インドのチェンナイで手に入るものと入らないものについてご説明します。野菜、果物、肉、魚、調味料などについて記載しています。

ニューデリー、グルガオンの場合は「大和屋」という日本食品の店があり、もう少し様々な商品が手に入る印象ですが、そこまで大きく変わることはないかなという印象です。

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野菜・果物

野菜と果物は日本よりも圧倒的に安い価格で大抵のものが手に入ります!

チェンナイスーパー野菜売場

例えば、トマトは1kgあたり20ルピー(約30円)で売られています。これは、1kg単位で買わなければならないということではありません。100g分のトマトを購入したら、2ルピー(約3円)となります。

チェンナイスーパー果物売場

りんごなどはトマトよりは高く、1kgあたり240ルピー(約360円)となりますが、やはり日本よりは安いです。果物はりんご(フジがある)、オレンジ、いちご、ぶどう(日本と種類は異なる)、バナナ、スイカ、メロンなどが1年中売られています。

チェンナイスーパー根菜売場

時々、日本からの輸入品として柿が売られています。野菜は人参、キャベツ、白菜、ナス、トウモロコシ、トマト、ほうれん草、じゃがいも、玉ねぎ、もやし、大根、カイワレダイコン、カリフラワーなど、大抵のものはあります。

チェンナイスーパーのニラ

ニラはなかなか見かけたことがなかったのですが、Sriperumbudur という場所にある韓国食材専門店で見つけました。「北海道」というレストランの2号店が入っているビルの1階にあります。

1束250ルピーですが、日本のスーパーでいう10束くらいの量があります。ちなみにこの韓国食材の店では、韓国系の即席麺や調味料などがかなり充実しています。

チェンナイで売られている韓国のインスタント麺
チェンナイで売られている韓国のスナック菓子
チェンナイで売られている韓国の調味料

正直、2019年1月時点ではここまで日本の食材や調味料が充実しているお店はチェンナイにはありません。チェンナイはHYUNDAIがあるので韓国人はとても多いです。アメリカンスクールも生徒の半分は韓国人なのだそうですが、韓国人の方が日本人よりも勢いがあります。

ちなみに、インドと中国の仲が悪いのか中国人は殆ど見かけません。たまに中国語が聞こえたと思ったら、台湾訛りであることが殆どです。

肉・魚

鶏肉と羊肉は比較的入手しやすいです。鶏肉はその場で捌いてくれますが、骨が入っていることがあります。露店で、生きている鶏をその場で捌いてくれる店も至るところにありますが、こういった店で肉を購入する日本人は聞きません。

チェンナイで鶏を捌く店

一方、宗教的な理由から牛肉や豚肉はなかなか手に入りません。冷凍の豚肉・牛肉が売られていますが、輸入物のため日本のスーパーのような鮮度は期待できません。インドで牛は神聖とされているので、牛肉を食べるのは最も不浄でカーストの低い人達の行為とされています。

チェンナイで売られている牛肉

なお「黒船」というお店に行くと、牛肉、豚肉の他に豆腐やコンニャクなど、日本の食材をかなり揃えることができます。UBERやOLAのアプリで”KUROFUNE”と検索するとヒットします。

黒船外観

黒船は非常に小さなお店で、韓国食材店の品揃えには敵いませんが、他の店で手に入りにくい冷凍の豚肉、牛肉のほか豆腐、卵、そして惣菜に特化して販売しているため、チェンナイ在住の日本人にはとても重宝されています。営業時間が10:00-18:00と短いのが難点ではありますが、日本人にはとても重宝されています。

黒船で売られている冷凍肉

黒船がオープンしたのは2017年12月だそうなので、つい最近のことです。それまではタンパク質の確保はかなり苦労したのではないでしょうか。なお、チェンナイで売っている肉が気に入らないという人はタイのバンコクにあるフジスーパーというスーパーマーケットまで半年分の肉を買い出しに行きます。

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豆腐

豆腐については、どこのスーパーでも売られていますが固形のものは変な味がします。チューブ状のものは美味しいのですが、固形ではないため味噌汁の具にするには適していません。黒船では、日本と全く同じ木綿豆腐と絹ごし豆腐が売られています。1丁160ルピー(約240円)と高めではありますが、とても貴重です。

