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文中の※印はE.K.さんのコメントではなく管理人の注記事項です。
インドに呼ばれてインドへ移住
海外へ行きたいにというのは学生の頃から思っていました
社会人になった後ですが、オーストラリアへ1年間語学留学し、海外へ行きたいという思いは叶えられました。
留学生活が終わる頃に、自分の英語力をもっと伸ばしたい、自分を試したいという気持ちが芽生え、もう少し海外で生活してみたいと思うようになりました。
そして、もう一度海外で暮らすのであれば、留学生のように貯金を切り崩した生活ではなく、自分で稼いで生活をしたいと思い、海外就職を目指すようになりました。
英語圏の国で働いてみたかったのですが、私の場合は英語圏で働くだけの専門性がなく、また英語力の面でも自信がありませんでした。
英語圏への就職は不可能と思っていましたが、GJJ海外就職デスクのカウンセリングの結果、アジアでワンステップ踏む事に決めました。。
当初は、アジアの中で「絶対にここの国がいい」という国はありませんでした。
GJJ海外就職デスクのカウンセリング担当の方に「ベトナムとインドを軸にやってみましょう」とアドバイスを頂き、その通りに進めていきました。
※GJJについては海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。
ベトナムとインドの他に、フィリピン、タイ、インドネシアなどの会社にも応募していました。
私は綺麗好きなので、当初はインドのような不衛生な国には絶対に行きたくないと思っていました。
しかし、ある海外就職セミナーに参加した時、直観的にインドに魅力を感じました。よく言われる「インドに呼ばれる」という感覚です。
具体的には、以下のような点に魅力を感じました。
- 未経験職種へのキャリアチェンジがしやすい
- 求められる英語力が低い
- ビザ基準の収入に比べて物価が安い
- 大手企業への転職が可能
他の国のアピールポイントとなったのは、日本人にとっての生活のしやすさなどでした。
例えばベトナムは日本人のコミュニティがしっかりしているような印象を受け、また紹介してもらった仕事も日本人を相手にしたビジネスが多かったです。
しかし私は、そういったアピールポイントには魅力を感じませんでした。
ベトナムはご飯が美味しそうだなぁと思いますし、マレーシアは生活がしやすそうな印象を受けましたが、私は次に繋がる経験ができるところを希望していたので最終的にインドを選びました。
TOEIC は860点くらいで、相手が何を話しているのかは理解できました。
スピーキングに苦手意識がありましたが、英語面接に抵抗があったわけではありませんでした。
※TOEIC 860点なのに「英語に自信がない」と言われると更に自信がなくなってしまう方もいるかも知れませんが、実際には600点くらいあればインドへ来た後に伸ばしていけるという印象です。
面接では「どうしてインドなのか?」ということをよく聞かれました。
その質問に対しては「新しい場所でキャリアアップをしたい、新しい事に挑戦したい、英語のブラッシュアップをしたい」と答えました。
内定が一番初めに出たところに決めました。
今は経営企画・総務部に所属しており、これまでの仕事と大きく変わらない職種となりますが、面接の印象もよく、ご縁を頂いた今の会社に決めました。
インドで幅広い業務を経験
秘書業務、駐在員サポートをメインとした総務業務、要人来客時のアレンジ、プロジェクトの手伝いなど、多岐に渡ります。
総務業務は、駐在員が本店に提出する、休暇や海外医療保障といった各種申請・報告書の管理、その他人事関係書類の管理、本社担当者とのコレポンがメインとなります。その他、上司の指示に従って都度対応します。
アレンジは出張者やお客様が来た時のホテルや車、フライトの予約、レストラン予約や会議室予約など来印に伴い必要なロジ周りをアレンジします。
ホテルや車、フライトの予約など、それぞれ担当のインド人スタッフがいるため、日本人上司から連絡があったらインド人担当者に仕事を振り、進捗確認をします。
