記事中の※はY.T.さんのコメントではなく、ブログ管理人による補足事項です。
この記事では1シンガポールドル(SGD)=75円として計算します。
Contents
9年間の日本勤務を経てシンガポール駐在へ
新卒で日系のメーカーに就職し、9年間ほど同じ工場の調達部門で勤務したあと、社会人10年目でシンガポールへ駐在となりました。
※恐らく日本人であれば誰でも知っているであろう有名企業です。
会社として海外業務研修プログラムがあり、20代後半から30代前半の社員が1年間海外駐在を経験します。
海外業務研修プログラムへ参加したい場合には、立候補をして社内で1回面接を受けます。
立候補した人全員が海外業務プログラムへ参加できるわけではなく、落ちる人や翌年に回る人もいます。
毎年100名ほどが参加しますが、全体に占める割合でいうと数パーセントだと思います。
最近は海外へ行くことを希望しない人も増えているようですが・・・
駐在先の国はアメリカ、インド、中国、ドイツ、イギリス、シンガポールなどです。
駐在先の国について希望は出せますが、希望通りの国へ駐在できるとは限らず、最終的には会社次第です。
駐在なので、現地採用みたいに自分で国を希望する形ではありません。
希望していなかった国に派遣されることも多々あります。
私の場合には幸いにもシンガポールを希望しており、希望通りでした。
今年(2020年)4月から再び日本へ戻り、駐在前と同じ工場で働いています。
入社してから中国を相手に調達業務をしていたので、中国以外の英語を使う国を知りたいということでアメリカとシンガポールを希望していました。
TOEICは860点でした。9年間は海外の取引先と仕事をしていたので、取引先と会議をしたり契約書を読んだりなど、仕事で英語は使っていました。
このように日本勤務の間も対外的には英語を使っていましたが、社内のシンガポール人上司と英語でやり取りするのは初めての経験で、社内のやり取りに必要な英語の表現が出てこなかったので少し苦労しました。
シンガポーリアンの英語は鈍っているので、訛りが聞き取れなくて苦労しました。
シンガポール勤務を通じて変化した仕事への考え方
シンガポールオフィスでも調達の仕事をしていました。
20名くらいの部署で、日本人は私を含めて5人でした。
私と同じタイミングで日本人の研修生が3人いましたが、コロナウィルスの影響で研修生は全員帰国し、今(2020年5月)は1人しか日本人はいません。
基本はローカルスタッフで回している部署と言えます。
費用負担の大きい駐在員は減らして、ローカルスタッフで回せるようにするというのが会社の方針のようです。
ありません。
日本で働いていた時は残業が多く、毎日夜10時まで残業していました。
コテコテの日系企業だったので、上司より先に帰りづらかったり、自分の仕事が終わっても同僚が残っていたら手伝わなければならないという雰囲気がありました。
一方、同じ会社にも関わらずシンガポールへ行ってからは残業はほぼありませんでした。
ローカルスタッフは残業するという考えがなく、仕事ができる人ほど早く帰ると考えられていました。
残業が発生しているのは本人の能力が低いか、マネジメントが仕事与えすぎだと考えられていました。
日本にいた時は「早く帰る人は暇な人」という感覚だったので、カルチャーショックを受けました。
シンガポール人は決断が早く、その場で仕事を片づけることに集中していると感じました。
例えば、日本で働いていた時には会議の議事録を丁寧に作成して後日提出していましたが、シンガポールでは当日に提出することを求められました。
「資料を提出する前によく確認し、正確なものを提出しなければならない」という日本のカルチャーに慣れていたのでビックリしました。
裏を返すと、シンガポール人はスピード重視しすぎてその場しのぎになってしまうところがあります。
レスポンスは早いものの重要なことが抜けてたり、確認が漏れていたりということが多いです。
日本の本社では終身雇用を前提に「勤続年数が長い人が偉い」と考える人が多く、愛社精神も強いのですが、シンガポールは転職社会なので、仕事に対するモチベーションがそこまで高くない人もいました。
