
4ヶ月かかったインドのビザ更新
ビザもFRROも会社が対応してくれたので苦労したことは何もありませんでした。
私が準備したのは英文履歴書くらいだったと思います。
私がインドへ来た2017年当時のFRROは電子化されていなかったので、FRROオフィスへ訪問しましたが、エージェントの人が着いてきてくれました。
銀行口座開設も会社が手続きをしてくれましたが、苦労した覚えはありません。
8月15日に入社して9月7日には給料が入っていたので、1ヶ月かからなかったと思います。
デリーとチェンナイの生活費
Y.A.さんのデリーでの生活費
項目 | インドルピー | 日本円 |
食費 | 20,000 | 30,000 |
家賃 | 30,000 | 45,000 |
電気代(最大) | 4,000 | 6,000 |
合計 | 54,000 | 81,000 |
項目 | インドルピー | 日本円 |
食費 | 10,000 | 15,000 |
家賃 | 32,000 | 48,000 |
電気代(最大) | 1,000 | 1,500 |
合計 | 43,000 | 64,500 |
月に8,000〜10,000ルピー(12,000〜15,000円)くらいです。
夜はほとんど自炊をしています。営業職なので昼は外回りをしますが、できるだけお弁当を作っています。
お弁当を作るのが難しければSWIGGY(デリバリーアプリ)などで注文します。
週に2回程友人とご飯に行ったりしますが、私はお酒を飲まないので、カフェに行くことが多く、一回の食費は一人1,000ルピー程です。
チェンナイでは手に入りにくいですし、手に入るものも種類が限られているので、調味料、味噌、出汁、カレーのルー、パスタの具とお米は日本から持ってきます。
野菜は近くのスーパーで買います。
肉はインドでは手に入りにくいですが、肉を食べたいとは思いません。
鶏肉は手に入るものの、鶏肉屋の入口に積まれたケージの中にいる生きた鶏を見ると、鶏肉を食べたいとは思わなくなりました。
タンパク質は豆から摂ります。乾燥大はこちらでも手に入るので、水煮にして食べます。
デリーの家 | チェンナイの家 | |
家賃 | 30,000ルピー(45,000円) | 32,000ルピー(48,000円) |
間取り | 1ルーム | 2BHK |
広さ | 30平米くらい | 60平米くらい |
デポジット | 2ヶ月 | 6ヶ月 |
停電対策 | なし | あり |
家具 | 家具付き | 家具なし |
築年数 | 新築 | 新築 |
その他 | 洗濯機なし | ジム・プール付き |
いずれの家もほぼ問題ありませんでした。
デリーの家は、オーナーは近くに住んでいなかったのでオーナーからの干渉もなく、やり取りは管理人を通じて行いましたが、困ったことがあれば、下に住んでいる管理人さんがすぐに来てくれるし、デポジットも全て戻ってきましたし、問題ありませんでした。
デリーの家に停電バックアップはありませんでしたが、滅多に停電は発生しなかったので問題ありませんでした。
強いて言うと、デリーの家には洗濯機を置けなかったので、1階に住んでいる管理人(ネパール人)の洗濯機を借りていたのが少し面倒くさかったです。脱水などを手動でやる必要がある洗濯機でした。
あとは、デリーの家はギザ(湯沸かし器)の容量上の問題でシャワーを浴びるときにお湯が10~15分ほどしか出なかったので、冬はとても寒かったです。
チェンナイの家は停電のバックアップもありますが、停電は半年に1回ほどしか発生しません。
チェンナイの家は新しくタンクが綺麗なので水道水でパスタを茹でていました(デリーでも茹でていましたが)。
「インドの新築物件はトラブルが多いので賭けだよ」と言われたましたが、私の場合は結果的にトラブルはありませんでした。
一般的には、築2~3年だとトラブルが解消されているので優良物件と言われます。
私はインドの物件の衛生レベル的に新築しか受け入れられなかったので、賭けであろうと新築に住みたいと思いました。