定時は9:00〜17:30で、残業はしません。また、たとえ残業をしても残業代は出ません。
どうしても必要な時は残業しますが、夜遅く帰らないようにしているので、どんなに遅くても20:30以降は残らないようにしています。
インド人の仕事の進め方が日本と異なると感じることは多々あります。
- メールを送っても口頭でリマインドしなければならない
- 上司の指示には絶対服従で、自分で考えない
- 口頭でブレインストーミングをしても誰も文書にまとめない(文書にするのが苦手)
- メール含め話が長く、相手に理解してもらうことよりも自分が書きたいことを書く/言いたいことを言う傾向がある
- 優先順位づけが苦手で、誰かに「これ急ぎで!」と言われると他の仕事を忘れてしまう。
- チームワークが苦手
- 分業制のため、自分の業務範囲から少しでも外れる仕事は受けてくれない
日本人はマルチタスクでジェネラリストの人が多い印象ですが、忖度しなければならない部分もあります。
一方、インド人は私がミスしても"No problem"で終わり、日本人ほど責められることはなく、色々と気が楽です。
様々な違いはありますが、とはいえ同じ人間だなと感じることの方が大きいです。
インド人であれ日本人であれ、「この人はできるな」と感じる人のポイントは同じであるように思います。
仕事ができる人のポイントは世界共通ということを学びました。
正直、仕事で大変なことは特にありません。
最初のうちはインド人スタッフへのリマインドが大変でしたが、それも今では「この人は1度言えば動いてくれる、この人は何度も言わないと忘れる」といった感じでスタッフ毎の個性を踏まえて依頼するなど、コツが掴めて来ました。
もちろん、こちらが物凄く焦っているのに動いてくれない場合などはイライラしますが、正直そこまでは苦労していません。
今の職場には、長く在籍して日本人との付き合い方を理解しているインド人スタッフも多いので、同僚には恵まれていると思います。
私の仕事は判断を伴うような裁量の大きい仕事ではなく、プレッシャーもないため、仕事で大変だとは感じません。
ただ、思ったほど英語力が伸びていないのが悩みではあります。
私は人の縁には恵まれており、駐在員の皆さんは良い人で、そういった扱いを受けたことはありません。
但し社外では、現地採用が駐在員の飲み会に呼ばれないとか、お土産をもらえないなどといった話は聞くことがあります。
入院時のみが対象の医療保険があります。また年に1回は一時帰国の航空券支給、健康診断もあります。
有給も取れます。
PF(インドの年金制度)には加入していないので手取りは少し多くなります。
インドで将来に対する漠然とした不安が解消
仕事で英語を使う割合はそこまで高くないですが、それでも英語力は身についたと思います。
今では電話会議で議事録も取れるようになりました。
ただ今の環境ではこれ以上の英語のブラッシュアップは難しいと感じており、他の国を目指すのもありかなと思っています。
インド国内で転職するくらいなら、他の国へチャレンジしたいです。
インド人の同僚たちと働き日々学びがあること、興味がある仕事があれば上司に相談しやすい事です。
その他、インドでは余暇に使える時間と体力とお金があり、日本ではできなかったことにチャレンジできます。
最近ではフランス語にチャレンジしたいと思っています。
仕事のスキルというよりも、人間として精神的に成長したと実感します。
もともとインドへ来る前は自分に自信を持てず、このまま自分の力で生計を立てていけるのだろうか?と不安を感じていました。
インドへ来た当初は、インドで力をつけて次のステップへ行きたいと考え、気合いを入れて来ました。
しかし実際には思ったほど仕事が大変ではなかったため、入社してから1年半ほどの間は
「せっかくインドまで来たのに仕事での学びが少ないってどういうこと?」
「私は何をしにインドへ来たんだろう」
と焦ってしまうことも多く、肌が荒れたり気持ちがギスギスしたりして、リフレッシュもできない精神状態でした。
ところが、ある時から「インドで頑張らなければ」という焦りがなくなり、どこか吹っ切れた気持ちになり、精神的に余裕が生まれるようになりました。