自分の仕事が残っていても「私定時で帰りたいんで定時で帰ります」って人もいました。
自分の生活がハッピーかどうかが大事で、自分の時間を潰してまで残業することは合理的ではないと考えているようです。
しかし日本人は仕事のために生活を犠牲にしすぎていると感じることもあるので、シンガポール人の考え方もそれはそれでいい所もあると思います。
スピーキングはかなり伸びたと思います。
シンガポールは多様な人種がおり、シンガポール人同士でもビジネスでは英語で会話をします。
但しローカルスタッフは中華系やマレー系なので、日本人に聞かれたくない会話をしたいときはそれぞれのローカル言語で喋っていました。
シンガポール支店の取引先はマレーシア、タイなど東南アジア全体で、その取引先とやり取りをするときにも英語を使っていましたし、上司とのやり取りも英語でした。
仕事をしているときは英語しか使っちゃダメと言われていたので、アウトプットする機会が多かったと思います。
最初の半年は自分が言いたいことを伝えるのに苦労しましたが、後半の半年はスムーズにコミュニケーションをできるようになりました。
シンガポール滞在中、会社のお金で英会話教室に週に1回1時間半のプライベートレッスンへ通っていたお陰もあったかも知れません。
1年の滞在でビジネス英会話はある程度できるようになった一方、日常英会話は最後まで苦手でした。
シンガポール人の友人を増やそうと思いコミュニティに出かけていましたが、日常会話の方が要求される語彙の幅が広いので、語彙力がないと質問もできません。
シンガポールに1年いただけで「グローバルで働けます」などとても言えず、今後も言語や色んな知識を増やしたいと思いました。
自分の意見をハッキリ主張することができるようになりました。
例えば、日本での残業について、シンガポールへ行く前は仕方ないと思って諦めていました。
しかし帰国後は、自分が無理する必要はなく、理不尽なことは上司に是正を求めるよう主張していくべきだと考え方が変わり、自分の気持ちが楽になりました。
もちろん、自分の仕事はきちんとこなした上で、主張すべきことはきちんと主張しないといけません。
いざ主張してみると、日本でも聞いてくれる人は聞いてくれるということに気がつきました。
また、すぐ片づけられる仕事は早く片づけて、休みはちゃんと取るという行動習慣が身につきました。
以前はダラダラと仕事をして、周りの空気を読んで有給の取得も控えていましたが、そういう働き方は生産性が低いと感じるようになりました。
シンガポールからの帰国後には部下を持つようになりましたが、きちんとメリハリをつけて働くことの大切さを部下にも伝えています。
現地採用としてシンガポールへ戻ることを目指す
今年(2020年)の4月に日本の同じ部署へ戻ってきましたが、やはり海外で働きたいと思い、シンガポールで現地採用として働くことを検討しています。
理由は3つあります。
- 自分の意思で自分のキャリアを決めたい
- シンガポールのようにメリハリのある環境で働きたい
- シンガポールの住環境が気に入った
理由は2つあります。
- 現職は大企業だが自由度が低い
- 将来もし会社が傾いた時に、他の会社でやっていく自信がない
現在勤めている会社は大企業で、多くの社員が新卒入社の終身雇用制を前提に一生安泰だと考えています。
コロナウィルスで多くの人が窮地に陥っている中でもきちんと給与が支払われるため、「何だかんだ当社は体力があるよなぁ」と安心している人が多いです。
しかし一方で、今の会社では自分の希望した職種や勤務地が実現する可能性は高くなく、会社にコントロールされてしまう部分が多いので、自由度はかなり下がります。
例えば、これから私が海外へ戻りたいと思っても今の会社で実現する可能性は低いです。
実際、会社から配属された事業部によって海外へ行ける可能性が限られるため、海外に行けないことを悟って早々に退職してしまう方もいます。
シンガポールにいたとき、自分自身でキャリアを作っている現地採用の人達から話を聞いたことで、いま自分のいる環境が自分でキャリアを作れない環境であることを初めて実感しました。
社内では転職を経験したことがない人が多いため、転職に対しては否定的な考え方の人が多いです。
