私は日本の企業で消耗し続けた結果、精神的に限界を感じ、ダメになる寸前でインドへ来ました。
今はインドで1年半ほど暮らしており、色々と大変ですが日本ほど大変とは思いません。
と言う人もいましたが、実際に海外へ来てみて、そんなことはないと断言します!
確かに海外は海外で大変ですが、日本とは種類が異なるので、日本と海外のどちらの方が耐えられないかは人それぞれです。
インドでは「怒ったら負け」なので、イライラしやすい人には地獄だと思います。
しかし、人をイライラさせやすい人にとっては天国です。
「よく人から怒られるが、なぜ怒られてるのかサッパリ分からん🙄」と悩んでる人は是非インドへ✈️
もしインド人をイライラさせたら、あなたの勝ちです!
— たつや@インドwith中国妻 (@asia_kaigailife) December 16, 2019
インドは全てが日本と正反対のため、日本が無理な人ほどインドに耐えられる可能性があります。主な理由は3つあります。
- 人に迷惑をかけても日本ほど責められない
- 日本ほど効率性を求められない
- 履歴書に空白期間や転職回数に比較的寛容
この記事を読めば、日本で疲弊している人ほどインドに向いている理由が分かります。
人に迷惑をかけても日本ほど責められない
日本では「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方が浸透しているように思います。例えば
- 1分でも遅刻をしてはいけない
- 電車の中で携帯電話をしてはいけない
- 仕事でミスをしてはいけない
など、これは素晴らしいことですが、人によっては息苦しさを感じるのではないでしょうか。この考え方が一部の人を
という考え方に追い込んでいるかも知れません。ところがインド人の考え方は180度逆です。
というのがインド人の基本的な考え方です。
こちらの依頼ミスによりゼロから資料の作り直しをお願いすることになったり、2時間近く待たせてしまったりと、こちらがかなり迷惑をかけたと思っても
と言われ、本当に全く気にしている様子がありません。その代わり、こちらも迷惑をかけられたときに細かいことを気にしないことが求められます。
- エアコンの修理業者が遅刻して8時間待たされる
- 帰宅したら家の目の前で道路工事をしており、工事が終わるまで家に入れない
- 牛が2車線の大通りの真ん中で餌を食べてるから大渋滞している
- お釣りの計算が全然違う(多かったり少なかったり)
こういう時にイライラせず、「まぁそういうこともある。No Problem」と大らかに構えることが必要です。インドにいると大抵の問題はどうでも良くなり
と感じるようになるかも知れません。
インドへ来ると今まで「問題だ」と思っていたことが本当に問題なのかを考えさせられ、今まで当たり前だと思っていたことに心から感謝できるようになります。
またインドへ来ると環境問題や貧困問題など、人類全体が抱えている(しかし日本にいるとなかなか実感しない)巨大な問題に直面します。
例えば、インド国内には日本では考えられないほどの大きな経済格差があり、世界銀行が定める国際貧困ライン以下で生活している人達が1億人以上います。
インドの貧困層の生活に関する詳細はインドに1年住んで感じた、インド貧困層の想像を絶する生活実態の記事をご参照ください。
インドではどの都市で生活しても、1日数百円の生活を強いられている人々を目の当たりにします。
その人達のために何ができるのか?どうすれば貧困問題が改善するのか?などということに思いを巡らせると、会社に遅刻して上司に怒られる程度の問題は本当にどうでもよく感じられます。
日本ほど効率性を求められない
日本だと「寸暇を惜しんで効率的に働く・勉強する」ということが求められます。
しかしインドの街を歩いていると上の写真のように、スマホも本も読まずに朝から晩までボーっと道の往来を眺めているような人が至る所に大勢います。
インドには「人生一度きり」という前提がなく
とでも考えているとしか思えないような人をたくさん見かけます。
日本とは時間の流れ方が違うのです。
例えば、配車アプリでタクシーを呼んでも30分来ないというのは日常的です。
このような時、道端でタクシーを待っているわけですが、電池の消耗を抑えるためスマホを使いづらい状況があったり、周囲がうるさかったりと、何もできないことがあります。
そのような時に「あぁ時間が勿体無い」と思うとイライラして精神が持たないので、何もせずボーッとしながらガヤガヤとしたインドの街を眺めて楽しめるかが大事だったりします。
「私は何もせずボーッとする能力があります」というのは日本ではあまり役に立たないスキルだと思いますが、インドで生活を続けていくためには必要なスキルだったりします。
インドでは「イライラしたら負け」と言われます。
インドの中でも最も有り得ないのが役所です。インドの役所がどれほど有り得ないかを追体験したい方はインド生活で最もヤバかった体験 ~インド警察との闘い~の記事をご参照ください。
履歴書に空白期間や転職回数に比較的寛容
日本では、履歴書に空白期間があったり、転職回数が多かったりすると全く評価されないということがあります。
しかし海外では空白期間はそこまで関係ありません。日系企業は気にするかも知れませんが、インドに限って言えば、日本人の求人を出しても人が集まらず、そんな悠長なことを言っている余裕がないのが現実です。
インドは就労ビザに学歴要件もないので、履歴書に空白があっても、未経験の業界や職種でも、中卒や高卒でも、派遣やフリーターでも新しいチャレンジができる可能性が日本国内よりも高いです(もちろん、絶対的な保証はありませんが・・・)。
正直なところ、インドはベトナムやインドネシアと並んで、日本人が慢性的に不足しています。
従って、日本のように「履歴書を見られもせずに(転職回数や空白期間、正社員かどうかといった)形式審査で落とされる」といったことは珍しいです。
転職回数や空白期間といった形式上のことよりも、実際に何ができるか、またそれ以上にインドでやっていく覚悟が問われます。
インドなら未経験の職種でもチャレンジをしやすい理由について詳しく知りたい方は【海外就職】未経験の職種へ転職したい人にオススメしたい国3選の記事をご参照ください。
まとめ
いざインドへきても、やはりインドが合わずに日本へ戻ってしまう方もいます。
などという方もいますが、海外に出て初めて日本の良さが分かることもあります。
海外に出て日本の良さを理解してから改めて日本へ帰国すると、海外渡航前とは違う角度から日本を眺めることができるのではないでしょうか。
この記事を読んでインド移住に興味を持った方はインド移住を実現するための就職・転職に必要な情報まとめをご参照ください。
こちらの記事に書かれている手順に従って進めればインドへ移住できます。