なぜそうなったのかはっきりと理由はわかりませんが、インドという環境で自分自身と向き合えたことが大きいと思っています。
インドの生活では孤独を感じることも多く、自分と向き合う時間が多いです。
そこで「この厳しい環境の中で自分にどのような感情が沸き起こって、自分はどのような思考をするのか?」と自分自身を客観的に見つめることができました。
私の仕事はそこまで大変ではありませんでしたが、それでも海外で、しかもハードシップが高いと言われているインドで生活をして、英語でもコミュニケーションを取れるようになったので、自信がつきました。
また、インドへ来たことで、日本の家族や友人、これまでの関わった方との繋がりの大切を強く感じました。
加えて、「海外就職に興味があるので話を聞きたい」「自分のやりたいことをやっていてすごい」と言われることがあったり、日本で働いていた会社から「戻っておいで」と言われることもありました。
インドでも現地採用同士、横の繋がりもできました。
こうした経験から私には居場所があるのだと実感し、将来に対する漠然とした不安も弱まりました。
精神的に余裕を持てるようになった理由には、インド人の優しさに触れて、無償の優しさを感じた経験も大きいです。
自分自身のことよりも、周りの人を大切にしていきたいと思う気持ちが芽生えました。
このような気持ちになれば、ある程度はどのような人種の人とでも一緒に働いていけるという自信も芽生えます。
将来に対する漠然とした不安が解消したので、自分のキャリアプランをガチガチに考えるよりも、自分が周りの人の役に立てるところで、流れに身を任せて人生を楽しんでいきたいです。
ただ、英語圏の国では生活してみたいです。
インドも含めアジアの場合、日本人であるだけで付加価値がつくため、正直そこに甘えてしまっています。
私の英語がブロークンでも意図を汲み取ってくれますし、ノンネイティブ同士なので分かりあえるものがあります。
日本人であること自体に甘えず、それを活かして英語圏での仕事にチャレンジしてみたいです。
体力のある若いうちに矢が降り注ぐような厳しい環境で自分自身を鍛えていきたいです。
ただ誤解がないように言っておくと「バリバリとキャリアアップをしたいから英語圏へ行きたい」というわけではなく、たとえ英語圏へ行けなくても自分の居場所はあるので不安にはなりません。
しかしせっかくの人生なので、選択肢があるのであればよりハードな環境でチャレンジを楽しみたいと思っています。
生活の幸福度が高い国でのんびり過ごしたいとは考えていません。
やりたいことがあるのに足踏みをしている人が多いと思います。
最初の一歩はハードルが大きく感じるかも知れませんが、いざ実際に踏み出してみれば小さな一歩だったと感じるようになるものです。
踏み出さないことによってモヤモヤする気持ちを引きずるくらいであれば、考えるよりも行動してください!
ワクワクする方を選んだ方がいいと思います。
ワクワクすること自体が見つからずに踏みとどまっている人も多い中で、ワクワクすることが見つかっただけで凄いと思います。
もし行きたい国がしっかり決まってない場合、「国が決まらないから先に進めない」というくらいであれば、むしろ全部の国に履歴書をバラまいてみたらいかがでしょうか?
自分で国を決めなくても、縁のある国からお声がかかるものです。
自分で決めなければいけないものでもないので、決まらないなら周りに決めてもらうのも1つの手です。
E.K.さんの体験談を読んでインド就職のイメージを持ってもらえたかと思いますが、以下のような不安もあるかと思います。
- インドで自分に合った仕事があるか?
- インドでビザは下りるか?
- インドに適した履歴書や職務経歴書の書き方
- 面接でのアピール方法
- 将来のキャリア戦略
こういう不安を一人で抱え込むのはつらいですよね。
インド就職の進め方に不安がある方は、海外就職に特化したキャリアコンサルタント・グローバル人材塾の無料キャリア相談を受けてみることをお勧めします。
百人いれば百通りのキャリア戦略がありますので、ぜひプロの力を活用してインド就職を実現してください。
グローバル人材塾の詳細は海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。