デリーの家は会社の先輩から紹介してもらったローカルのエージェントで探しました。
エージェントのバイクの後ろにのり、20軒ほど見て回りました。家に行っても大家さんがいない、鍵がないなどで見ることが出来ないこともあり、結局2カ月程掛かりました。
会社の寮があり、入社から3ヶ月間は無料で寮に住めたので、ゆっくり探すことができたのは良かったです。
チェンナイではアプリ99acresというアプリを使ってローカルのエージェントを探し、20軒くらい回りました。やはり2カ月位掛かりかなり苦労しました。
チェンナイはデリーと比べて物件が少ないため家賃が高いく、古い物件が多い印象でした。
デリーはエリアによって電気代が違うのですが私のエリアは高く、冬の暖房を使うときの電気代は高く1ヶ月で4,000ルピー(6,000円)くらいしました。
チェンナイの家は、2ヶ月に1回の請求で500〜800ルピー(750〜1,200円)ほどです。最も暑い4〜5月は2,000ルピー(3,000円)ほどしました。
携帯電話は会社負担なので通信費はかかりません。
家に固定回線は引いていませんが、携帯電話の電波はちょっと弱いので不便です。
通勤車がついているので、通勤費はゼロです。
デリーの頃は乗合でしたが、プライベートでも空いていたら使えました。
チェンナイは私1人なので、平日は社有車を自由に使うことができます。
週末はUBERを使っていますが、全く不便はありません。
チェンナイでは公共交通機関はあまり使いませんが、デリーにいた頃は週末に時々メトロを使っていました。安くて渋滞もなく、綺麗ですし、駅も多く便利です。
基本的には日本に一時帰国した時に切るくらいです。そのため髪の毛も暗くしてきました。
チェンナイで1度ヘアサロンへ行ったことがありますが、大失敗でした。
腕が悪いというよりは、日本とはテイストが違うためですが、インドには「髪をすく」という概念がなく、バサッと切られてしまいました。
熱が出たので、デングだったら困ると思いアポロ病院へ行きました。
受付、問診、検査、薬局の場所が全て別の建物で、都度会計をしなくてはならないのが非常に面倒臭く、その度に長時間待たされました。日本語のアテンドを頼まなかったにも関わらず費用が10,000ルピー(15,000円)ほど取られたため、二度と行きたくないと思いました。
歯医者はホワイトニングで1回行きました。
日本と変わらない技術で、5000ルピー(8,000円)くらいしたと思います。インドだからと言って安いという感じはしませんでした。
その他デリー・チェンナイ生活全般
メイドは安く雇うことができますが、メイドに慣れてしまうと日本へ帰国したときに生活が大変になると思ったので、敢えて使いませんでした。
虫はほぼ出ません。涼しい時期は蚊が少し多いのが気になります。
「安全です」と手放しには言えませんが、危険な目に遭ったことはありません。
デリーにいた時は夜12時過ぎまで遊ぶこともあり、1人でUBERを利用することもありましたが、GPSも付いているし、怖い思いをしたことはありません。(絶対安全とは言えないので、あまりお勧めはしません)
とはいえ、デリーは夜9時を過ぎると男性でもなかなか歩いている人は見かけません。
デリーはエリアごとに門がありセキュリティが入場者を確認していたり、夜11時以降は門が施錠されます。
また各家にセキュリティを置いている家も多いので、やはり治安はあまり良くないんだと思います。
それに対しチェンナイではエリア毎に門もなければ、セキュリティがいる家もあまり見たことがありません。
夜11時になってもインド人女性が一人で歩いているのを見かけるので、デリーと比べてチェンナイは安全だと思います。
チェンナイと比べるとデリーの方が英語が通じないことが多いです。
例えばデリーでは、UBERでも英語はほぼ通じません。Right、 Left、Straight、数字ですらも通じないことがあるので、UBERで使うくらいのヒンディー語は自然と覚えると思います。
観光地やそれなりのレストランであれば問題なく英語が通じます。
