ゴールデンウィークなどを利用してインドを1週間ほど旅行し「もっとインドのことを深く知りたい。物足りない」と感じた方もいるのではないでしょうか。
1週間程度の旅行ではディープなインドを感じるのは中々難しいですが、社会人が長い時間を確保することはできませんし、かと言って会社を退職してバックパッカーをするのも不安かと思います。
そこでこの記事では無職にならずにインド(および中東・中央アジア)を長期旅行したい方に向けて、インドで就職をするメリット・デメリットについてご紹介します。
※なお、2019年4月時点では1ルピー=約1.6円です。以下、ルピー建て表記のみで書いている箇所がありますので予めご了承ください。
Contents
インドにいる2種類の日本人
インドに来て多くの日本人と接した経験から、私はインドにいる日本人には2種類のタイプがいると考えています。
- 経済成長著しいインドにビジネスチャンスやキャリアアップを求めてやって来た人(ビジネスマン型)
- バックパッカーの聖地である悠久のインドに"人生観を変える何か"を求めてやって来た人(旅人型)
どちらが良いとか悪いとかいう話ではございません。
私は「旅人型の駐在員」とか「ビジネスマン型のバックパッカー」という人には会ったことがありません。
そもそも「ビジネスマン型のバックパッカー」というのは理論上有り得ません。ビジネス目的でバックパッカーをやっていたら、それは旅人というより立派なビジネスマンです。
「旅人型の駐在員」はいるかも知れませんが、駐在員は現地採用よりも組織への忠誠を強く求められるはずなので、バックパッカー気質の人が駐在員になったらかなり苦しいはずです。
ところが、現地採用にはビジネスマン型も旅人型も、どちらのタイプもいます。両者を比較してみましょう。
ビジネスマン型 | 旅人型 | |
インド就職の目的 | キャリアアップ | 旅行 |
休日の過ごし方 | 資格・英語の勉強
日本人会活動等 |
旅行・ヨガ
インド人同僚の家庭訪問 |
普段の食事
※1ルピー = 1.6円 |
500ルピーの日本食 | 100ルピーのローカル食 |
日本への帰国(転職)の
タイミング |
インドで目標とするスキルを手に入れた時 | 行きたかった場所を一通り旅行し終えたとき |
もちろん、キャリアアップ目的でインドへ来た人の中でも旅行好きな人はいますし、バックパッカー型でもインド料理は大嫌いで日本食ばかり食べている人もいます。上記の表はあくまでもステレオタイプですが、大まかな傾向としては上記の表の通りだと私は感じています。
ビジネスマン型と旅人型とでは、同じ現地採用でも興味の方向性や目標、考え方が異なります。
インドでガッツリ稼ぎたいと思っているビジネスマン型に対して「ガンジス河での沐浴と火葬の素晴らしさ」を説明しても全く響きません。
それと同様に、旅人型に対して仕事のやりがいやキャリアアップの素晴らしさを説明しても興味がないはずです。
インドでの就職には東南アジア等と比べて様々な特徴があり、インド就職のメリットとして
- 現地採用でもマネジメントなど裁量の大きい仕事を経験することができ、インドでのキャリアアップを通じて日本帰国後もより良い条件での再就職ができる
- 英語を使う機会が多いため、知らない間に嫌でも英語力が向上する
- 現地採用でも比較的待遇が良いので、家族で生活ができる。
といった理由が挙げられることについては、既に他の記事で詳細にご説明しました。
しかし、上記のメリットは全てビジネスマン型の方を想定しています。私のブログだけでなく、多くのブログで書かれている「インド就職のメリット」もビジネスマン型を想定して書かれています。
なお、キャリアアップよりもワークライフバランスを求めて海外就職を希望している人に対しては、インドではなくタイやマレーシアをオススメしている記事が多いです。
しかし旅人型の現地採用がインド就職で感じているメリットは全く異なります。
そこで、この記事では旅人型の方を対象に、会社を辞めてインドでバックパッカーをした場合と比較した時の、インド現地採用のメリット・デメリットについてご説明します。
駐在員との比較や他の国の現地採用と比較した記事は多くありますが、バックパッカーと現地採用を比較した記事は見たことがないので、書いてみたいと思います。
