インドで日本人が美味しいと感じるレストランを見分ける方法

インドに来てみたら、安いけど不味いインド料理か、美味しいけど高い日本食や洋食しかなくて困るんだけど・・・

という方も多いのではないでしょうか?

何も知らないままインドでその辺のレストランに入ると、こちらの写真のような食事が提供されます。

インド ターリー

インド ミールス

こちらは私の住んでいるチェンナイで食べられているミールスという典型的な定食です。どんな味がするか想像もつかないのではないでしょうか?

もちろん、このミールスが大好きで「美味しい美味しい」と言って毎日召し上がっているインド在住日本人の方もいます。

しかし、多くの日本人の方には口に合いません(ローカルな南インド料理の詳細は 健康志向の方にオススメ 定番の南インド料理5選をご参照ください)。

日本人が慣れ親しんでいるバターチキンカレーやナンといった料理は、その辺のインドレストランに適当に入っても出てきません。

しかし実は、インドではどこでもバターチキンカレーやナン、タンドリーチキンなどを日本より遥かに安い値段で食べられます。

「日本人の口に合った美味しいインド料理が食べたい」という方にオススメなのがMulti-cuisine Restaurant(多国籍料理店)です。

この記事では

  • 一般的な多国籍料理のお店で提供されるメニュー
  • 多国籍料理店の見分け方

についてご紹介します。

この記事を読めば、インドのどこを旅行しても、美味しいバターチキンカレーやタンドリーチキンを日本よりも安く楽しめます。

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多国籍料理レストランの特徴

多国籍料理レストランは、日本食レストランとローカルレストランの丁度中間的な位置づけです。そんな多国籍料理レストランの特徴をご紹介します。

  • 街の至る所で見かける
  • 値段は日本食とローカルの中間
  • 料理の幅は中国から中東まで

ローカルのレストランは50ルピー(約80円)程度で食べられます。一方、日本食レストランは安くても500ルピーはします。

多国籍料理店では1人1食300〜400ルピーくらいでお腹いっぱい食べられるイメージです。

ローカルのレストランは多くの日本人の口に合わない料理ばかりですが、多国籍料理店であれば中華風インド料理などもあり、日本人でも美味しく食べることができます。

多国籍料理レストランの代表的なメニュー

「多国籍料理」と言っても、日本食はありません。一方、パスタやピザといった洋食も見たことはありません。料理の範囲としては中国から中東(アラブ料理、イラン料理?)です。

