インド生活で最も心配されることの1つが食事だと思います。

幸い、チェンナイには豊富な日本食レストランがありますので、その点は安心ですが、日本食は安くても1食800円程度します。

駐在の方々は基本的に日本食やイタリアン、フレンチなどしか食べていないようです。

一方、現地採用が毎回日本食レストランへ行っても生活は破綻しませんが、貯金や旅行は難しくなるかも知れません。

自炊をすると最も節約できますが、日本のようにスーパーですぐ必要な食材が手に入る環境でもないので、働きながら自炊をするのは中々大変です。

一方、インド料理のレストランであれば外食にもかかわらず1食100円程度でお腹いっぱい食べられますし、日本の蕎麦屋やラーメン屋のように街中至るところにありますので探す手間もかかりません。

インド料理を食べられるようになると経済的にも時間的にもかなり余裕ができます。

また、現地の文化にどっぷり浸ることで、より「インドへ来た」という実感を得られます。

インドは人によって好き嫌いがハッキリ分かれる国ですが、インド料理も人によって好き嫌いがハッキリ分かれます。そこで、面接などで下見に来た際に実際に食べてみて、耐えられるかどうかは確認した方が良いと思います。

この記事では、私が住んでいる南インド・チェンナイのローカルフードをご紹介します。

南インド料理の特徴

「インド料理」と言えば何を連想しますか?

日本の「カレーライス」が日本独自の料理だというのは有名なことかも知れません。本場のインド料理と言えば、日本のインド料理店で出てくるナン・カレー・ターメリックライスなどをイメージする方も多いと思います。

実際、私が住んでいる南インドのチェンナイにもナンやキーマカレー、バターチキンカレーなどはあり、ナンは1枚60円程度で食べられます。

しかし現地の感覚では「ナンは北インドの料理なので、私たちの料理とは違う」という感覚のようです。ローカルフードのお店にナンはなく、多国籍料理のお店に中華料理や東南アジア、アラビア料理と同列に並べられています。

※なお、チェンナイでは日本食レストランへ行けば日本のカレーライスも食べることができます。インド人が日本のカレーライスを食べているのもよく見かけます。

私の独断と偏見で南インド料理と北インド料理の違いをまとめてみます。

北インド 南インド
主食 小麦
特徴 油が多い スパイスが強い
肉の使用 肉が多い 野菜・豆が中心
見た目 ドロっとしている サラサラしている

上記の表を見て頂くと分かると思いますが、南インド料理の方が肉や油が少なく、豆やスパイス、米が中心の印象です。中国も北は小麦中心、南は米中心ですが、そういうものなんでしょうか。

イスラムの支配を受けてきた北インドに対し、南インド(特に、チェンナイのあるタミルナドゥ)はイスラムの支配を受けておらず厳格なヒンドゥー教が守られてきた地域です。

ヒンドゥー教とと言えば牛を神聖視して牛肉を食べることが禁じられているイメージだと思いますが、豚でも鶏でも肉は食べないに越したことはないとされています。

牛肉を食べるのは最もカーストが低いとされていて、最もカーストが高い人たちは一切の肉を食べません。そして、ヒンドゥー教徒の他ジャイナ教徒という宗教の人達も肉は一切食べません。

南インドのレストランではベジタリアン/ノンベジタリアンが厳格に分かれていて、全ての飲食物にベジ/ノンベジの表記があります。水やコーラにもベジタリアンの表記がされています。

南インド料理のメリット

上述の通り、南インド料理は豆や野菜が中心で肉や油が少なく低カロリーなので食べた後で胃もたれを起こさず気持ち悪くなりません。

正直なところ個人的には北インドのカレーの方が好きなんですが、中華料理と同様、食べている間は幸せなんですが食べた後で気持ち悪くなって後悔します。

南インド料理は、満腹感は得られますが気持ち悪くならないので、和食と似ているかも知れません。この感覚にハマる方は肉料理が気持ち悪く感じるようになるそうです(私はそこまでドップリとはハマっていませんが)。

個人的には、正直なところ南インド料理はあまり好きではなく美味しいと思わないのですが、食後の気持ち悪くならない満腹感は好きです。

また、南インド料理は豆を豊富に使っているので、菜食主義であってもタンパク質不足にはなりません。カレーの中に野菜も豊富に入っているため、バランス良く栄養を摂ることができます。

