そんな方にオススメなのがグローバル人材塾(以下、「GJJ」と呼びます)主催の忘年会です。
GJJ忘年会は毎年12月の第2土曜日にアジアのどこかの国で行われ、アジア各地で海外就職をしているメンバーが集まります。8回目の2019年はシンガポールで行われました。
様々な国で働いている方が一堂に集まって話をできる機会というのは中々ないのではないかと思います。
私は昨年の2018年(バンコク)に続いて2回目の参加でしたが、友達も増えてとても有意義でした。
この記事では、今回参加できなかった方、来年以降の忘年会に興味がある方へ向けて、GJJ忘年会の様子と、今回の忘年会で私が学んだことをお伝えします。
この記事を読むと、忘年会へ参加して得られるメリットを理解できます。
なお、GJJの詳細については海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。
Contents
GJJ忘年会へ参加するメリット
忘年会へ参加するには、開催国への渡航費 + ホテル費用 + 参加費がかかるわけですが、それを上回るメリットを3つご紹介します。
同じ志の友達が増える
現地採用で働く方の最大の敵は「孤独感」です。
例え現地で友達や彼氏ができたとしても、日本の親族や昔からの友人と違うので、常に孤独との戦いなんです。
本当に、皆さんそんな状況下で頑張っているんです。
それを理解してもらえる人事や社長が増えること望んでます。— GJJ Takashi 🌏海外就職デスク (@tamura_t) December 8, 2019
私の場合は妻と一緒に来ていますが、1人で来ている場合は特に孤独感と戦っている現地採用の方は多いのではないでしょうか?
GJJ忘年会では様々な地域から現地採用の人が集まります。みんな、自分の意思で日本のキャリアの路線を外れて海外へ飛び出す決断をした人達です。
同じ志の人が様々な地域から集まっている分、利害関係や住んでいる地域のコミュニティでの人間関係などを気にせず、率直に本音で語り合える友人ができます。
私は2018年、2019年と2年連続で参加しましたが、いずれも仲の良い人ができました。中には定期的に連絡を取り合っている人もおり、とても心強いです。
他の国、職種、業界の状況が分かり視野が広がる
海外就職をしても、他の国、他の職種、他の業界の状況というのは中々分からないのではないでしょうか?
- 他の国へ行くと、どういうキャリアがあるのか
- このままキャリアを積んでいって良いのか
などといったことが気になる方も多いかと思います。
忘年会では様々な国、職種、業界の人が集まっていますが、100人いれば100通りのキャリアがあります。
海外へ来た動機やこれまでの経歴、今後のビジョンを聞くことで自分のキャリアプランの参考にすることができます。
また海外就職をしている人だけでなくエージェントも集まります。
現地採用の方の場合、定年までその企業で働く予定の方は決して多くないと思うので、様々な方の話を聞いて情報収集をすることはとても有益ではないでしょうか。
単なる旅行よりも学べることが多い
自分が住んでいる国以外の周辺諸国へ訪問したことのない方も多いのではないでしょうか。
GJJ忘年会の開催場所は、バンコク、ホーチミン、クアラルンプール、シンガポールなど、毎年変わります。
何回か参加すると様々な都市を訪問することができます。
と思われるかも知れませんが、単に旅行をするよりも様々な学びがあります。
というのも、忘年会は開催国の方が多く参加するので、実際に住んでいる方の話を聞く機会があるからです。
例えば、私は2018年のバンコクの忘年会の時にバンコクへ初めて行きました。
上記のバンコクの写真を見て頂くと分かる通り、バンコクは日本のお店だらけで、日本の物が何でも手に入ります。
日本とは何もかもが異なるインドから来た私は
と率直に疑問に思いました。
1人で旅行へ来たのであれば疑問を抱いたまま帰国することになりますが、バンコクの忘年会にはバンコク在住者が大勢来ていたので、この疑問を率直にぶつけてみました。
- こんなに日本の物が揃っているバンコクでも何か生活で困ることはあるのか
- 生活で英語を使う機会はあるのか(むしろ、日本語だけで生活できるんじゃないか)
- 日本食レストランが無数にあるが、普段のご飯は何を食べてるのか
など、様々な質問をしてバンコクでの生活について理解を深めることができ、今後のキャリアプランの参考にもなりますよね。これは単なる観光旅行では味わえない醍醐味ですね!