旅人がインド就職をするメリット
インドの地球の歩き方に、こんなことが書かれています。
インドの旅はどこへ行きどんな旅をするにも、1ヶ月は欲しい感じ。もちろんもろもろの事情があるだろうが、何とか少しでも長い時間を用意してインドに入ることをすすめたい。インドに行って何かを感じ取った人は、このことをわかってくれると思う。
地球の歩き方 インド 2018-19年度版 P57
昔、とある方から「インド旅行は時間をたっぷりとって、事前には何も計画を立てずに現地で流れに身を任せると素晴らしい旅になる。『効率良く回ろう』『損したくない』などと余計なことを考えないこと」というアドバイスを頂いたことがありました。
私も、スケジュールに追われながら慌ただしく観光地を回るような1週間程度の旅行では、インドの魅力に触れるのは難しいと思います。しかし、日本で普通に働いていて1ヶ月も休みを取るなんて不可能です。日本で働いている限り、学生生活が終わったら65歳で定年になるまで難しいでしょう。
インドは非常に広いので、ゆっくりインドを回っていたら1ヶ月なんて一瞬です。そこで、どうしても定年までインド長期旅行を待てない人は会社を辞めてバックパッカーをします。会社を退職すると、履歴書に空白期間ができたり収入が不安定になったりといったリスクが発生します。
しかしインド就職をすると、平日に会社へ勤めながら週末や祝日の長期休暇等を利用してインドで旅行をすることができます。
この旅行の場合のスタイルは、会社を辞めてインドで長期バックパッカーをやる場合と一部異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。まずはインド就職のメリットからご説明します。
格安旅行は無限にできる
インドの場合、就労ビザが支給される最低年収は162万5千ルピー(約250万円)です。所得税が30%ほどかかるので、月の手取りは9万5千ルピー(約15万円)ほどになります。これは最低基準なので、それよりもらえるケースも少なくありません。
日本の感覚では安月給かも知れませんが、インド人の平均と比較するととんでもない高給取りです。インドの生活費については下記記事をご参照ください。
もし月2万ルピーのアパートに住み、食事は自炊やローカルフードを中心にして食費を月2万ルピー程度に抑えると、インドの生活ではそれ以外の経費が殆どかからないので月3〜4万ルピーは旅行に使えます。
インドはバスや鉄道が非常に安いので、鉄道やバスを利用した旅行なら行きたい放題です。
例えばチェンナイからマイソールは(東京から大阪の距離とほぼ同じ)480km離れていますが座席車であれば片道285ルピー(約500円)で行けます。エアコン付きのファースト寝台であっても2000ルピー程度です。
このレベルの旅行であれば毎週行っても大丈夫です。
月1回であれば少しリッチな旅行もできる
電車やバスを利用して1泊200ルピー(300円)程度のゲストハウスに泊まるようなバックパッカー型の旅行であれば毎週行っても全然問題ありませんが、さすがにこれは疲れます。翌日の仕事に差し支えるかも知れません。
実際、気合いを入れてインドへ来たバックパッカーの方の中でも、インド旅行のあまりの大変さに疲れてしまい、途中で沈没(ある都市で居心地が良くなってしまい、次の都市へ移動しないまま何週間、何ヶ月も同じ場所で過ごすこと)してしまう人が少なくないと聞きます。
そこで、旅行の頻度を絞れば旅行のグレードを上げることができます。例えば月1回であれば、1回の旅行で3〜4万ルピーを予算とすることができます。
インドの国内便は往復2万ルピーあれば大抵のところへは飛べます。そこで、飛行機を使って効率的に回ることができます。行きは電車、帰りは飛行機という手段もあります。
旅行の頻度を絞れば絞るほど旅行のグレードは上がります。3ヶ月に1回で良ければかなりリッチに旅行できるはずで、祝日を利用して長期休暇にすればラダックなどなかなか行きづらい場所へも行くことができます。
インドは高級ホテルと言っても日本と比べれば安いです。以前、グルガオンにあるTAJホテルという5つ星ホテルに宿泊したのですが、1泊たったの5000ルピーでした。
とても快適で、朝食は日本食も含めたバイキング形式でしたし、インド旅行の疲れが吹っ飛びました。