チェンナイではUberでもどこでも英語がどこでも通じるので、現地のタミル語を覚える必要性を感じることはありませんでした。
デリーの大気汚染は本当に酷かったです。
体調面は問題ありませんでしたが、青空が見えなかったので気持ちが滅入りました。
チェンナイは比較的空気がが綺麗で青空を見れることが多く、そこがチェンナイの好きなところでもあります。
ZomatoやSwiggyなどの食事のデリバリーアプリは、注文から30-40程で届きますし、ほとんどのレストランがデリバリーをしているので本当に便利です。
またBigbasketの食材デリバリーアプリは、クオリティが良いのに安く、思い荷物を運ばなくて良いので重宝しています。
その他Cure.fitやRentomojoを利用しています。
- Cure fit・・Cult Fitというインドで今流行りのジムのアプリです。会員がクラスを予約するのに使うものですが、無料でヨガやダンス動画が見られますので、たまに利用しています。
- Rent Mojo・・・家具をレンタルできるアプリです。月々で払えるので辞めたい時に辞められるのがメリットです。机とソファをレンタルしています。
- My Gate・・・来訪者がいた時に、セキュリティを通して自分のスマートフォンに通知が来るアプリです。私の家のマンションで導入されており便利です。
週末は友達とご飯いったり、映画へ行ったりしています。
映画は300円くらいで観ることができ、毎週上映作品が変わるので、手軽に色んな作品を見ることが出来ます。
また、月に一度程アーユルヴェーダにも行っています。日本でやるよりもかなり安く施術を受けられます。
長期休暇では日本へ年に2回帰っており、海外も年に1~2回は旅行をしています。
また、インド国内も見どころが多いので、月に一回くらいのペースで国内旅行も楽しんでいます。私は安宿でも気にしないため、国内旅行はあまりお金が掛かりません。
日本人会には行っていませんが、お客様も日本人ですし、友人も全員日本人で、インドに居ながらにして日本人社会の中で生きてしまっています。
チェンナイは日本人が800名しかおらず、コミュニティが狭い分面倒くさい部分も多いのかなと思っていましたが、実際は全くそんなことはなく、アットホームで良い雰囲気です。
現地採用の友人も自立していて、それぞれの目的をもってこちらに来ているので、仲は良いですが、お互い干渉し合わない感じの距離感が気持ち良いです。
オールドデリーを想像してきたのですが、実際ニューデリーは発展していて、生活に全く不便はありませんでした。
デリーには美味しいレストランやおしゃれなカフェが沢山あり、ショッピングも楽しいですし、週末は音楽イベントやミュージカルに行ったり、日本と何ら変わらない生活ができると思います。
また、ITが発展していたり、人件費が安いので、日本よりも便利だと思うことも多々あります。例えば、タクシーやデリバリー、メイドなどです。
- かのやの出汁
- お米
- ゴキブリホイホイ
- ワンプッシュで効く蚊のスプレー
- 日焼け止め
- ストッキングと靴下
- 電池式のランプ(停電用)
- ユニクロの服(持ちが良いです)
最初にインドへ来た時の荷物はスーツケース2個+段ボール1個くらいでした。
ダンボールは別便で、送料1万円くらいでした。
しかし今思うと、食料以外は日本からわざわざ持ってこなくても大体のものはインドで手に入ります。
インドでも友達は沢山いますが、それでも身近に家族や日本の友達がいない環境は、孤独に感じることも多いし、大変なことも沢山あり、もう帰りたいと何度も思いました。
それでも「寂しくて辛いから帰る」という選択肢はなく、成果を残せるまで、自分でやり切ったと納得できるまで帰れないという気持ちでやってきました。
寂しさは、一人の時間が多かったからこそ、自分と向き合うことができ乗り越えることができました。
寂しさは他のもので埋めるのではなく、自分で向き合わないといけません。
Y.A.さんの体験談を読んでアジアでの海外就職に興味を持った方は、ぜひ【はじめてのアジア海外就職】実現までの道のりまとめの記事をお読みください。