パワハラ

海外就職をすると現地にいる駐在員から見下されるとか、日本人同士の人間関係が面倒くさいと聞くけど、実際のところはどうなんだろう?

という疑問にお答えします。

海外で、日本人同士の人間関係に悩んでいる方がいるのは事実です。

当ブログ「アジアで暮らす」では、海外就職を実現している多くの方にインタビューをしています(詳しくはアジア体験談の記事をご参照ください)。

その中で、パワハラやセクハラのお話を聞くことがありました。

代表的な例としては、バンコクで働いていた20代女性のR.T.さんのインタビューです。

参考リンク:バンコクで働く20代の現地採用女性が仕事で最も苦労したこととは?

R.T.さんは、駐在員との関係で自分が苦労したこと、周囲で聞いたあり得ない話を赤裸々に語ってくれているので、ぜひご覧ください。

実際には、R.T.さん以外にも日本人との関係に関する苦労話をしてくれた方は大勢いるのですが、非常にセンシティブな問題であるため掲載を許可して頂けませんでした。

とはいえ、海外就職を検討している方の参考になる内容も多いため、国や個人を特定できない形で、一部設定を変えて(話の本質は変えずに)こちらの記事でご紹介したいと思います。

海外就職を検討するにあたり、想定されるリスクを予め把握した上で決めた方が、後悔のない決断ができると思います。

当ブログ(アジアで暮らす)のインタビューで聞いた話だけではなく、私が個人的に聞いた話も含めてご紹介します。

そこまで匿名にするんだったら、そもそも作り話の可能性もあるんじゃないの?信用できるの?

話の根拠は示せないので、この記事を読んだ上で信用するかどうかは皆さん次第です。

ところで、もちろん現地採用の男性や駐在員女性もおり、LGBTの方もおり、その中でもパワハラやセクハラという話はあります。

しかし問題が発生するケースは「駐在員男性から現地採用女性へ」というパターンが多いようです。

この記事では、私が聞いた具体的な話と対処法をご紹介します。

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駐在員男性から現地採用女性へのセクハラ・パワハラエピソードまとめ

ここからは具体的なエピソードをご紹介します。

現地採用女性を駐在員男性の結婚候補としか考えていない

駐在員の中には

駐在員=男性=偉い人

現地採用=女性=従う人

という構図が頭の中に出来上がっている人がいるようです。

取引先の駐在員から「男性の現地採用っているんですね。現地採用は女性だけだと思ってました」と言われたことはあるので、「現地採用=女性」というイメージを持っている方はいるかも知れません。

取引先とやり取りをする場合に、いちいち駐在か現地採用かを気にすることはないと思うので、男性の場合は勝手に取引先の人から駐在員だと認識されていることがあります。

男性の現地採用が

駐在員
男性なのに現地採用なんですね。将来は大丈夫でしょうか?

と言われたという話を聞いたことがありますが、1回しか聞いたことがありません。

しかし世の中には、女性に対してだけ高圧的になる男性がいます。

日本で働いていたとき、女性の同僚からパワハラの相談をされて「え?あの人が?!」とビックリしたことが何度かありました。

男性の前だと態度が変わる女性がいますが、逆に女性の前でしか見せない(悪い)顔を持つ男性もいるようで、女性の話を通じてその一面を聞いてビックリすることがあります。

ある一般事務の女性Uさんが日本人の飲み会に参加したところ

Uさんって現地採用なんですよね?駐在員の男性と結婚できたら勝ち組ですから、チャンスですね!