インドは非常に疲れるので、「宿泊するホテルにはお金をかけて元気に観光できるようにする」というのも1つの考え方かと思います。
デイバックだけで身軽にインド旅行ができる
山岳用の大きなリュックを背負って旅行をするのがバックパッカーの醍醐味かも知れませんが、移動は大変です。
一方、インドに住んでいればデイバックだけで身軽に旅行をすることができます。着替えは最低限だけで大丈夫です。大金も必要ありませんし、貴重品は家に置いて行くので盗難に遭うリスクも少ないです。
例えば「インド旅行の記録をブログにアップしたい」「インドでYouTuberをやりたい」と思っても、わざわざインドでパソコンを持ち歩く必要はなく、自宅に帰ってから編集をすれば良いです。
受託手荷物が必要なく、機内持ち込み荷物だけで飛行機に乗れるので飛行機への搭乗も非常にスムーズです。
例えばバンガロールに住んでいれば、週末に東京から熱海や草津へ行くような気軽な感覚でハンピへ旅行することができます。またデリーにいれば、同じような気軽な感覚で週末にバラナシやブッダガヤへ遊びに行けます。
現地の人からの情報を収集しやすい
バックパッカーでも現地の人との触れ合いをする機会はあり、様々な出会いはあると思います。
現地採用の場合には、職場の同僚やアパートの近隣住民などのインド人と親しくなると、インド人社会へ入って行くことができます。
私も同僚のインド人から実家に招かれ、タンジャブールというチェンナイから350kmくらい離れた街へ行きました。
タンジャブール自体は「地球の歩き方」に載っている町ですが、そこから同僚のバイクに乗せてもらって2時間ほど離れた(OLAもUBERもサービス圏外の)農村まで訪問し、インドの農村の暮らしに触れる貴重な経験をさせて頂きました。
このように、インド人からの情報で、ガイドブックには載っていないことを(比較的簡単に)経験することもできます。
私は現地語はできませんが、ヒンディー語やタミル語などのローカル言語ができると更に面白くなります。
収入・キャリア面で安定する
インド就職をすると、退職してバックパッカーをするのに比べて
- 履歴書に空白期間ができない
- 収入面で安定する
- 好きなだけインドにいられる
というメリットがあります。
アメリカやシンガポールでは現地採用でも突然クビになったりビザの更新を拒否されることがあると聞きます。
しかしインドは慢性的に日本人不足なので「クビになった」という話は殆ど聞きません(インドからの事業撤退に伴う解雇というケースは聞いたことがあります)し、「ビザの更新を拒否された」という話も聞いたことはありません。
現地採用としてインド就職をすれば、駐在員のように帰任命令もありませんので不安を感じることなく、思う存分旅行ができます。
私も結婚していますし、中にはお子さん連れでインド就職を実現している方もいます。もちろん子連れであれば旅行の頻度は減るわけですが、家庭を維持しつつバックパッカーができるというのはインドならではの魅力だと思います。
インドは月5000ルピー程度でメイドさんを雇えるので、結婚しても家事は全てメイドさんにお任せして週末は旅行に専念することが可能です。
旅人がインド就職をするデメリット
一方、現地採用にはバックパッカーと比較してデメリットもあると思います。その点についても確認したいと思います。
2週間を超える長期休暇を取りづらい
インドには州によって様々な祝日がありますが、休みを取れるのは長くても1週間程度です。従って、いちいち家に戻らなければなりません。
従って「デリーからシュリーナガルを経由して陸路でラダックに入る」「長距離バスでネパールのカトマンズを目指す」といった時間のかかる旅行は中々できません。
高山病のリスクがあってもラダックには飛行機で入らざるを得ないでしょう。
但し、インド国内で転職をすれば、有給消化中またはビザの更新手続期間中に数週間の余裕ができるはずですので、その時に長距離のバックパッカー旅行はできるかも知れません。
世界一周旅行はできない
当然ながらインドに住んでいるので、世界一周旅行はできません。南米やアフリカの旅行は難しいと思います。
しかし、インドはユーラシア大陸の真ん中にあります。インドに住んでいれば、南アジアや東南アジアだけでなく中東や中央アジアにも比較的手軽に旅行をすることができます。
