日本で派遣社員として働いていると、先行きが見えなくて不安という方は多いのではないでしょうか。
日本では一度派遣社員になってしまうと、正社員になれるチャンスにはなかなか巡り合えません。
そんな状況を打破するためにオススメなのが、一度アジアで海外就職をするという選択肢です。
日本を出ると言っても一生海外で過ごして骨を埋めるわけではなく、数年間アジア諸国で過ごした後にパワーアップして正社員として日本へ戻ってくる計画です。
なお「海外就職」といっても、イギリスやアメリカといった人気のある欧米諸国で就職するのは現実的には難しいです。
しかし、日系企業が多く進出しているアジアの国であれば可能性があります。
高卒、アパレル接客販売7年(アルバイト)、受付3年(派遣)、一般事務2年(派遣)のアラサー女子が、
とある国に進出している財閥系企業の総務に正社員として入社が決まった。
しかも駐在待遇と言ってもいいくらいの条件で。海外就職はたまにこのようなミラクルが起きる。
— GJJ Takashi 🌏海外就職デスク (@tamura_t) March 10, 2019
予めお伝えしておきますが、アジア就職は決して楽ではありませんので、「楽して給料を上げたい」という方にはオススメしません(そもそも、楽して稼げる方法は基本的にありませんが・・・)。
しかし、どんなに頑張っても這い上がれる希望を感じられない日本の派遣社員とは異なり、アジア就職では本気で頑張れば人生を変えられるチャンスがあります。
この記事では、日本での派遣社員生活が行き詰まり「自分自身を変えたいが、どう変えたら良いか分からない」と悩んでいる方に向けて、アジア就職をオススメする理由をご紹介します。
海外で働く日本人には正社員/派遣社員の区別がない
日本の会社には正社員/派遣社員という厳然とした区別があり、派遣社員から正社員になるのは簡単なことではありません。
それに対して海外で働く場合には正社員/派遣社員という区別はありません。
海外就職のフェアに行って思ったんだけど職歴に関して正社員、契約社員、派遣社員といった雇用形態は気にしてない感じだったな。日本だとすごいみんな気にする部分じゃない?
でも雇用の形よりもあなたは何を知っているのか?何ができるか?の方が重視されてた。
日本の転職とはちょっと違う感じ。— なたりー🦋東京イエネコンジョ (@earlgreyteco) October 2, 2019
海外就職ならその違いが分からないのでOKです!(日系企業は場合によりけりですが) RT @HAL_J 正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト…現在の身分制 RT shibire_yaruo 経験として正社員も契約社員も派遣社員もアルバイトも全部同格ってダメなんですかね
— サムライカレー🇰🇭社長 森山たつを/もりぞお (@mota2008) December 27, 2011
海外の日系企業にあるのは駐在員と現地採用という区別です(詳しくは駐在員と現地採用の違いをご参照ください)。
皆さんが海外就職をする場合には現地採用という立場にはなりますが、一般的には現地採用は駐在員に比べて立場が弱いのが現実です。
しかし現地採用といえども正社員ですし、国によっては現地採用でもキャリアアップに繋がる経験を積むことができます。
また、外資系や現地系の企業であれば駐在員/現地採用という区別はありません。
初めての海外就職であれば日系企業の方が安心ですが、慣れてきたら外資系や現地系の企業へ転職することも可能です。
多くの国で日本人の人材が不足している
海外就職といえども企業はスキルのある人材が欲しいので、専門的なスキルや語学力、マネジメント経験のある人材の方が重宝されるのは間違いありません。
もし派遣で一般事務や単純作業の仕事をされてきた場合、正社員で専門スキルを持った方に比べると海外就職は難航し、条件も悪くなることが予想されます。
しかし、日本国内に比べればチャンスが大きいはずです。
途上国になればなるほど、ビジネスチャンスを求めて進出を検討する企業は多いですが、就職を希望する日本人は少ないので、慢性的に日本人が不足します。
日本人が不足している国ほど、企業は「とりあえず、その国に住んで働いてくれるだけで助かる」と考えます。
私はインドに住んでいますが、どの企業も日本人の求職者を見つけるのは非常に大変です。
職務経歴が浅い方であっても覚悟があれば比較的就職をしやすく、アラサーで未経験職種であっても就職を実現している人が少なくありません。
私の感覚では就職難易度は下記の通りです。
シンガポール・香港>>タイ・マレーシア>>ベトナム・インドネシア>>インド>>ミャンマー・カンボジア
就職難易度が下がれば下がるほど生活は過酷になりますが、厳しい環境で1〜2年歯を食いしばって頑張ることで、その後の人生が大きく好転する可能性があります。
海外の場合、日系企業といえどもキャリアに一貫性があれば転職回数や在籍年数はそこまで問われません(とはいえ、1年以上は働いた方が良いと思いますが)。
どの国を選ぶべきかは後ほど詳しくご説明しますが、インドで2年頑張ったあと香港へ転職して3年間勤め、日本へ戻る・・・などのキャリアも考えられるかと思います。
生活費が安く残業もないため自己投資ができる
アジアで就職するメリットの1つに、生活費が安く、残業もなく、通勤時間も短いため、時間とお金に余裕ができ自己投資ができるということが挙げられます。
日本で派遣社員をしていると、毎日の通勤時間で往復2時間近くの時間を取られ、また生活費もギリギリのため、新しいスキルを身につけるために自己投資をする余裕もないのではないでしょうか?
