インドでは治安が良い都市でも外を歩くのが困難である7つの理由

インドへ来た方が異口同音に言うのが

治安はそこまで悪くないのに外を歩けない
というものです。これは実際にインドへ来てみないとピンと来ません。

インドは南アフリカやベネズエラのように白昼堂々強盗に遭うといったことはありません。

南インド、特に私が住んでいる都市チェンナイに限って言えば、日本やシンガポールに劣らないと言っても過言ではないほど治安は非常に良いです(首都のデリーやコルカタと言った北インドの方は南インドよりは治安が悪いです)。

では、どうして外を歩けないのでしょうか?

この記事では、「インドで外を歩く」ということがどれ程大変なことなのか具体的にイメージを持ってもらい、インド駐在・インド就職やインド旅行の参考にして頂ければと思います。

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道路に落とし穴がある

チェンナイの道路

まず、歩道の至るところに文字通り「落とし穴」があります。

チェンナイの落とし穴

一時的な工事で穴が空いていることもあれば、長い間ずっと穴が空いたままのこともあります。酷い場合になると、朝車を出そうと思ったら家の玄関の前に大きな穴が空いていて車を出せない・・・なんて漫画みたいなこともあります。

日本だと、ビルのメンテナンス工事や近所で道路工事などがある場合には事前に近隣に連絡があります。道路工事であれば、通行に差し障りがないよう深夜に行われます。

もちろん、インドでそのような配慮はほぼありません。昼間に道路工事を行い、夜になっても工事が終わらなかったら一晩そのまま放置です。

何のために空いているのか分からないまま長期間放置されている穴もあります。

落とし穴は夜になると真っ暗になり、分かりにくくなります。

落とし穴

歩きスマホなんかしてたら確実に落ちます。結構深いので這い上がるのも大変です。

歩道に障害物がある

チェンナイの障害物

落とし穴の他、歩道にブロックが積まれて歩けないようになっていることもあります。リアル・スーパーマリオブラザーズです。

選挙の時期になると、各辺が2メートルくらいある巨大な選挙看板が2メートルおきに、しかも歩道の通行方向に対して垂直に(歩道を塞ぐように)、5メートルおきに設置されます。

インドの障害物

上の写真のように一時的な障害物もありますが、下の写真のように恒久的な障害物もあります。

インドの障害物

インドは自然との共生を大切にしているエコの国なのか、道を通す程度のことで木を切り倒したりはしないようです。

歩道は物置として使われることが珍しくないので、トラックが逆走してこようが何だろうが車道を歩かなければなりません。

車椅子や目の不自由な方は基本的に外出できず、引き籠ってしまうようです。

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野良牛・野良犬がいる

インドには野良牛、野良ニワトリ、野良アヒル、野良猿、野良ヤギなどが至るところで散歩をしていますが、基本的に害はありません(猿はたまに食べ物を奪いに来るので、食べ物を持って歩いているときは注意が必要です)。

野良牛については糞を踏まないように気をつける必要はあります。

しかし野良犬については狂犬病のリスクがあります。インド人は

インドの犬は吠えるだけで噛まないから大丈夫
などと言いますが、インドでは毎年狂犬病で大勢亡くなっているので大丈夫ではありません。
旅行だけで予防接種を打つべきかは微妙なところですが、インドに住むのであれば日本で狂犬病の予防接種を受けて来るのは必須ではないでしょうか。また、たとえ予防接種を受けたとしても街を歩くときには注意が必要です。

電線が垂れている・時には発火している

街の至る所で電線が垂れており、感電するのではないかと不安になります。

下を見ながら歩いていないと牛の糞を踏んだり落とし穴に落ちたりしますが、かと言って下ばかり見て歩いていて首が電線に引っかかっても困ります。

酷い時にになると、上の動画のように電線が発火していることがあります。発火はさすがにインドでも珍しく、私も在住1年で2回ほどしか見たことがありません(30年以上住んでる日本では一度も見たことがありませんが…)。

さすがにインド人にとっても珍しいらしく、大勢が集まって動画を撮っていました。

動画を撮っている場合ではなく逃げるべきだと思うのですが、かくいう私も動画を撮っていました。

雨が降ると洪水になる

インドの道は信じられないほど水はけが悪く、1晩降っただけで下の動画のように洪水が発生します。

チェンナイは11月が雨季ですが、雨季には長靴がないと革靴などはビチャビチャになります。

インドでは長靴は売っていないらしく、私が長靴を履いていたら「初めて見た」と多くのインド人に言われました。

インド人は裸足にサンダルを履いていますが、水は濁っているため地面を見ることができず、どんなものが流れてくるか分かりません。

変なものに当たって皮膚から血が出てしまうと破傷風になる危険もありますし、雨の日は長靴を履くか、そうでなければ近距離でも車に乗って歩かないということが必要かと思います。

路肩を車が逆走してくる

歩道に落とし穴があれば車道の端を歩くしかありませんが、車道の端は車が逆走してきます。トラックなんかも逆走してきます。

逆走

ちょっとこの写真では分かりづらいかも知れませんが、左前から対向車が来ているのをご確認頂けるかと思います。しかしインドは左側通行です。このタクシードライバーは1km以上も逆走を続けました。

道を渡るのも大変

インドの道路横断

インドの交差点には信号がないところが多く、またたとえ信号があったとしても赤信号で左折はできるようです。そして歩行者優先という意識がないため、タイミングを逃すと10分以上渡れないことも珍しくありません。

仕方がないので車がやってくる所へ突っ込むしかないのですが、そうすると減速するか避けてくれるので何とか渡れます。ドライバーの側も日本と違って、歩行者が横切ってくることに慣れているので避けるのは非常に上手です。

しかし危険なことには変わりありません。

インドでは月収1万ルピー(約1.6万円)の層でもバイクに乗っていますが、彼らがまともな自動車保険に入っているとは思えないので交通事故に遭うと泣き寝入りの可能性もあります。

また警察の対応は非常に悪いので、交通事故に遭って警察と関わらなければならないのもうんざりします。

インドでは歩くことを前提に計画を立てない

インド旅行の計画をするとき

地下鉄の駅から徒歩800メートルだって。凄く近くて便利そうだからこのホテルにしよう!
などと思って予約しても

確かに800メートルだけど、道路横断するだけで10分以上かかるじゃん。とても歩けないよ。
ということになりかねません。

インド旅行の計画を組むとき、またはインド移住者が家探しをする時には、インドの徒歩を日本と同じような感覚で考えてはいけないということを留意する必要があります。

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