現職に長く務めたいと考えています。
現地採用から日本採用(駐在)への切り替えの話を頂いています(但し「可能性」の話なので確定ではありません)。
希望としては、少なくともあと1〜2年はバンコクで働いていきたいと考えており、会社にもそう伝えています。
S.M.さんの体験談を読んでタイ就職のイメージを持ってもらえたかと思いますが、以下のような不安もあるかと思います。
- タイで自分に合った仕事があるか?
- タイでビザは下りるか?
- タイに適した履歴書や職務経歴書の書き方
- 面接でのアピール方法
- 将来のキャリア戦略
こういう不安を一人で抱え込むのはつらいですよね。
タイ就職の進め方に不安がある方は、海外就職に特化したキャリアコンサルタント・グローバル人材塾の無料キャリア相談を受けてみることをお勧めします。
百人いれば百通りのキャリア戦略がありますので、ぜひプロの力を活用してタイ就職を実現してください。
グローバル人材塾の詳細は海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。