チェンナイですらドバイ(UAE)だけでなくオマーン、バーレーン、カタール、クウェートに直行便が出ています。デリーやムンバイであれば更に多くの場所へ直行便で行くことができます。
インドで就職すれば東南アジアでの就職よりも旅行できる範囲は遥かに広がります。また、待遇面でもインドの現地採用の方が恵まれているので旅行しやすいと言えます。
世界一周は無理だとしても、バックパッカーとして実現したいことのある程度の部分はインド就職でも実現できるのではないかと思います。何より、履歴書に空白期間ができず収入面でも不安がない、というのが安心です。
旅人がインド就職をするときの注意
旅人型の人がインド就職をするときには幾つか注意が必要です。ここを間違えると何のためにインド就職をしたのか分からなくなります。
土曜日出勤の会社には就職しない
インドは土曜日出勤の仕事が少なくありません。間違えて毎週土曜日出勤の会社へ就職してしまうと旅行をする暇がありません。さすがに日帰りだと行ける範囲は限定されてしまいます。
「第1、第3、第5土曜日出勤」という会社もあります。この場合であれば、第1・第3・第5週は旅行を諦めて、第2と第4週に飛行機を使った少しリッチな旅行をするという計画を立てられます。
製造業は土曜日出勤の会社が多く、完全週休2日制の会社となると会計事務所やIT企業など一部の職種に限られてしまいます。そこで、「隔週土曜日出勤」などの会社も視野に入れることで少し選択肢が広まるのではないかと思います。
余計な付き合いでお金を使わない
インドで生活するには日本人同士の情報交換も大切なので日本人との付き合いも大切です。しかし付き合いにお金をかけ過ぎた結果として旅行するお金がなくなってしまったら、旅人としては本末転倒です。
日本人との会食は日本食レストランで行われるので、1回で2000~3000ルピーが飛んでしまうことも少なくありません。日本人会のイベントなども1回の参加で2000ルピーほどかかります。
ボーッとして言われるがままに付き合いへ参加していると、あっという間にお金は無くなります。
駐在員であれば付き合いからは逃げられないらしいですが(どうして避けられないのか正直なところよく分からないのですが)現地採用は収入が低い分自由なので周りに流されずに初志貫徹することが大切です。
付き合いも大切ですが、本当に行きたいor参加必須のイベント、会食にだけ顔を出すように意識するのがオススメです。
お金よりも時間の方が貴重
プリーへ行った時、私は空港からゲストハウスまで車をチャーターしました。妻と2人で片道3,000ルピー、往復で6,000ルピーかかりました。
ある女性バックパッカーの方から、どうやって来たのか聞かれたので「チャーター車で来た」と答えたところ
と驚かれました。もちろん私も学生バックパッカーの時だったら電車で行っていたと思います。
しかし現地採用と言っても何だかんだサラリーマンなので、疲れを翌日に持ち越すと大変ですし、調べたり手続きをしたりする時間をお金で買えるのであればお金で解決した方が良いのではないかと思います。
安い旅行にこだわってしまうと却って行動範囲が狭くなってしまうので、お金をかけることに対する罪悪感を持たないことも大切ではないかと思います。
旅人にオススメの勤務地はデリー
旅人型の方がインドで就職するのであれば圧倒的にデリー・グルガオンがオススメです。理由は大きく分けて3つあります。
多くの都市へ直行便が飛んでいる
デリーの場合、インド国内であれば大抵の場所へ直行便で行けます。乗継便だと待ち時間が長いですし、インドの飛行機はよく遅延するので直行便が飛んでいるというのは非常に大きいです。
ラダックのレーやブッダガヤの最寄りであるガヤへも直行便で行けます。チェンナイも南アジアの各都市へは比較的直行便が多く飛んでいますが、ケララ州のコチなどへもデリーから直行で行けるので、デリーにいても南インド旅行はできます。
国際便にしても、デリーであれば先ほどご紹介したチェンナイから直行便が飛んでいる国(UAE、オマーン、カタール、バーレーン、クウェート)に加えて中東ではトルコやイランにも直行便があります。なお、日本人で乗る人はいないと思いますが、アフガニスタンやイラクへも直行便があります。
中央アジア5ヶ国(カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン)にも全て直行便が飛んでいます。