と言われて憤慨したことがあるそうです。

確かに駐在員は一般的に収入が良く企業のエリートであることが多いため、駐在員と結婚できれば将来が安泰である可能性が高いかも知れません。

実際、それを目標に現地採用として海外へ来ている女性がいるのも事実です。

しかし、キャリアアップや海外生活を楽しむために来ている方が殆どなので、甚だ失礼な話だと思います。

現地採用女性がコンパニオン的な役割を期待して飲み会へ呼ばれたという話も国を問わず耳にするので注意が必要です。

収入や職種でマウンティングをしてくる

一般的に、駐在員は現地採用に比べて給料や待遇が良いです(詳しくは海外就職希望者必見!海外駐在員と現地採用のメリットとデメリットの記事をご参照ください)。

いきなり収入を聞いてくる人はいませんが、間接的なマウンティングをする人はいます。

例えば、駐在員と現地採用が混ざった飲み会で、駐在員が住んでいる高級住宅街のスーパーマーケットの話をして現地採用を振り落とすなどです。

先ほどご紹介したR.T.さんのインタビューでも、マウンティングに関するお話がありました。

私が経験した事例だと、ある取引先の方からゴルフに誘われて、断ったら「現地採用だとお金がないから、ゴルフなんて行けないよね」などと言われました。

「家賃いくらなの?」「どこに住んでるの?」などと細かい個人情報をしつこく聞いてくる人もいました。

これについては駐在員と現地採用の間だけでなく、駐在員同士でも会社から支給された社有車を巡ったマウンティングの掛け合いなどがあるという話を聞くこともあります。

夜の街での武勇伝を披露する

バンコクには夜遊びスポットがたくさんあります。

週末には、東はインドネシアや中国から西はインドまで、アジア各地から夜遊び好きの日本人がバンコクへ集結するそうです。

海外生活でのストレスを発散することは大切ですが、周囲の人にストレスを与えないように注意しなければなりません。

例えば、現地採用の女性が参加している会社の飲み会で、既婚者子持ちの単身赴任駐在員男性が飲み会の場でバンコクの武勇伝を披露してしまうという話をよく聞きます。

話を聞かされる側からすると、海外生活でのストレスに加えて駐在員の武勇伝を聞かされるというダブルパンチで余計にストレスがかかります。

日本で真面目に働いて家庭的に過ごしていたはずの人が、なぜかタイへ来て壊れてしまうという例がとても多いので残念です。

日本の職場でも困った人はいますが、海外だと日本に比べてコンプライアンスの規定が緩いのか、海外の方が更に拍車がかかってしまう人がいるようです。

夜遊びスポットとしてバンコクが人気な理由

 

全くの余談ですが、バンコクを愛して毎週のようにバンコクへ通っているという駐在員の方に、なぜバンコクにハマってしまう人が多いのかを聞きました。

その方によると、バンコクにはシンガポールやクアラルンプールなどとは違う魅力があるそうです(あくまで個人の感想です)。

バンコクの魅力をまとめると以下の3つに集約されます。

  • 多くのお店が並んでおり、お気に入りの店を選べる
  • 合法とは言えないが逮捕もされないグレーゾーン
  • 個人的に親しくなれそうな期待感

まずクアラルンプールは、お店があちこちに分散していて車で移動しなければ辿り着けないそうです。

バンコクの場合、商店街のところに多くのお店が立ち並んでいるため、大勢で飲み会をしたあとに街を練り歩いて気に入ったお店に入るということが可能だそうです。

一方、クアラルンプールの場合には銀行が入った建物の上の階に構えているお店もあるという状況なので、目的地を定めて行かなければならず、バンコクのような気軽さを楽しめないそうです。

シンガポールにもお店が集中している地区がありますが、シンガポールでは夜のお店が合法で国家によりガッチリ管理されているため、バンコクのような怪しい雰囲気を楽しめないのだそうです。

バンコクの場合は事実上公認状態ですが、合法というわけではないそうです。

「違法が良いなら中国やベトナムの方がいいんじゃないですか?」と聞いたところ、中国やベトナムだと逮捕されて家庭が壊れるリスクがあるため、そこまでの危険は負えないのだとか。

またタイは日本と比べてビジネスとプライベートの境界が曖昧なので、夜のお姉さんとプライベートで仲良くなれるチャンスに期待できるそうです。

先ほどご紹介したR.T.さんのインタビューでも

タイ人女性からモテるためにタイ語の読み書きを頑張って、LINEを駆使してタイ人女性と連絡を取る男性もいます。

という話がありました。

要するに、家庭を壊すことなく程々のスリルと背徳感を味わいたいというニーズを満たすのがバンコクの良さなのだそうです。

駐在員の場合には、住んでいるのがアジアのどこであれ毎週バンコクへ通っても問題ないくらい収入に余裕があるのが一般的です。

こうなってしまうと依存症のような状態になり歯止めが効かないのかも知れません。

 

現地スタッフのことを見下した態度を取る

これは現地採用に対するパワハラ、セクハラではありませんが、駐在員が現地のローカルスタッフに対してキツく当たっているのを横で見ている現地採用の人が不快に感じるという話もよく聞きます。

そもそも駐在員は会社の業務命令で海外赴任をするので、中には海外に全く興味のない人もおり、「本当はずっと日本で生活したいのに、業務命令で仕方なく海外へ来た」という人もいます。

しかも、海外に全く興味のない方の中には「アジアの中で日本が最も優れている」と考えている人もおり、他のアジア諸国の緩い仕事のスタイルに耐えられない方もいます。

特にインドのような途上国では仕事だけでなく生活でも苦痛を強いられているので、そのストレスでローカルスタッフへ当たり散らしてしまう人がいます。

一方、現地採用は自分の意思で海外就職をし、自分で国を選んで来ているため、その国のことが好きな場合が多いです。

もちろん、例えば「インドは大嫌いだけど、語学力と専門性を磨くためにインドへ来た」という人もいますが、現地採用で「その国が大嫌い」という方は少数派です。

そこで、駐在員がローカルスタッフに当たり散らしているのを横で見ている現地採用の人がストレスを感じるという話をよく聞きます。

例えば、英語が苦手でローカルスタッフと一切話をしたくないと考えた駐在員が、ローカルスタッフの電話番号を全て着信拒否にして「用事があるときは現地採用の日本人に電話をかけて、現地採用から話をさせろ」という話もあります。

いくらローカルスタッフが嫌いでも仕事に支障が出るような態度を取ることはいかがなものかと思いますが、駐在員は拠点で一番偉いことが多いので誰も止められないというのが実態です。

