インド駐在の苦労

これからインド駐在をする予定の方の中には、果たしてインドで暮らしていけるか不安のある方も多いと思います。

また実際にインドへ駐在後、あまりにも生活が地獄すぎて苦しんでいる方も少なくないと思います。

特に、駐在は本人よりも家族の方が負担が大きいと言われることもあります。

なぜなら、駐在者本人は平日昼間は仕事で気が紛れますが、家族は気晴らしもできないからです。

私の知人でも退屈で発狂しそうな奥様やお子様が少なくありません。

単身赴任か家族帯同かは真剣に検討されることをおススメします。詳しくは下記記事をご参照ください。

現地採用でも、「インドの文化には興味がないが、経済の成長性に魅力を感じ、キャリアアップやビジネスチャンスを求めてインドへやって来た」という人の中にはインド生活が地獄だと感じる人は少なくありません。

そこでこの記事では、インドの何が大変なのか、どうすれば帰任まで乗り切っていけるかについて考えてみたいと思います。

なぜインドの生活は地獄なのか

インド生活が地獄になってしまう理由は無数にありますが、主な理由を3つご紹介します。

食べ物がマズい

自炊をする方(またはメイドを雇ってメイドに日本食の作り方を教え、作ってもらう方)であれば、グルガオンなら韓国食材店などで肉などを始め最低限のものは一通り揃いますが、日系のモール等が充実している東南アジアと比べれば何も無いに等しいです。

また、単身で仕事をしている方は外食中心になりがちです。インド人の味覚は日本人とは違うため、たまに食べる分には良くても日常的にインド料理を食べるのはしんどいです。

これは逆の立場でも同じで、インド人が日本へ来ると食べられるものが少なく困ってしまい、米などもわざわざインドから輸送するそうです(日本人からすると、インドの米はとても食べられたものではありません)。

日本食レストランも各都市にありますが数が限られているため、就業後や週末にも職場や取引先の人と顔を合わせることになり、職住分離ができずにストレスを感じるという方もいます。

東南アジアであれば、その辺の屋台やローカルレストランにフラっと入って美味しいものを食べられますが、インドで美味しいものを食べようと思ったら車を飛ばしていかなければならないことが多く、いくらドライバー付の生活といえども面倒です。

イライラすることが多い

インドはとにかく物事が進みません。例えば、以下のような問題が発生します。

  • 朝10時に来ると言っていた空調の修理が夜6時に来る
  • 水道から赤錆びた水が出たり、頻繁に停電したりする
  • 外を歩けず運動不足になる

インド生活で苦労することについては下記の記事をご参照ください。

時間もお金もあるがやることがなくて退屈

インドでは日系企業であっても日本国内ほどの長時間労働や休日出勤等はなく、時間は比較的あります。

一方お金についても、駐在員は手厚い手当てがありますし、現地採用であっても物価が安い分日本より余裕のある生活を送れるのが一般的です。

しかし、お金と時間があったとしてもやることがなくて退屈という方が少なくありません。

外へ出ようにも散歩をできる状況でもありませんし、日本のようにちょっとしたコンビニなどもなく、カフェを探すのも大変です。

日本であれば休日イオンモールへ行ったり、本屋や図書館で読書をしたり、映画館へ行ったり、といった気晴らしもできますが、インドの映画館は英語字幕すらない現地語のものが多いですし、リラックスできるモールも少なく本は英語のみです。

次第に家へ引き籠るようになり、監獄生活のようになってしまう方も少なくありません。

駐在期間を乗り切る方法

インド駐在にウンザリしたとき、会社が帰任を認めてくれれば良いですが、認めてくれなければ転職するか独立するか耐えるしかありません。現実的には耐えるしかないケースが少なくないと思うので、帰任までの乗り切り方についてご紹介します。

やることを見つける

インドへ引っ越してきた当初は全てが真新しく新鮮で面白く感じるのですが、半年ほどすると慣れてしまい、新鮮さを失ったインドはただの地獄でしかない、と感じる人も多いかも知れません。

2~3年の駐在期間を我慢すれば良いだけのはずなのですが、この2~3年がとてつもなく長いのです。

人間、年齢を重ねれば重ねるほど時の経過は早く感じるのが一般的です。小学生の頃は1年がとても長いように感じますが、大人になると「また年越しか」となります。

ところがインドにいると時間の経過がとても遅く、小学生の頃よりも1年が長いのではないかと感じるほどです。

特に最初の半年から1年ほどが最もしんどく、1ヶ月が1年ほどに感じます。

色々と調べたところ、退屈すぎて病んでいる時に人は時の経過を遅く感じるようです。刑務所の囚人なども、遅く感じるのではないでしょうか。

人を待っている時などは時の経過が遅く感じますが、帰任を待っているインド生活というのは常に時の経過が遅く感じ、帰任まで乗り切れる自信を失ってしまいます。

従って、まずはやることを見つけるのが良いかも知れません。

休日の過ごし方については別の記事でご紹介していますのでご参照ください。

愚痴を言う

インドのキツさはインドに来なければ実感できないので、日本に住んでいる知り合いに愚痴を言っても中々共感してもらえないと思います。

インドの愚痴はインド在住者に話すのが一番ではないでしょうか。

駐在員が多い都市(デリー・グルガオン、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ)には日本人会があり、サークル活動なども盛んに行われています。

そういった活動に参加して知り合いを作り、日頃のストレスを思いっきり吐き出してみてはいかがでしょうか。

但し、中には気が乗らない誘いまで断ることができず、日本人同士の付き合いに疲れてしまうという方もいます。

この点は、ご自身の性格を踏まえてバランスを取ることが必要です。

日本の悪いところを思い出してみる

日本は清潔でサービスが素晴らしく、ご飯も美味しくていつでも快適に過ごすことができます。
しかし、高品質なサービスは労働者側の負担によって成り立っているので、働く側からしたら大きな負担になります。

具体的には

  • 通勤ラッシュに遠距離通勤(日本に専属ドライバーはいない)
  • 高い家賃(会社は家賃を負担してくれない)
  • 長時間労働(家族と過ごす時間は短い)

などが挙げられるのではないでしょうか。

これらは全て東京を始めとする大都市圏の欠点なので地方へ行けば違うかも知れませんが、地方だと都市に比べて職種が限定されてしまいます。

インドでは、上記に挙げたようなストレスからは解放されるはずなので、イライラしたら日本の欠点を思い出してみるのも良いかも知れません。

インドへ移住後、日本に一時帰国したときに感じたカルチャーショックについては下記記事をご参照ください。

まとめ

インドは「好きな人は徹底的に大好き」「嫌いな人は蕁麻疹が出るほど嫌い」という両極端の国です。

駐在者でもインド生活を謳歌している方は大勢いますが、インド嫌いの人が好きになるということは考えずらいので、無理にインドを好きになろうとすると却って苦しくなるのではないかと思います。

インドを好きになるのは諦めて、週末にタイやシンガポールなどへ行って定期的にリフレッシュしつつ、何とか騙し騙し乗り切れるよう頑張ってください。

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