インド旅行・出張者の多くはデリーにあるインディラガンディー国際空港へ到着すると思います。
この記事では、初めてデリーのインディラガンディー国際空港へ到着した方が困らないよう、SIMの入手、現金の入手など注意すべきことをご紹介します。
初めてのインドで不安なことも多いと思いますが、デリーではインド初心者の不安につけこんで悪さを働く人が大勢います。
しかしインドでは、南アフリカやベネズエラのように白昼堂々刺されるといった避けようのないトラブルは滅多に発生しないため、予め必要な準備をして注意をしておけば心配なことはありません。
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深夜到着時は日の出まで空港から外に出ない
日本からの直行便のうち、エアインディアと日本航空は夕方に到着しますが、全日空は深夜に到着します。
日中に到着する直行便を利用するのがオススメですが、費用節約のため経由便を利用し深夜にデリーへ到着する方も多いと思います。
デリーからはメトロ(地下鉄)で市内へ向かうことができますが、朝の6時ごろまでメトロは動きません。メトロが動かない場合にはタクシーで市内へ向かうしかありませんが、このタクシーが非常に危険なことで有名です。
深夜2時にデリー空港から歩いてホテルに向かっていた日本人女性が居ました!🦶
いくら空港タクシーは少々ヤバいとはいえ、無謀過ぎて言葉が出ません💦空港内には歩道はないよ!👣
1番近いホテルでも5キロ離れてます🏨#インド旅行 pic.twitter.com/fMGGol4dmZ— インド旅🇮🇳TabiZuki India Pvt. Ltd. (@tabizukiindia) June 14, 2023
このように、デリーの空港から夜中に歩いてホテルへ向かう方もいるようですが、インド在住者の常識では絶対に有り得ないです!!
深夜にデリー空港の外へ出てはいけない理由
なぜ外へ出てはいけないかと言うと、知らないところへ連れていかれて高額の商品を買わされたり、更に危ない場合には誘拐されて暴行されたりといった話が絶えないためです。地球の歩き方にも、深夜にデリー空港からタクシーを利用するのは絶対に辞めることと書かれています。
コルカタの日本領事館が「コルカタ安全の手引き」という資料を作成しており、その中に
(2)乗り物恐喝(悪徳タクシー)●事例:深夜、タクシー等を利用した際、目的地まで遠回りされ、法外な運賃を要求されるとともに金品を喝取するもので、刃物を突き付けられ強盗事件に発展したケースがあります。●対策:深夜の外出や単独でのタクシー乗車は控えるのが賢明です。空港よりタクシーを利用する場合は、プリペイド・タクシーを利用し、絶対に白タクを利用しないことです。
という記載があります。
デリー空港の場合、白タクだけでなく、プリペイドタクシーですら危険と言われていますので注意が必要です。「地球の歩き方」にも、デリーのタクシーで酷い目に遭った話が色々書かれています。
デリー在住者が深夜に空港へ到着したときにはUBERやOLAといった配車アプリで帰宅しますが、初めてインドへ来た旅行者にとってはハードルが高いかも知れません。
そこで、深夜に旅行者が安全に空港から出発する唯一の方法はホテルのピックアップサービスを利用することです。
※上級者の方は深夜でも路線バスで市内へ移動するそうですが、経験がないため詳細は分かりません。
もしホテルのピックアップサービス利用できない場合には、メトロが動くまで空港で待機するのが最も安全です。
空港内または空港周辺で仮眠を取りたい方は、インド デリー国際空港深夜到着時にベッドで仮眠できる施設の記事をご参照ください。
また、インディラガンディー国際空港のターミナル3(国際線ターミナル)は到着ロビーにプライオリティパスを利用できるラウンジがあります。
プライオリティパスを持っている方で、無料で朝まで粘りたい方にはお勧めです。インディラガンディー国際空港のラウンジ情報についてはインド・デリー空港のプライオリティパスラウンジまとめの記事をご参照ください。
「空港の外」とはどこか?