仮に月の手取りが20万だとすると、東京で一人暮らしをするのはかなり苦しいはずです。
(単位:円)
収入(手取り) | 200,000 | |
家賃 | 80,000 | |
食費 | 30,000 | |
水道光熱費 | 10,000 | |
携帯電話・インターネット | 10,000 | |
日用品・衣類等 | 30,000 | |
通勤費用 | 10,000 | |
交際費・趣味代 | 20,000 | |
支出計 | 190,000 | |
貯金 | 10,000 |
上記の通りギリギリの生活はできますが、スキルアップのために英会話やプログラミングなどのスクールに通うお金を捻出できません。
また海外旅行などをするのは大きな出費となりますし、婚活の費用を捻出するのも難しいため、「ただ生活するだけ」という無気力な状態になりがちです。
一方、インドで生活した場合、生活費は下記の通りになります(1ルピー=1.5円として、円で表示をしています)。
(単位:円)
収入(手取り) | 150,000 | |
家賃 | 40,000 | |
食費 | 10,000 | |
水道光熱費 | 4,000 | |
携帯電話・インターネット | 1,000 | |
日用品・衣類等 | 10,000 | |
通勤費用 | 5,000 | |
交際費・趣味代 | 10,000 | |
支出計 | 80,000 | |
貯金 | 70,000 |
インドでの生活費についてはインド現地採用の収入と生活費という記事をご参照ください。
食費はちょっとキツいかも知れません。
駐在員と比べてはいけませんが、現地採用にしては結構贅沢な方かもしれません。
食費は、ローカルのレストランであれば1食50ルピー(80円)くらいでお腹いっぱい食べられますし、野菜は激安なので、自炊をすれば5,000~10,000円くらいに抑えられます。
また通勤費用も、日本人は毎日タクシーを使うので10,000円くらいかかってしまいますが、ちょっと頑張ってローカルのバスや電車、オートリキシャを使えば片道30円くらいで大抵の場所へは行けます。
インドは味覚や文化が日本とは大きく異なるので、アジアの中でも生活の過酷さは群を抜いてキツいと言われています(詳しくはインド駐在・インド就職を始めてインドの生活で苦労すること8選をご参照ください)。
しかし、インドネシアやベトナムなどであれば日本人と味覚も近く、ローカルの100円くらいの食べ物でも美味しく食べられるので食費は大幅に節約できます。
東京の派遣社員の場合、生活費を切り詰めたくてもこれ以上は切り詰められないと思います。
しかし東南アジアやインドでは、工夫してローカルのものを生活に取り入れることにより生活費を大きく抑えることが可能です。
余った時間とお金で旅行をしても良いですが、英会話やプログラミングなどの自己投資をすることでスキルアップをして日本へ帰ることができます。
行動するかどうかはあなた次第
以上、派遣社員から抜け出すための1つの選択肢として海外就職をオススメする理由をご紹介しました。
しかし、実際に海外就職をしようとすると、
など、様々な疑問が生じると思います。
そんな不安をお持ちの方に読んで頂きたい記事をご紹介します。
- 職歴や英語力に自信がない方
学歴や職歴に自信がないけれども海外就職にチャレンジしてみたい、という方のキャリア戦略の立て方については英語力なし・職歴なしの方にオススメする3つのアジア海外就職戦略をご参照ください。
- どの国を選べば分からない方
英語力に自信がない方がどこの国を選べば良いかについては別の記事でご紹介します(作成中です)。
- 海外就職準備をどこから始めたら良いのか分からない方
また実際に「海外就職を始めたいが、どこから手をつけて良いか分からない」という方は、海外就職の始め方と実現への道のりまとめをご参照ください。
不明な点があれば、コメント欄かお問い合わせ欄からご連絡ください。
皆さんの希望ある人生を応援します。