しかしシンガポールで現地採用の人達と話したとき
という話を聞き、まさにその通りだと思いました。
私の会社の人達は、転職したことがないからこそ「今の会社に残っていれば安全だ」と思っているのかも知れません。
しかし私はそうは思えません。
今はあの東芝でさえ経営が傾いてしまう時代ですから、将来どうなるか分かりません。
もし今の会社から出なければならない状況になったとき、今の私には社外で使えるスキルがなく、転職市場では評価されない人材なのではないかという危機感があります。
転職市場での自分自身の価値を上げるには、一旦今の会社を飛び出して幅を広げてみないと、環境が変わった時に順応する力がないんじゃないかと思いました。
今の会社は給与や福利厚生が良いので失うものも大きく、迷うことはありますが、ずっと今の会社に勤めて日本で働き続けると後悔するかも知れないと感じ、現地採用での海外就職を決意しました。
シンガポールの日本人コミュニティで現地採用の方達と知り合って視野が広がり、客観的に今の状況を考えることができたのは良かったです。
今までの仕事を活かしたいので、調達の仕事で探したいと思っています。
しかし調達の仕事があるのはメーカーの工場に限られるため、工場の少ないシンガポールで調達の仕事を探すのは難しく、マレーシア、ベトナムやタイの方が求人が多くあります。
シンガポールは東南アジアの拠点なので、オフィス系の求人の方が多いのですが、今までの仕事を活かせそうな求人を見つけられていません。
最初はマレーシアやタイで就職して、キャリアアップしてからシンガポールへチャレンジするというキャリアプランもあります。
また、調達の仕事に限定せず、調達と業務内容が一部重複する物流関係の仕事であればシンガポールでも応募できる求人の幅が広がるようです。
シンガポールは年齢によって就労ビザが下りる最低給与額が変わりますが、私は32歳なのでマネージャークラスの給料をもらわなければ就労ビザがおりません。
しかし正直なところ初めての海外就職でマネージャークラスの給与をもらうのは難しいのではないかと感じています。
営業事務など、今までの経歴とは関係なくシンガポールで応募可能な仕事(その場合には、また違うビザになります)もありますが、そうすると今後のキャリアプランを描けません。
シンガポールにいる間に現地採用の仕事へ転職したいと思っていましたが叶わず、現在は日本に戻っています。
コロナウィルスですぐに転職するのは難しいと思いますが、コロナウィルスが収束次第すぐに動けるよう履歴書や職務経歴書を準備しています。
Y.T.さんのシンガポールでの生活
Y.T.さんのシンガポールでの収入
駐在員でしたので、日本での給与の他にシンガポールで給与が6,000ドル(45万円)ほど支給され、家賃補助が4,000ドル(30万円)ほど出ました。
給与には物価調整が入りますが、シンガポールの物価は日本よりも高いので給与自体が日本よりも高くなりました。
日本よりも物価の安いベトナムへ駐在した同僚の場合には、日本での給与よりも下がったそうです。
Y.T.さんのシンガポールでの家賃・住宅事情
駐在であれば通常は会社が住宅を手配してくれますが、私の場合には研修を兼ねていたので、会社から紹介されたローカルエージェントを使い自分で探しました。
ローカルのエージェントなので、内見なども全て英語でしたが、5〜10件ほど見て回りました。
契約書の内容チェックも自分で行いました。
但し家賃を支払うのは会社なので、最後のサインだけ会社にしてもらいました。
現地採用の方が家を探す場合には、掲示板で探している方が多かったです。
日本人同士の情報交換の掲示板で探していたようで、不動産サイトがまとめられているサイトもあります。
家賃 | 4,000ドル(300,000円) |
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃の半月分※1 |
間取り | 1LDK |
広さ | 500~700SQF(45〜65平米)※2 |
※1:通常の国では仲介手数料は家賃1ヶ月分ですが、香港やシンガポールは家賃が高額なので仲介手数料は半月分としているようです。
