【投資のプロに聞く】起業にオススメの業界と起業までのステップ

近年、大企業でも終身雇用や年功序列型の賃金体系といった日本型の雇用慣行が崩れ、1つの会社に所属すれば安心という時代ではなくなりつつあります。

その結果、会社に雇われず個人で稼ぐ力をつけて、フリーランスで活躍したり起業をしたりする人が増えています。

しかし「起業する」と言っても、どのような分野で起業すれば良いのか?起業するにはどのようなステップを踏めば良いのか?は分かりません。

そこで今回は、スターリング証券株式会社・投資銀行部の辻隆章さんに、多くのスタートアップ経営者と触れ合う中で辻さんが分析した、スタートアップ成功者の共通点についてお話を伺いました。

辻さんは、メーカーや商社などの事業会社で営業やマネジメントを経験後、投資銀行で様々なスタートアップへの投資やアドバイザリーをされてきました。

辻隆章さん

辻さんのTwitterアカウント

本記事を読むと、成長が見込まれる業界や起業までの道のりが分かります。

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IPO可能性あるスタートアップで学ぶ

起業を目指したいと思った人は、まずは何をすれば良いでしょうか?

起業を目指すのであれば、数年間スタートアップに就職することメリットしかなく、デメリットは何もありません。

スタートアップで経験すること全てが将来の起業にとって学びとなるからです。

例えば

  • 資金調達や販売先、仕入先との交渉
  • 資金繰りの管理
  • 従業員のマネジメント

などが挙げられます。

大企業で働いていると会社全体の一部しか触れる機会がないので、会社の財務諸表(特に貸借対照表)に興味を持つ機会はありません。

しかし、少人数のスタートアップであれば常に資金繰りを真剣に考えなければならず、嫌でも貸借対照表の理解も深めなければなりません。

財務諸表を読み解く力は、起業をしてから必ず役に立ちます。

また一般的にスタートアップは就業時間が長く、給料が安く、福利厚生が悪かったりします。

「給料が高く、休みが多く、綺麗なオフィスで働きたい」というのは雇われる人の発想で、そのような思考をする方は起業家向けではないかも知れません。

起業を目指すのであれば、「なぜスタートアップはたくさん働かなければならないのか?」「なぜ社員の給料を出せないのか?」などを考える良い機会になります。

スタートアップは20~30代の若い世代が多いイメージですが、ベテラン世代にも就職のチャンスはあるのでしょうか?

確かに20~30代が多いスタートアップの中でベテラン世代は入りづらいと感じるかも知れませんが、ベテラン世代の社会人経験で若い世代の経験不足を補うことは可能です。

また、長年の社会人経験で培ってきた人脈などもスタートアップでは必要とされます。

辻さん自身、多くのスタートアップの社外取締役として若い世代のスタートアップ経営者からアドバイスを求められています。

最近の起業トレンド

どのような業種やサービスで起業をするのが良いのでしょうか?

最近は円安・メタバース・サイバーセキュリティー、量子コンピューター、再生可能エネルギー、AI、NFT、インパクト投資などのキーワードが株式市場で人気があります。

「株価は将来の予測を基に動く」と言われるので、これらのテーマがこれから人気になるのではないでしょうか?

特にオススメのテーマSDGsとDXです。

SDGsとは、持続可能な世界を目指す国際目標です。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

具体的には、貧困の撲滅やジェンダー平等の実現、格差是正などの目標が挙げられています。

一方、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)とはITを用いて生活やビジネスを変容されることです。

スタートアップ事例1 beam社
ロンドンのスタートアップbeam社は、ホームレスの社会復帰を目的としたSDGs事業のスタートアップ企業で、ホームレスと寄付者とのマッチングを行います。
通常の寄付と異なり、beam社を通じて寄付をすると、寄付者は自分が寄付をしたホームレスがどのような努力をしているのかを継続的に知ることができます。
スタートアップ事例2 andu amet社
エチオピアのスタートアップandu amet社は、エチオピアの貧困とシープスキンの素晴らしさを伝えるためエチオピアで起業した日本人鮫島氏によるラグジュアリーバッグメーカーです。
スタートアップ事例3 ANDPAD社
ANDPAD社は、アナログの慣行が強い建設業界の業務をDXによって効率化し、建設業界の人々がよりクリエイティブな仕事に集中できることを目的としたスタートアップです。
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自分の興味がある分野で社会課題の解決を目指す起業をする

起業する事業を決めるうえで最も大切なことは、トレンドに乗った業界で起業することなのでしょうか?

業界選びも大切ですが、それ以上に大切なのが社会のために貢献したいという強いモチベーションです。

起業するためには必ずしも深い専門性や高い技術力が必要なわけではなく、日常生活で感じる「もっと○○だったら便利なのにな」という疑問や「○○で困っている人の役に立ちたい」というモチベーションを形にすることが大切です。

スタートアップで就職する時には給料が低く、労働時間が長いなどの悪い条件に不満を言うのではなく、その状況から経営者視点で学べることを吸収しようと伝えましたが、そもそも興味のある分野でなければそこまでのモチベーションが出てこないはずです。

本当に好きな分野であればプライベートの時間でもアイディアを考えたりするはずなので、特に起業を考える方の場合には仕事とプライベートは完全に分けることはできないのではないでしょうか?

まずは「社会を良くしたい」というが先にあり、行動していけばお金は後から付いてきます。

興味を深めることが大切

以上、投資銀行の業務を通じて数々のスタートアップに携わってきた辻隆章さんのお話でした。

スタートアップを成功させるためには、業界選びや専門性以上に、自分が興味の持てる社会課題を見つけることが大切だということが分かりました。

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