私は節約目的で南インド料理に興味を持ちましたが、健康の目的から南インドのスパイスに興味を持つ方も少なくないそうです。

日本では北インドのカレー屋が主流ですが、南インド料理のお店も都心を中心に増えてきているようです。値段はチェンナイの25倍くらいしますが。

以下、定番の南インド料理をご紹介します。

ミールス Meals

チェンナイのミールス

ミールスとは、ご飯と数種類のカレーを盛り合わせた定食です(北インドでは「ターリー」と呼びます)。

基本的にカレーは食べ放題で、50ルピー(80円)くらいです。南インドのミールスは基本的にベジタリアン料理です。

プレートに盛り付けるお店が増えているようですが、チェンナイのあるタミルナドゥ州では伝統的な"バナナの葉"に盛り付けるお店がとても多いです。

バナナの葉は使い捨てで、しかも土へ還るのでエコにもなります。

残念ながらバナナの葉に盛られたミールスの写真が手元にないのですが、写真を撮れたら随時アップします。

イディリー idly

チェンナイのidly

idlyは、dalという豆を米とミキサーで混ぜて蒸して作るものなので、油を全く使いません。ベジタリアン料理ですが、豆を使用しているのでタンパク質も摂取することができます。

idly自体には全く味がないので、カレーなどをつけて食べます。

油を使わないので、ヘルシーという点では、白米のミールスと並んでidlyが最もヘルシーではないかと思います。

ドサ Dosa

ドサもidlyと同じく、ダルという豆と米を混ぜたものが材料です。しかし、idilyと違って鉄板の上でクレープのように薄く延ばして焼きます。

焼くときに油を敷くので、idlyに比べると少し油っこいですが、個人的にはドサの方が好きです。

ドサには、中に何も入っていないプレーンドサ、玉ねぎが入ったオニオンドサ、カレーが入ったマサラドサなどがあります。

マサラドサの中では「ポテトマサラ」が甘口でスパイスが効いておらず、日本人にも食べやすいのではないかと思います。

そして、Dosaもidlyと同様にカレーにつけて食べます。

東京の南インド料理やで食べると、プレーンドサは1300円、マサラドサは1600円もします。

プーリー Poori

チェンナイのプーリー

インドの揚げパンです。全粒粉と薄力粉を混ぜて油で揚げたものです。

ビリヤニ Biriyani

チェンナイのビリヤニ

ビリヤニは南インドではなくインド全土で食べられている食事です。ビリヤニは、見た目はチキンライスに見えますが、スパイスが使われており味は全く違います。

ビリヤニ自体はインド全土で食べられていますが、チェンナイのあるタミルナドゥ州では写真のようにビリヤニがバナナの葉に盛りつけられて提供されるのが特徴です。

チキンビリヤニ、エッグビリヤニ(ゆで卵)、ベジビリヤニなどがあります。

典型的な南インド料理レストランの例

チェンナイのレストラン 外観

街中にある南インド料理レストランをご紹介します。

チェンナイのレストラン メニュー

メニューが書いてありますが、値段はよく分かりません。もちろん、値段が書いてある店が多いですが、店によっては会計の時に値段を聞くこともあります。

但し、お腹いっぱい食べても150ルピーを超えることはまずありませんのでご安心ください。

そして、たくさんメニューが書かれていますが、常に全てのメニューが揃っているわけではありません。

日によって「チャパティ」と言うと「今日はチャパティはないからパロッタでいいか」と言われ、別の日に行くと「パロッタはないからチャパティでいいか?」と言われたりします。

そして「マサラドサ」と頼んでも、素直にポテトマサラが出て来る日もあれば「#)($'☆()$&')'")%"O%U」とタミル語で何かを言われて、全く違う辛いマサラが出てくることもあります。

※1食300ルピー以上するようなレストランであれば英語が通じることが多いですが、大衆食堂ではタミル語しか通じないことが多いです。たまに、店員が英語のできそうな客に声をかけて通訳を頼むこともあります。

チェンナイのレストラン 店内

インドのレストレンでは日本と同じように無料の水が出てきますが、飲んでも良いかどうか迷うところかと思います。

心配な場合には、大抵のお店ではウォーターボトルを購入できますのでそれを買うか、または街中で買ったウォーターボトルを持ち込んで飲んだ方が良いかと思います。

実際のところ、水道水なんて飲んだらインド人でもお腹を壊します。お客さんが次々とお腹を壊したらローカルのお店は立ち行かなくので、飲めない水が出されるということは基本的にないと思います。

しかし、よく聞くのは観光地にあるラッシーなどで、悪い水を使っていてお腹を壊してしまうというケースです。

観光地などではリピーター客を狙うわけではないので質を確保する意思がないのかも知れません。

インドのレストラン 水

私の場合、上記の写真のように空のペットボトルが大量に置いてあるお店であれば、ペットボトルの水が提供されていることが分かるので安心して飲めます。

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