2022年の今こそ海外就職をするべきタイミングである3つの理由

最近、コロナや円安で海外旅行をのハードルが上がったので、海外就職も難しくなったと思っていませんか?

しかし実は、気軽に海外旅行ができなくなった今こそ、海外就職には良いタイミングです。

今回は1000人以上の海外就職をサポートしてきたグローバル人材塾の田村さつきさんに、今が海外就職にとって良いタイミングである理由をお伺いしました。

GJJ田村さつきさん

GJJ田村さつきさん

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2022年の今が海外就職をするべきタイミングである3つの理由

コロナが発生して海外就職へのハードルは高くなっていると思いますが、なぜ今が海外就職に良いタイミングと言えるのでしょうか。

3つ理由があると思います。

  1. 円安の状況で外貨を稼ぐメリットは大きい
  2. 駐在員から現地採用への置き換えが進んでいる
  3. 外国企業による日本企業の買収が進む

円安の状況で外貨を稼ぐメリットは大きい

為替

円安の状況で外貨を稼ぐメリットが大きいのは何故でしょうか?

海外で就職すると、給与は現地の通貨で受け取ります。たとえ現地の日系企業で働く場合でも、給料は日本円ではなく現地通貨で受け取ります。

例えば、アメリカの日系企業で就職したらアメリカドルで、タイの企業で働けばバーツで、中国の企業で働けば人民元で受け取ります。

円安になると、海外で受け取った現地通貨の給与を日本円へ換算した時の金額が大きくなります。

例えば10,000ドルの給与を受け取った場合、1ドル110円であれば110万円ですが、1ドル130円になると130万円になります。

このように、たとえ現地での給与が変わらなくても、円安になるだけで日本円へ換算した時の給与は多くなります。

現地で稼いだお金を日本へ送金する時、とても得をすることになります。

アメリカで働けば確かに日本円の給与は増えますが、アメリカ以外の国でも同じなのでしょうか?

実は日本円は、アメリカドルだけでなく他の多くの通貨に対して円安になっています。

2020年5月 2022年5月11日 差分
USD(アメリカドル) 107.29円 130.37円 +23.08円
GBP(イギリスポンド) 132.00円 160.48円 +28.48円
EUR(ユーロ) 116.97円 137.30円 +20.33円
THB(タイバーツ) 3.35円 3.76円 +0.41円
CNY(中国元) 15.09円 19.36円 +4.27円
HKD(香港ドル) 13.84円 16.61円 +2.77円
SGD(シンガポールドル) 75.66円 93.71円 +18.05円
IDR(インドネシアルピア) 0.0072円 0.0090円 +0.0018円
INR(インドルピー) 1.42円 1.69円 +0.27円

このように、アメリカドルだけでなく、多くの通貨に対して2年前と比較して円安になっています。

例えば、タイで10年以上働いていて、年収が98万バーツの方の給与は以下のように変化しました。

2010年10月:2,665,600円(2.72円/バーツ)

2015年10月:3,224,200(3.29円/バーツ)

2022年5月:3,704,400円(3.78円/バーツ)

このように、タイで受け取る年収が変わらなくても、日本円へ両替すると100万円も給料が増えているのです。

海外就職先の90%以上はアジアの国ですが、たとえアジアで就職した場合でも日本円換算の給料は大幅に増額しています。

これは海外就職希望者にとって追い風の状況と言えます。

円安だけでなくインフレも影響しますよね?

海外では日本以上にインフレが加速しています。

例えば、2022年4月にサンフランシスコの日系スーパーで購入した日本のお弁当は110.49ドル(約1430円)もしました。

日本でも少しずつ原材料価格が上がっていますが給料はなかなか上がりません。

それに対し、海外でインフレに伴って給料も増加すると、日本との差はますます広がっていきます。

海外で収入を得るメリットは他にもありますか?

日本で預金をしても殆ど利息がつきませんが、海外は日本に比べて高金利のため、海外の口座で定期預金に預けると金利がつきます。

アメリカではインフレ抑制のため金利が引き上げられていますので、ますます日本との差が広がっています。

金利がつくうえに、円換算した時の預金残高が増えるので、海外で働いて現地で資産形成ができれば二重にお得と言えます。

また、円安が進むと海外旅行もしづらくなりますので、これからの時代にたくさん海外旅行をしたければ海外で住むのは大きなメリットになるはずです。

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駐在員から現地採用への置き換えが進んでいる

握手

どうして駐在員から現地採用への置き換えが進んでいるのでしょうか?