以下でご紹介するメニューは、大抵の多国籍料理店であれば食べることができます。

スープ

まずはスープを頼みます。インドはスパイシーな食べ物が多いですが、スパイスに辟易している場合にはクリアスープ(清湯)がオススメです。

Veg  Clear SoupとChicken Clear Soupがあります。

インド ベジクリアスープ

ちょっと中華風の味を楽しみたい場合には、マンチョウスープ(Manchow Soup)がオススメです。

マンチョウスープ

マンチョウスープは「満州」が語源になっていると言われていますが、インド風中華料理の代表例と言われています。

マンチョウスープもベジ・マンチョウスープやチキン・マンチョウスープ、シーフード・マンチョウスープがあります。

クリーミー・マッシュルームスープなどもオススメです。東南アジア料理のトムヤンクンスープもあります。

スープは1杯100ルピー(150円)程度です。

肉料理

インドの肉料理

チキンロリポップ、タンドリーチキンなどの肉料理です。

写真はクンパオチキンという料理で、中国料理の宫保鸡丁という料理をインド風にアレンジしたものです。

ベトナム料理?のドラゴンチキンなどもオススメです。

「肉料理」と言っても、インドなのでチキンとマトン(羊の肉)がメインとなり、さすがに牛肉や豚肉はお目にかかりません。

肉料理は1皿200〜300ルピー(300〜450円)程度です。

ご飯・麺類

チェンナイのビリヤニ

締めはご飯物ですが、中国と同じくチャーハン(Fried Rice)や焼きそば(Noodles)があります。

焼きそば、チャーハン共に野菜のみ(Veg)、卵(Egg)、鶏肉(Chicken)、海鮮(Seafood)から選ぶことが多いです。

写真はビリヤニというインドの炊き込みご飯です。ビリヤニは州によって、店によって味付けが大きく異なるので、色んなお店で食べてみて違いを楽しむのもオススメです。

お店によっては全く辛くない場合もありますが、お店によっては辛すぎてお腹を壊すこともあります。

ご飯や麺は200ルピー(300円)程度です。

北インド料理

バターチキンカレー

インド料理は北インド料理がメインです。ナンやバターチキンマサラ(バターチキンカレー)といった日本のインド料理屋でポピュラーなメニューも、多国籍料理レストランで食べることができます。

ナンは日本のナンのように大きくでフワフワとしたものではなく、ペラペラで硬いのですが、食べ慣れるとインドのナンの方が好きになりました。

なお、ローカルのレストランではチャパティという全粒粉を使ったパンが多いのですが、多国籍料理店はちょっと高級なのでナンやパロったといったパンが多く、日本人には食べやすいのではないかと思います。

ナンは1枚40ルピー(60円)程度、カレーは1皿200ルピー(300円)程度です。

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多国籍料理レストランの見分け方

インドに慣れていないと、ローカルレストランと多国籍料理レストランの見分けがつかないと思います。

南インド限定にはなりますが、多国籍料理レストランの見分け方をご紹介します。

  • "Multi-Cuisine Restaurant"と書かれている
  • "NON-VEG""Barbecue"と書かれている
  • "Chinese""Arabian"などの表記がある
  • "Bhavan"と書かれていない

Multi-cuisine Restaurantと書かれている

チェンナイ SAMCO

これは分かりやすいですが、そのものズバリ"Multi-cuisine Restaurant"と書かれている場合があります。

これに対して、南インドのローカル料理店の場合には"South Indian"などと書かれています。

"NON-VEG""Barbecue"と書かれている

インド 多国籍料理店

上記の写真は光っていて見にくいかも知れませんが、左から"BARBEQUE" "GRILL" "SEA FOOD"と書かれています。

他にも"Non VEG"と書かれている場合もあります。

前提としてご理解頂きたいのですが、インドはVegとNon-Vegが極めて厳格に分かれており、あらゆるもの(水やコーラのペットボトルまで)VegとNon-Vegの表記があります。

南インド料理は菜食が中心です。そこで「Pure VEG」などと書かれていたら南インド料理である可能性が高いです。

それに対して多国籍料理店ではタンドリーチキンなどを提供するのでNon-Vegです。

"Chinese""Arabian"などの表記がある

インド 多国籍料理

"Chinese""Indian""Arabian"などと書かれています。

"Chinese"と書かれていても、インドにあるChineseはほぼインド流中華なので、チャーハンと焼きそばくらいはありますが、小籠包や青椒肉絲を期待してくるとアテが外れます。

"Bhavan"と書かれていない

SARVANA BHAVAN

こちらはチェンナイで最も有名な南インド料理店SARVANA BHAWANです。タイのバンコクなどにもチェーン展開しています。

典型的な南インドの料理店なので、このお店ではタンドリーチキンやバターチキンカレーなどは食べられません。

"BHAWAN" "Vegetarian"と書かれていたら、それは多国籍料理店ではなく南インドのローカル料理である可能性が高いです。

チェンナイのレストラン 外観

こちらも"BHAWAN" "PURE VEG"と書いてあります。

一方の多国籍料理店では"HOTEL"と書かれていることが多い印象です。

インドで"HOTEL"という言葉は、いわゆる日本語のホテルを指す場合とレストランを指す場合の2つがあるので要注意です。

格安で美味しい多国籍料理店

ベジタリアン専門の南インド料理店は、最も安いものの日本人の国には中々口に合いません。

一方、日本食レストランはあるもののローカルに比べると数が少なく値段も高価です。

チェンナイの場合、日本食レストランは中心部に集中しているので、少し郊外に住んでいると行くまでが面倒です。

そこで、街の各地にある多国籍料理レストランへ行くと手頃で美味しいものが楽しめます。

但し南インド料理に比べると糖と油が多いので連続すると胃がもたれます。

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