スリランカの中心都市コロンボの郊外にあるバンダラナイケ国際空港(通称コロンボ国際空港)の国際線ターミナルにある、プライオリティパスで利用できるラウンジ(ロータス・ファーストクラス・ラウンジ)をご紹介します。
プライオリティパスでラウンジを利用する場合は、入り口でプライオリティパスと搭乗券(Boarding Pass)を見せます。
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ロータスファーストクラスラウンジの場所
出国審査後、6番・7番搭乗ゲートの隣にあります。
コロンボ空港では国際線で到着した乗客と、市内から来て出国手続きをした人が同じフロア(エアサイドエリア)に入ります(シンガポールのチャンギ空港と同じ構造です)。
そして、そこから国際線へ乗る人は各搭乗ゲートでセキュリティチェックを受けて搭乗し、入国する人は入国手続カウンターへ向かいます。
つまり、この「エアサイドエリア」は入国する人、出国する人、乗継する人が全員入ることのできるエリアなのです。
ラウンジはこのエアサイドエリアにあるため、国際線の出発・到着・乗り継ぎのいずれの場合でも利用することができます。
食事と飲み物
ミーフン、チリチキン、野菜ピザなどを食べることができます。
パンもトーストを始め様々な種類が用意されています。
フルーツ、ケーキやサンドイッチもあります。
食事は、中国や東南アジアのラウンジに比べると貧相ですが、ほぼカレーしかないインドのラウンジに比べると国際的で豪華な印象です。
もちろんアルコールもソフトドリンクも無料で飲み放題です。
ラウンジの様子
広々としたソファーが多数用意されています。
但しニューデリーのラウンジのように仮眠用のベッドは設置されておらず、ソファーしかありません。
しかも「寝ころび禁止」という表示があるので、横になってゆっくりしようと思ったら難しいかも知れません。
パソコンのデスクもあります。
ラウンジの中にはお手洗いとシャワーもありました。但しタオルの用意があるかどうかは確認していません。
ラウンジ利用時の注意事項
ロータスファーストクラスラウンジには幾つか注意事項があります。
ラウンジ内にコンセントが中々見当たらない
パソコンやスマホを充電するためのコンセントは、あるにはありますがほぼ見当たりませんでした。
ラウンジ内にフライト情報のモニタがない
インドの場合、空港のラウンジにはモニタがあり、各便のフライト情報(出発時刻と搭乗口)が表示されています。インドの空港ではアナウンスなく搭乗口が変わったり出発時刻が早まったりするため、常にモニタをチェックしていなければ乗り過ごしてしまいます。インドではラウンジでリラックスするにも緊張感が必要です。
スリランカではインドのような問題は発生しないのかも知れませんが(とてもそうは思えませんが)、何があるか分からないので念のため早めに搭乗口へ向かった方が無難です。
スリランカから出発する便の搭乗券(Boarding Pass)には出発時刻(Departure Time)と搭乗時刻(Boarding Time)が記載されています。
通常、搭乗時刻は出発時刻の1時間前に設定されていますが、コロンボ空港はいつ搭乗を締め切るのかよく分かりません。少なくとも出発時刻より前には搭乗を締め切っています。
個人的には、念のため余裕を持って搭乗時刻には搭乗口へ行っておいた方が良いのではないかと思います。というのも、上述の通りコロンボ国際空港は搭乗ゲートの直前でセキュリティチェックを受ける(2~3つの搭乗ゲート毎にセキュリティチェックの設備が準備されている)という構造になっており、ゲートによっては長蛇の列となっているからです。
「出発時刻の20分前くらいに搭乗口へ行けばいいだろう」と思って行くとセキュリティチェックで30分以上待たされる場合もあります。
2~3の搭乗ゲート毎にまとめてセキュリティチェックが行われるという構造のため、自分が乗る便の搭乗はあと1分で締め切られるが、隣の搭乗ゲートから出発する便の乗客が大勢並んでいて20分以上かかるという可能性もあります。
もちろん、搭乗時刻ギリギリの乗客については優先的に案内してもらえるはずですが、スリランカも想定外のことが起こることがあるので、念のため早めに行った方が無難です。
ラウンジのペットボトルを機内へ持ち込めない
これはラウンジの欠点というよりコロンボ空港の構造的な問題ですが、ラウンジを出た後に搭乗ゲート前でセキュリティチェックを受けるのでラウンジのペットボトルなどの飲み物(液体物)を機内へ持ち込むことができません。
セキュリティチェック後の待機エリアでは飲み物は売られていないので、喉が渇いても我慢するしかありません。
セキュリティチェック後の待機エリアにはトイレがない
ラウンジとは全く関係のない話ですが、セキュリティチェック後の待機エリアには飲み物どころかトイレもありません。
私が係員に聞いたところ
と言われました。
もし緊急事態となった場合、強い口調で係員に言えばどうにかなるのかも知れませんが、スリランカではインドと違って大声を出して騒げばどうにかなるというわけでもない(詳細は下記記事をご参照ください)ので保証はありません。
先ほどコロンボ国際空港では早めに搭乗ゲートへ行った方が良いとお伝えしましたが、トイレがないので早めに行き過ぎるのも考えものです。どのタイミングで搭乗ゲートへ行くのかは悩ましいです。
なお、セキュリティチェック後の待機エリアにトイレがないという事情により、無料だからと言ってラウンジで大量に飲むのはオススメしません。
コロンボ国際空港はできれば利用したくない
コロンボ国際空港には
- ラウンジにフライト情報がない
- セキュリティチェックが搭乗ゲートの直前にあり、チェックにどの程度の時間がかかるか(どの程度並ぶか)が読めないので搭乗時間ギリギリまでラウンジでゆっくりすることができない
- セキュリティチェックを受けた後の待機エリアにはトイレも売店もない
という、他の空港にはない特色があります。
個人的な感想になりますが、コロンボ国際空港は利用者の利便性が考慮されておらず、管理側の都合で設計されていると感じます。出発エリアと到着エリアを分けないことにより建設費用を削減できたのかも知れません。
コロンボ空港へ発着する飛行機はほぼスリランカ航空です。スリランカ航空は安いので、モルディブへ行く際などに利用する方も多いと思います。私が住んでいるインドのチェンナイからだと、中東などへ行く際にもスリランカを経由すると安くなることが多いです。
しかし結論としては、上記の理由によって私はできるだけスリランカ航空とコロンボ国際空港を利用したくありません。
ここから先は私毎ですが、2019年6月時点では私の住んでいるインドのチェンナイから日本へは直行便がありません。
インド国内ならデリーかムンバイ経由、海外乗り継ぎなら香港、バンコク、シンガポール、クアラルンプール経由などがありますが、いずれもチェンナイへの到着が深夜12時を過ぎており、3時間半の時差を考慮すると体力的に大変です。
スリランカ航空だけは夜8時にチェンナイへ着くので、日本からチェンナイへ来るときにはスリランカ航空を利用していました。
しかし年内を目処に、チェンナイへは全日空が、バンガロールへは日本航空が、それぞれ成田からの直行便を就航させることになりました!
今後の日本帰国時にはもうコロンボ国際空港を使わなくて良いので、嬉しくて仕方がありません。