駐在員は会社の業務命令で日本から海外へ派遣されるため、海外滞在に係る費用を全て会社が負担しなければなりません。

現地給与の他に社会保障、家賃や留守宅手当、子女の日本人学校費用など様々な費用を負担しなければならないため、駐在員の派遣は企業にとって負担が大きいです。

一方、現地採用は日本人でありながら現地の法令に従って雇用されるので、駐在員と比べて企業の負担を抑えられます。

従ってコロナ以前から、物価の高い欧米や香港・シンガポールなどを中心に駐在員から現地採用への置き換えが進んでいました。

コロナ以降、多くの企業が駐在員を日本へ引き上げた一方、自分の意思で海外へ渡った現地採用は現地に残りました。

すると、現地採用の日本人と現地人スタッフだけで海外拠点が問題なく回ったため、海外駐在員が必要ないと感じた企業が増えました。

こういった背景により駐在員から現地採用への置き換えがますます進んでおり、現地採用の求人が増えつつあります。

2020年と2021年はコロナの影響で海外の求人が減りましたが、2022年は求人が戻りつつあります。

但し、コロナ以前に比べてビザの手続きなどが複雑になっており、またコロナ隔離費用や渡航費など企業の採用費用が増加しているため、現地企業が日本人を採用するハードルがあがっています。

従って、コロナ前のようなポテンシャル採用は減っており、アジアの国であってもスキルや経験のある日本人を厳選して採用している印象はあります。

他にも海外で日本人の求人が増加する理由はありますか?

アメリカでは、現地在住日本人の高齢化という問題があります。

日本が好景気だった1980年代には多くの日系企業がアメリカへ進出し、それに伴って多くの日本人がアメリカへ移住しました。

その頃に渡航した日本人の多くが60代以上に差し掛かっていることもあり、若手の日本語を話せる人材が不足しつつあります。

これまでアメリカの日系企業は現地に住む日本人を採用することで雇用を確保してきましたが、現地日本人の高齢化に伴って日本から日本人を新規採用する企業が増えつつあります。

但し、アメリカ就職のハードルが引き続き極めて高い状況にあることは変わりはありません。

外国企業による日本企業の買収が進む

工場

なぜ外国企業による日本企業の買収が進むのでしょうか?

先日、ある韓国人の経営者と話をしたのですが、円安により日本の会社を買いやすくなっているそうです。

例えば100億円の会社を買う場合、1ドル110円の時であれば9000万ドル必要ですが、1ドル130円になれば7700万ドルで購入できます。

このように円安が進むと日本の会社を買いやすくなっているため、これから外国人や海外企業による日本企業の買収が進むことが予想されます。

なぜ外国企業の日本企業へ進むことが海外就職へ有利に働くのでしょうか?

外国の企業が日本の企業を買収すると、本国から外国人がマネージャーとしてやってきます。

「ある日突然上司が外国人になる」という可能性もあるのです。

しかし多くの日本人は外国人と一緒に働いた経験に乏しく、英語が得意ではない人も多いです。

従って、海外就職の経験がある人は、外国人のマネジメントと日本人スタッフのブリッジ役として活躍することができます。

海外就職を経験した後、これから日本でも活躍の場が広がってくるので、今のタイミングで海外就職を経験することは将来への自己投資になります。

海外で単純労働をして自国へ仕送りをするのではなく、海外で学んだ知識やスキルを日本へ持ち帰って役立てるという点で、新しいスタイルの出稼ぎと言えるかも知れません。

コロナ後の今こそ海外就職をするタイミング

以上、田村さんにお話を伺いました。

今の円安が一時的なものか長期的なものかは意見が分かれていますが、私はたとえ円高になっても海外就職のメリットは大きいと考えています。

なぜなら、円安を恐れて日銀が無理に円高へ誘導すると、日本国内が不景気になるからです。

日本も小麦や石油を中心に原材料価格は上がっていますが、給料は増えていません。

この状況で日銀が金利を引き上げると、日本経済はデフレが加速して失業者は増え、日本国内の給料は減ってしまうでしょう(これを最近やってしまったのがロシアです)。

円安が続けば海外で給料を受け取った方が得になりますし、無理に円高へ誘導すれば日本国内が不景気になって日本で受け取る給料が下がるので、いずれにしても暫くは海外就職をするメリットが大きい状況が続くと思います。

確かに円高になると海外で受け取る給与を日本円換算した金額は減るのですが、「私が海外就職をしたあと円高へ戻ったらどうしよう・・・」などと不安になる必要はありません。

目先の為替レートに一喜一憂するのではなく、長期的な視点を持つことが大切ではないでしょうか?

今の日本は1980年代のように多くの日系企業が世界を席巻している状況ではなく、多くのアジアの国から追いつき、追い越されて、世界に後れを取っている状況です。

このような時代には、明治時代の富国強兵や戦後の高度経済成長期と同じように、海外の良いところを積極的に学ぶことが大切です。

従って、これから海外就職をすることは長期的には必ず日本にとってもプラスになります。

海外就職に興味があるものの、どこから手をつけて良いか分からない方は、グローバル人材塾の田村さんの無料カウンセリングを受けてみるのがオススメです。

これまでのキャリアや得意分野により戦略は変わってくるので、豊富な成功事例を基にプロの目で最適な提案を受けられます。

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