なお、昨年バンコクへ行って感じたことについては 海外就職先としてのタイとインドの比較という記事にまとめていますのでご参照ください。
GJJ海外就職デスク大忘年会@シンガポール2019の概要
ここからは2019年忘年会の様子をご紹介します。
2018年忘年会開催時のアンケートで、2019年の開催地としてシンガポールの希望が最も多かったらしく、シンガポールでの開催となりました。
会場の様子
場所はセントーサ島にあるHARD ROCK HOTEL内のThe Rock Barでした。
シンガポールの物価は極めて高いため、会場を探すのに苦労したそうです。
写真のような会場でした。4〜5名ずつのテーブルが何台かありました。
もちろん飲み放題、食べ放題です。
スープ、肉料理、魚料理、ピザ、フルーツ、ケーキなどバラエティ豊かで、どれも美味しいものばかりでした。
インドだと牛肉が中々食べられないので、助かりました。
当日の流れ
私はシンガポール自体が生まれて初めてでしたが、公共交通機関で向かったため、右も左も分からず道に迷って遅刻してしまいました。
時間通りに到着した人の方が少なかったようで、乾杯の挨拶は30分ほど遅れました。
乾杯の挨拶の後はひたすら歓談です。
昨年の忘年会では企業プレゼンがありましたが、今年は企業プレゼンがなく、最初から最後まで参加者との歓談タイムでした。
途中で席替えなどもありましたが、飲み物や食べ物を取りにいくたびに席を替えて色々な人と話す人もいて、多くの人と話すことができました。
途中、何か宣伝したいことがある方は全体に向けてアピールをする機会がありました。起業をしている方などが、会社の事業内容などを紹介していました。
参加者
正確な参加者数は聞いていないのですが、集合写真を見る限り50名程度のようでした。
就職エージェントや一般企業の方も参加しているので、GJJの現地採用組は30人くらいではないかと思います。
あまり多すぎてもじっくり話ができないので、個人的にはちょうど良い人数でした。
男女比は、男:女=6:4くらいの印象でした。
GJJ忘年会2019に参加して学んだこと
私個人が今回の忘年会へ参加して得たこと、面白いと感じたことをご紹介します。
あくまで個人の感想なので「なるほど、参加するとこういう学びを得られるのか」程度の参考程度にお読み頂ければと思います。
各国の現地採用者の違いを感じられた
昨年のバンコク忘年会ではバンコク在住の方とたくさん話したのですが、「インドから来た」というと
という反応が多く、「ちょっとインドには行けない」「英語を使いたいからマレーシアとは迷ったけど、いくら英語を使えてもインドは検討しなかった」という声をよく聞きました。
それに対して、2019年の忘年会ではベトナムやインドネシアの方とよく話したのですが、反応がちょっと違って
と、インドに対して興味を持つ方が多かった印象です。
私自身、インドへの転職を決めた時には最後までベトナム、インドネシアとインドで迷いました。
インドの場合は日本語を話せるインド人が少なく、日本人現地採用とインド人ローカルスタッフとの給料差も極めて大きいので、「日本人」というだけで現地採用であっても責任の大きな仕事を任されます。
他の国の方が「現地採用の日本人は、日本語のできる優秀なローカルとの差別化していかなければいけない。単に日本語ができるだけなら、日本人を雇うメリットがない」と話しているのを聞いて、「インドでは当分まだその心配はなさそうだ・・・」などと感じました。
なお、国別の違いについては【海外就職の動機別】オススメのアジアの国リストという記事でまとめていますので、興味のある方はご参照ください。
インドと他の国との環境の違いを感じられた
インドに住んでいると知り合うのもインド在住者ばかりとなり、インドの環境が当たり前になります。
しかし他の国に住んでいる方と話すと、アジアの国でも国によって環境が違うことが色々とわかります。
具体例を1つご紹介します。
こちらは私が住んでいるインド・チェンナイの日常風景ですが、この写真を見てどう感じますか?
以前、タイ在住の方にこの写真を見せたときは
というコメントを頂きました。しかし、忘年会の時にインドの他都市に住んでいる方にこの写真を見せたら
というコメントを頂きました。そして、そのコメントを横で聞いていた他の国の方は驚愕していました。
たしかにインド在住者の感覚だと、この写真の歩道には牛の糞も落ちてないし、電線も垂れ下がってないし、車道には落とし穴もなく歩きやすそうだから「とても綺麗な道だ。全く問題ない」と感じます。
インドでは歩道を歩けないことなんて普通です(なので車移動ばかりになりますが・・・)。
インド在住者はそういう感覚なので、インド現地採用の「インドの生活は全く問題ないですよ」と、タイ現地採用の「タイの生活は全く問題ないですよ」は少し意味合いが違うかも知れません。
この辺りの感覚はセミナーに参加しているだけではなかなか分からず、実際に各国の現地採用の方々と色々具体的な話をして初めて感じ取れるものではないかと思います。
忘年会は各国の雰囲気の違いを肌で感じられる貴重な機会だと思います。
既に海外就職をしている方だけでなく、日本に住んでいてこれから海外就職を検討する方にもオススメです。
来年(2020年)のGJJ忘年会はインド
最近はインドの就職者が増加傾向にあるということで、2020年のGJJはインドでの開催となりました。
開催都市は首都のデリーか、デリー近郊の新興都市グルガオンになります。
2019年忘年会の中でインド開催が発表されたのですが、多くの方から
と言って頂けたので、インド在住者としては嬉しい限りです。
インドは入国にビザが必要で、SIMカードの入手や空港から市内への移動なども東南アジアのようにスムーズではないため、インドへ来るのは大変です。
参加者の皆さんが問題なくインドへ到着できるよう、このブログでも必要な情報を発信します。
この記事を読んで忘年会へ参加するメリットを感じて頂けた方は、ぜひ来年インドへお越しください!