黒船で売られている豆腐と卵

インドのスーパーでは、1パック6個入りの卵が約60ルピー(90円)で売られています。しかしインドの卵は熱湯に入れると泡立ってしまい、とても正直なところとても不味いです。生ではもちろん食べられません。

黒船で売られている卵の説明文

黒船では、日本と同じ製法で卵の生産をお願いしている農家から直送してもらっており、生卵でも食べられるというのが宣伝文句のようです(怖いので生では食べたことはありませんが)。バタリーケージを使わずノビノビと育てたようなので、日本の鶏よりもストレスは少ないかも知れません。値段は1パック6個入りで180ルピー(約270円)と高いですが、インドのスーパーで売られている卵とは全然違うので価値があると思います。

惣菜

黒船ではこんにゃく、梅ぼし、油揚げ、のほか惣菜(肉まん、肉じゃがなど)などを売っています。黒船は看板に「JAPANESE CONVINIENCE STORE」と書かれていますが、チェンナイで日本の惣菜をそのまま食べられる形で販売しているのは黒船だけではないでしょうか。

黒船で売られている惣菜

インド現地の米は1kgあたり50ルピー(80円ほど)で売っています。これは炊いてもパラパラとしているので、チャーハンなどにする分には良いですが白米として食べるのはとても難しいです。

AMMANAANAで売られている日本米

日本米については、インドで育てている日本米を黒船などごく一部のお店で売っていますが、1kgあたり500ルピー(800円)と日本よりも高めです。また、日本米といえどもインドで育てているため日本のものほどは美味しくないですが、インディカ米に比べれば格段においしいです。

AMMANAANA外観

黒船の他に日本のお米が売られているのはAMMA NAANAという輸入食品が充実したスーパーマーケットです。「充実している」と言っても、申し訳程度に置いてあるだけなのでチェンナイに来た当初は「これしか置いてないのか!」とビックリしましたが、暫く住んでいると、このスーパーの有難さが分かってきました。

調味料

もちろん砂糖や塩はどこでも売っていますが、日本の調味料として醤油、ソース、みりんなども一応AMMA NAANAで売っています。但し、ブルドッグ中濃ソースが1本1100ルピー(約1700円)するなど、非常に高いです。黒船では調味料系は売っていません。

AMMANAANAで売られている日本の調味料

バーモンドカレーのルーなど一部の調味料を"Osaka Foods"というNUNGAMBAKKAMにある日本食材店で取り扱っていますが、種類は限定的で少ないです。例えば、「黒船で豆腐を買ったから麻婆豆腐を作りたい」と思っても、麻婆豆腐の素は売っていません。それらは、日本から郵送をしてもらうか、タイまで買い出しに行きます。

飲み物

チェンナイではアルコールは殆ど手に入りません。飲食店でもアルコールを飲めるのはホテル付属のレストランなど一部に限られます。以前あるスポーツバーへ行ったとき、爆音で音楽が流れる中大勢の若いインド人がワイワイ騒ぎながらクリケットを観戦していたのですが、飲み物を見たら水だった・・・ということがありました。私はお酒が苦手なのでアルコールを売っていないのは大変助かります。

「フェニックスモール」というチェンナイ最大級のショッピングモールの地下にはアルコールを販売している店があります。但しこれは保守的なヒンドゥー教徒の多いチェンナイ特有の事情で、グルガオンやバンガロールといったインドの他の都市ではもう少しお酒が手に入りやすいそうです。

チェンナイで売られている飲料類

ジュースについては、コーラ、スプライト、7UPなどはどこでも売られていますが、お茶のペットボトルなどは売られていません。基本的に水以外はみな糖分が多い甘い飲料と考えて頂いた方が良いです。

お菓子

チェンナイで売られているお菓子

オレオやプリングルスは多くのスーパーで見かけます。日本のお菓子については殆ど見かけませんが、Osaka Foodsでポッキーやプリッツ、かっぱえびせんは見かけました。基本的には日本のお菓子は殆ど入手できません。日本にいるとコンビニで美味しいお菓子が並んでいてつい手が伸びてしまう人も多いかと思いますが、インドのお菓子には全く食指が動かない(と多くの日本人が言っている)のでダイエットや節約をしたい方にはインドはお勧めです。

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