ゴルフ・飲み会への参加強制

日本では「会社の飲み会を断れない」「上司が帰るまで帰れない」といった会社が多いと思います。

海外の場合、日系企業の子会社であってもローカルスタッフの人数が多い職場であれば上記のような文化はなく、全員が定時退社で飲み会もなしという職場は多いです。

しかしながら、駐在員が大勢いるような日系子会社の場合には海外でもドップリ日系の文化という会社があります。

そういった会社の場合、週末に飲み会やゴルフに行かなければならない会社もあります。

一般的には「週末の飲み会やゴルフは駐在員だけ。収入の少ない現地採用は免除」という場合が多いですが、中には現地採用でも参加強制という会社もあります(強制されるのは女性より男性が多いようです)。

そうすると、ただでさえ少ない収入から飲み会やゴルフ代を捻出しなければならず、しかも貴重な休日を潰されるということになってしまいます。

東南アジア(バンコクやホーチミンなど)の現地採用の方で、そういった接待が嫌で日本へ戻ってきてしまう方もいますが、この点は会社によって状況が大きく異なるので、営業志望の方は面接の時に飲み会・ゴルフ接待の有無を確認しておくことが重要です。

日系企業海外子会社でのパワハラ・セクハラ対処法

ここまで、日系企業の海外子会社で現地採用の方から聞いたパワハラ・セクハラのお話をご紹介しました。

日本国内であればパワハラ・セクハラへの意識も高まりつつあり、相談窓口も増えつつあります。

しかし海外、特にアジア諸国の場合にはまだまだ法令が未整備でコンプライアンスが守られにくい状況にあります。

本社の内部通報窓口に訴える

海外子会社のあるような大きな日系企業の場合、本社のコンプライアンス部門が内部通報窓口がある場合も多いです。

総務担当者に内部通報窓口の設置がないかを確認してみてください。

日本人コミュニティを活用する

海外の日本人コミュニティは非常に人間関係が狭いです。

それは数万人規模で日本人が住んでいる上海やバンコクといえども同じで、「友達の友達が友達」といったケースは非常に多いです。

日本人コミュニティで変な人に巻き込まれてしまうと面倒なことになるため注意が必要ですが、日本人コミュニティの中で状況を理解してもらえる人を見つけて相談するのが良いかも知れません。

狭いコミュニティを活用して解決へ動き出す可能性もあります。

転職できるスキルを身につける

残念ながら、現地採用の人が駐在員からパワハラを受けた時に対処するためのオプションは非常に少ないのが実態です。

駐在員は2〜3年で交代するため、離任するまで耐えて待つというのも1つの手かも知れません。

しかし、より積極的な対策としてはいつでも転職できるよう専門性を磨くというのが最もオススメです。

海外就職のメリットは、日本国内に比べて在職年数や転職回数が厳しく問われないことです。

この傾向は欧米系やローカル系の企業で顕著ですが、日系企業であっても日本の本社に比べれば海外子会社は在職年数や転職回数へのこだわりが低いです。

では逆に海外就職で問われるものは何かというと、専門性と語学力です。

専門性を伸ばして実務経験を積んでいれば、在職年数が短くても、転職回数が多くても海外就職ではチャンスが多いです。

では何の専門性を伸ばすのがオススメかというと、会計、物流またはITです。

会計・物流・ITをオススメする理由については文系or高卒出身の社会人が未経験で海外就職するときにオススメの職種の記事をご参照ください。

高い専門性があると、現地採用であっても駐在員からナメられづらくなり、パワハラ・セクハラそのものを受けにくくなるという傾向もあると感じます(もちろん一概に断定はできませんが)。

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海外就職の目的を見失わない

ここまで、現地採用の方から聞いたエピソードをご紹介しましたが、誤解の内容に言っておくと9割以上の駐在員の方は真面目で尊敬できる方です。

しかしながら、一部でも変な人がいると気になってしまって仕事が手につかない、海外生活がストレスになるといったことがあると思います。

本来は理不尽なことに立ち向かって解決していくべきなのですが、パワハラ・セクハラと戦うために海外へ来たわけではないというのも本音かと思います。

そこで海外では、専門性を高めつつ、最も成果を発揮できる会社を探すことが大切です。

海外へ来ると、日本人コミュニティを通じて評判の良い会社、悪い会社というのも分かってくるので、もしどうしても海外へ就職したければ、不安で立ち止まるよりも一歩を踏み出して頂きたいです。

そして、海外就職をする上では専門性と語学力が最も重要なので、どのようなキャリアを歩むかというキャリア計画を立てることが日本国内での就職より遥かに大切になります。

日本の会社であれば新卒で入った会社にキャリアを任せておけば定年まで安定して働けるかも知れませんが、海外ではそうはいきません(日本でも、今はどの会社が倒産するか分からない時代ですが)。

そこで、自分に合った方向性でキャリア計画を立てることが大切になります。

後悔しない海外就職をするためには情報収集とキャリア計画が重要ですが、1人でキャリアを計画するのが心細い場合にはプロの力を借りることをオススメします。

グローバル人材塾のキャリアカウンセリングでは、海外就職に必要なキャリアプランを一緒に考えてくれるので、キャリアで悩んでいる方にはオススメです。

詳しくは海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。

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