※2:シンガポール、香港、インドなど旧イギリス植民地の一部の国では、面積を平米ではなくSQF(スクエアフィート)で表します。
※こちらの写真が、Y.T.さんが暮らしていた1LDKのコンドミニアムです。
現地採用の場合にはルームシェアが一般的です。
ルームシェアの場合、キッチンやリビングは共用、シャワーとトイレが個室毎についているという場合で800~900ドル(60,000〜67,500円) 高いと1,200ドル(90,000円)くらい払わないといけません。
なおシンガポール人はHDB呼ばれる、99年貸与の分譲住宅に住んでいます。
外国人もルームシェアという形でHDBの一部に住むことができ、実際にHDBの一室を間借りしている現地採用の知り合いもいました。
その場合にはもう少し家賃を抑えられるかも知れません。
料理ができるかどうかです。
後述しますがシンガポールは家賃だけでなく食費も高いので、自炊をしたいと考える現地採用の方は多いと思います。
しかしシンガポールは外食文化で、家によってはキッチンでの料理が禁止という場合もありますので確認が必要です。
シンガポールでは1年中冷房を使い、3ヶ月に1回エアコンの点検とクリーニングが国で義務づけられています。
その点検とクリーニングについて、オーナーの義務として賃貸契約に入れてもらうことをお勧めします。
あとは、家具家電付きの家の場合には、入居時に足りない家電を加えてもらえないか交渉してみることをお勧めします。
私の場合には、電気ケトルがなかったので、それをつけてもらうよう交渉しました。
炊飯器もつけてもらいたかったけど、炊飯器はつけてもらえませんでした。
知人の中には、ソファーを取り替えてもらった人もいます。
退居する時、あれこれと言いがかりをつけられてデポジットが返ってこない、または減額されたという話を聞くことはあります。
知人から「入居したら、1ヶ月以内に部屋の隅々まで最初に写真を撮っておけ」とアドバイスをもらいました。
ソファーや床に付いていたシミなどは要チェックです。
シンガポールの家の床は大理石なので、シミがついているからと言って退居時に交換させられたら物凄い金額になります。
後から「このシミは入居前からありました」と主張してもダメなので、入居時に気になった部分の写真を撮って代理店とオーナーに送っておくことをお勧めします。
シンガポールのコンドミニアムは、家賃が高い割に中はボロボロで、築3年しか経ってないのにヒビ割れしていたり、壁が薄かったりしたのが気になりました。
水道光熱費は、電気・水道・ガスを全て合わせて100ドル(7,500円)くらいでした。
私の場合は外食中心でしたが、自炊が多い方はガス代が高くなり150〜200ドル(11,250〜15,000円)くらいになるようです。
なおシンガポールでは東南アジアにしては珍しく、水道水をそのまま飲むことができます。
フッ素が入っているので虫歯対策効果があると言われていますが、そのお陰で髪はボロボロになります。
フッ素が気になる方はペットボトルの水を買っていましたが、500mlで1〜1.5ドル(75〜112.5円)くらいします。
水道光熱費についてはアプリで使用状況を確認でき、使いすぎを防げるので便利です。
家のWiFiは月に68ドル(5,100円)でした。
携帯電話は、後払いだと日本と同じく2年縛りで途中解約には違約金が発生したので、プリペイドで最低限しか使わないようにし、月40ドル(3,000円)でした。
Y.T.さんのシンガポールでのその他生活費
シンガポールの食費は極めて高く、例えばやよい軒の定食でも20ドル(1,500円)もします。
ローカルの人達が利用しているホーカーという大衆食堂であれば4〜6ドル(300〜600円)程度で食べられますが、口に合うかどうかは人それぞれです。
特に女性の現地採用の場合には自炊をしている方が多い印象でした。
私は駐在だったので毎日日本食を食べていましたが、現地採用で毎日日本食を食べていたらお金が足りなくなると思います。
私も、次回現地採用としてシンガポールへ行く場合には駐在の時のような暮らしはできないと覚悟しています。
Grabを使う場合には、初乗り3ドル(225円)、そのあと10kmまでは400メートルごとに22セントです。