ヨーロッパも、イタリアなどであれば直行便で約8時間、往復7万円程度で旅行ができます。デリーであれば日本へ帰るのと同じくらいの感覚でヨーロッパへ行くことができます。
週末で多くの観光地へ行ける
直行便が飛んでいる件と似ていますが、デリー・グルガオンに住んでいれば多くの有名な観光地に週末だけで行くことができます。
というのも、インドの有名な観光地はムンバイ⇆デリー⇆コルカタというラインに集中しているからです。
チェンナイやバンガロールに住みながらエローラ、アジャンター、ジャイプール、アグラ、カジュラホ、アウランガバート、バラナシ、ブッダガヤなどを全部旅行しようとしたら大変です。
それぞれの都市を周遊するほどの暇はないので、毎回飛行機で家に戻ってこなければなりません。
デリーであれば距離的に近いので負担は少ないと思います。
デリーにはバックパッカーがいる
多くのバックパッカーはチェンナイには来ません(用事がありません)。来たとしても、バックパッカーと交流する機会がありません。
一方、デリー自体に観光地が多いため、デリーは多くの旅行者が集まります。そしてデリーには日本人宿のサンタナゲストハウスがあるので、バックパッカーと交流する機会があります。
プリーのサンタナで聞いたのですが、デリーのサンタナは週末になるとグルガオンからサラリーマンが地下鉄に1時間乗ってやって来て麻雀をやって月曜の朝に帰るのだそうです。
つまりデリー・グルガオンに住んでいれば、週末にはビジネスマンであることを忘れてバックパッカーのコミュニティにどっぷり浸れるのです。
これは気分がリフレッシュすると思いますが、チェンナイやバンガロールでは不可能なので、非常に羨ましいと思います。
もし家の近くに日本人宿があったら、私も週末には妻と一緒に通うと思います。
なぜこの記事を書きたいと思ったか
私は1月にバラナシ、3月にプリーという場所でバックパッカー向けのゲストハウス・サンタナに泊まりました。特にプリーで大勢のバックパッカーの方と交流をしました。そのとき、ある方から
と言われました。私にとってはインド就職をしている日本人は珍しくも何ともないのですが、バックパッカーの方々からすると珍しかったようです。
同じ「長期でインドにいる日本人」でも、インドで働いている人達とバックパッカーとではコミュニティが異なり、あまり交流する機会がないということに気づきました。
確かに、経費会社負担のドライバー付レンタカーをプライベートでも自由に使える生活が当たり前の駐在員と、毎日100ルピーをどうやって節約するか考えながら旅行をしているバックパッカーとでは興味の対象も考え方も全く異なります。
私自身、1月にバラナシへ行くまでバックパッカーの方とは殆ど交流がありませんでした。
そこで「バックパッカーの方の中には、インド就職という選択肢の存在を知れば検討する人もいるのではないか?」と思い、バックパッカーの方々にインド就職のことを知って頂きたいと思いこの記事を書きました。
さて、この記事の冒頭で、現地採用の中にはビジネスマン型と旅人型がいると書きました。
私自身はビジネスマン型だと思われがちなのですが、どちらかと言うと旅人型寄りです。
もちろんキャリアアップにも興味はあるのですが、「キャリアアップ:バックパッカー = 30% : 70% 」くらいの感覚です。
大学を卒業したあと「これから65歳の定年まで海外を長期旅行できない人生なんて有り得ない。1週間だけの旅行では物足りない」と思ったのが海外就職の原点です。
ただ初対面の取引先の方などに
と言うと「は?(仕事なめてんの?)」という反応をされることがあるので、建前としては必ず冒頭で述べた
- 現地採用でもマネジメントなど裁量の大きい仕事を経験することができ、日本帰国後もキャリアアップができる
- 英語を使う機会が多いため、知らない間に嫌でも英語力が向上する
- 現地採用でも比較的待遇が良いので、家族で生活ができる。
といった優等生の模範解答をしています。そうすると必ず納得して頂けます。
この記事を読んで「海外就職にチャレンジしてみたい」と思った方!
どのように海外就職を実現すれば良いのか、海外就職の始め方と実現への道のりまとめという記事にまとめていますのでご参照ください。