多くの日本人は日本からの直行便でターミナル3へ到着すると思いますが、ターミナル3は税関を通り過ぎてからすぐに外へ出るわけではありません。
税関を通り過ぎた外に、フードコートやラウンジがあり休憩を取ることのできる「到着客専用エリア」があります(上記の図参照)。
ここはまだ空港内なので、外で待機している有象無象の詐欺師は入ってきません。
税関のエリアには固い椅子があるだけなので、ここで朝まで待機するのは中々大変です。
税関のエリアを過ぎて外へ出るのは不安かも知れませんが、大丈夫ですので安心して外へ出てください。但し、そのエリアから更に外(空港の建物の外)へは朝まで絶対に出ないでください。
なお、間違って外へ出てしまった場合には「ターミナル3到着客エリア」への再入場が可能です。
詳しくはインドのデリー国際空港ターミナル3到着エリアへ外から入場する方法の記事をご参照ください。
デリーメトロで市内へ移動するときの注意
デリーメトロは朝の6時ごろから動き出します。その時間になったら、ターミナルを出てメトロの駅へ向かいましょう。
ターミナルを出ると"Metro"の表示がありますので、その表示に従って歩けばエアポートメトロの駅に到着します。
このエアポートメトロは、ニューデリー駅へ直結しています。多くの旅行者はニューデリー駅で降りて市内観光をするか、国鉄に乗り換えてタージマハルなどの観光地を目指します。
始発電車が動く朝6時頃は"Ticket Counter"が閉まっているのでビックリされるかも知れませんが、気にせずセキュリティチェックへ進んでください。
セキュリティチェックを受けた後、改札口の手前左側に"Customer Care"というカウンターがありますので、こちらでチケットを購入することができます。
このニューデリー駅には空港以上の罠が待ち構えていますので、注意が必要です。
ニューデリー駅の攻略法についてはインド旅行 ニューデリー駅での電車の乗り方、反対側への渡り方の記事をご参照ください。
ルピーはターミナル3の到着エリアの両替所またはATMで引き出す
繰り返しになりますが、ターミナル3へ到着した後、税関を抜けると「到着客専用エリア」があります。
この「到着客専用エリア」には両替所やATMがあります。ATMは数台ありますので、もし1台が壊れていても別のATMを探して利用してください。
キャッシング機能のついたクレジットカードやデビットカード、国際キャッシュカードであればルピーを引き出すことができます。
市内観光をする場合には日本でWiFiまたはSIMカードを準備する
デリーで乗り継ぎ他の都市へ行く場合には話が別ですが、デリーで降りて個人で市内観光をする場合にはGoogle Mapを使えることが必須です。
デリーで迷ってしまうと、怪しい人に土産物屋や旅行代理店へ連れていかれてしまう例が少なくありません。
そのような事態を防ぐため、インドでの出張・観光にはSIMカードやモバイルWiFiが必須です。
上記の図にある、ターミナル3の到着客専用エリアにはAirtelのショップがあり、SIMカードを購入することが可能です。
但し、市内のショップに比べると値段が高いと言われ、またアクティベートと呼ばれる作業があり、SIMカードが使えるようになるまで12時間以上かかります。
他の国のように、その場で携帯電話にSIMカードを挿してすぐに使える訳ではないので注意が必要です!
この、Google Mapが使えない12時間の間にデリー空港から市内へ移動し、詐欺師に騙されてしまう人が少なくありません。
詳しくは【これで万全】インド旅行ニューデリー駅DTTDC詐欺の傾向と対策の記事をご参照ください。
このような事態を防ぐため、空港ですぐ使えるSIMカードまたはポケットWiFiを日本から準備していくことをお勧めします。
短期滞在の場合にはレンタルのポケットWiFiで構いませんが、長期滞在をする方の場合には最初のうちは使い捨てのプリペイドSIMを購入するのがお勧めです。
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デリーでは最大限の警戒心を持つ
デリーでも白昼堂々の恐喝や強盗といった避けようのない犯罪はあまり耳にしないのですが、深夜の事件や観光地での詐欺などの被害が多発しています。
念入りに事前準備をしてインドでの出張や旅行を楽しんでください。
インド旅行は準備が大切です!インドに到着してから戸惑わないように、必要なものを準備しましょう。