※Grabは東南アジアで広く普及しているタクシー配車アプリです。
Grabだと乗車前に金額が決まってしまうので、トラブルにならず便利です。
バスは最低が1.5ドル(112.5円)、40kmくらい乗って2.5ドル(187.5円)です。
シンガポールはバスと電車でどこでも行けるので、交通費が安いのは非常に良かったです。
シンガポール人で子持ちの家庭ではメイドを使っているようです。
私の職場の女性陣も、40代子持ちの人でもバリバリと働いて、家事はメイドさんにやってもらっているようです。
フィリピン人やインドネシア人のメイドを雇っています。
一方、日本人の場合には駐在員であってもメイドを使うことは少ないようです。
なぜなら、配偶者ビザには給与制限があるため、駐在員の配偶者ビザで働けるのはパートなど一部の仕事に限られるため、働かない駐在妻の方が多いからです。
働きたいのに働けなくて悩んでいる方もいます。
私は持病があるためシンガポールでも継続的に病院へ通い治療をしていました。
シンガポールには日本人医師が経営しているクリニックがいっぱいあります。
日本人経営のクリニックでは、風邪の診察だけでも200〜300ドル(15,000〜22,500円)かかりましたが、会社の保険制度が適用されて、それは日本と同じ3割負担でした。
次回、現地採用としてシンガポールへ行くときにはローカルの病院を使わなければならないかも知れません。
海外にしては珍しく、私の会社で加入している医療保険は歯科にも適用されるので非常に手厚く、抜歯などもシンガポールで行いました。
日本人が経営している歯医者もありますが、日本人経営の病院の設備や清潔さは、日本国内の病院と変わらないと思います。
薬代は日本と変わりません。
ローカルの病院であればもっと安いかも知れませんが、知人からは「ローカルのクリニックであれば日本の値段と変わらないよ。風邪なら、どんなに高くても4,000〜5,000円で済むよ」と言われました。
日本人専用の総合病院はないので、手術などの場合はローカルの総合病院へ行く必要があります。
ローカルの総合病院でも日本人の通訳担当者はいますので、シンガポールでは病院で困ることはありません。
なおシンガポールで入院すると、1日あたりの入院費が200〜300ドル(15,000〜22,500円)するため、腹だと確実に破産します。
月2〜3万円で医療保険に加入すれば入院費が賄われるので、加入をお勧めします。
その他Y.T.さんのシンガポールでの生活全般
シンガポールの治安は極めて良く、夜12時過ぎて1人で歩いていても怖いと思ったことは1回もありません。
物凄い路地裏とかへ行かなければ大丈夫です。
なぜかというと、シンガポールは監視国家なので街中の至るところに多数の監視カメラがあり、罰金の額も高額なためです。
駅の改札だけでも5個以上も監視カメラがついています。
またシンガポールは酒税が高くてビールが1杯1000円近くしますし、夜10時以降はスーパーやコンビニでも酒を買うことができません。
ローカルの方はあまりお酒を飲まず、飲み会文化がないので、街中には酔っ払いが全くいません。
健康面の心配は
- 大気汚染(ヘイズ)
- 紫外線
の2つです。
大気汚染については、年に何回かインドネシアの野焼きによって汚染された大気が流れて来ます。
これはヘイズと呼ばれ、喉がイガイガします。
ヘイズは8〜10月の乾季の時期にヘイズの濃度が最も濃くなります。
またシンガポールは世界で2番目に紫外線が強い国で、日本の7倍の紫外線があると言われます。
シンガポールにはドンキホーテがあり、日焼け止めや化粧品は日本と同じものが手に入るので、それらで対策ができます。
ゴキブリはいます。
街中では、レストランが集まっているところにもいることが多いです。
家では、部屋にダストシュートがある場合には、そのダストシュートから出てきます。
シンガポールのコンドミニアムでは、ダストシュートにゴミを入れると地下までゴミが落ちて行く仕組みになっています。
ダストシュートの下にあるゴミ置場では定期的に消毒(ペストコントロール)をしますが、その時にゴキブリが上の階へ逃げてきて部屋へ入ってくることがあります。
ペストコントロールをしている時にはダストシュートを開けない方がいいです。
新しいマンションでは部屋ではなく公共エリアにダストシュートがある場合が多いので、私はそういった物件を選びました。
一方、シンガポールではデング熱対策がしっかりいしており、定期的に水溜りの消毒などをしているため、蚊はほとんどいません。
基本的にどこでも英語は通じます。
シンガポール人は誰でも英語を喋りますが、年配の方でたまに何を言ってるのか分からない人もいます。
70~80才くらいの方では、たまに中国語しか喋れない方がいます。
オシャレ着用洗剤のエマールだけです。
シンガポール人はオシャレ着を分けて洗うという発想がないので、オシャレ着用洗剤は日本から買って行った方が良いです。
酒税が高いので、お酒が好きな方は日本からお酒を買って行った方がいいです。
- 各種イベントへ参加
Meetupというイベント告知アプリを通じて、ジョギングやトレイルウォーク(森の中をウォーキングする)といったイベントへ参加します。
そのイベントでローカルのシンガポール人と新しく知り合うことができます。
シンガポールはコンクリートジャングルのイメージがあるかも知れませんが、北の方へ行くと自然が残っているところも多く、蛇、リス、トカゲや猿なども見かけます。
またシンガポールは狭い国で脂っこい食べ物も好きなので、政府も国民に運動を推奨しており、こういったイベントは盛んです。
- 日本人の集いへ参加
シンガポールには日本人が大勢暮らしているので、県人会、同い年の集い、大学のコミュニティなどがあります。
日本人と知り合うのは簡単です。
現地採用の方も多いので、こういった場で現地採用の方とも交流しました。
但し、シンガポールの日本人コミュニティは狭い社会なので、「知り合いの知り合いは知り合い」という感じで何でも筒抜けです。
- 日本と全く同じ暮らしがすぐにでき、生活面でのハードルが低い
シンガポールでは、値段は高いものの日本食をどこでも買えますし、ドンキホーテや東急ハンズで必要な日用品を何でも揃えることができます。
初めて海外へ住む方にとっても暮らしやすいのではないかと思います。
- 言語面でもハードルが低い
シンガポールは多民族国家なので、シンガポールは様々な訛りの英語に慣れており、日本人が訛った英語で話しても察してくれます。
- 多様性がある
シンガポールというと近代都市のイメージだと思いますが、実際に住んでみると、地元のローカルの人たちはもっと質素な生活をしていることが分かりました。
路地入ると雑多な東南アジアの雰囲気もあり、近代都市と東南アジアの雑然とした雰囲気がミックスしている感じが面白いと思います。
また住民には中華系、マレー系、インド系など様々な人種がおり、それに加えて出稼ぎ労働者としてフィリピンやインドネシアの方もいます。
- 周りの視線を気にしない
多様な人種の人たちが暮らしていることもあってか、みんな周りの目線を気にせず暮らしている感じがして、私にとっては住み心地が良いです。
例えば、日本では年配の方が派手な服を手に取って、「私の年齢でこれを着るのは恥ずかしい」というコメントを聞くことがあります。
しかしシンガポールでは年齢に関係なく自分の着たい服を着ています。
- キャッシュレスが発達している
銀行の提供するアプリがとても便利です。
例えば、銀行口座を1つ作ると、アプリのボタン1つで追加の口座を作ることができます。
シンガポールではキャッシュレスが対応している店が多いため現金を持ち歩く必要がありません。
友人と食事に行って割り勘をないといけない時にはアプリから友人の口座へすぐに送金することもできます。
そして、毎月自分が何に使っているかをアプリが円グラフで出してくれます。
シンガポールの定期預金は利息が2%くらいですが、アプリから定期預金を組むこともできます。
- 満員電車がない
シンガポールは東京と異なり時差出勤をしている人も多いため、満員電車がありません。
職場でも、平気で遅刻する人が多く「とにかく成果出してればいいんでしょ」という考え方の人も多いため満員電車が発生しづらい環境なのではないかと思います。
- 日本食を食べようと思うと値段が張る
- 安い食堂(ホーカー)は綺麗でない
- エアコンなどの修理を頼んでもなかなか来ない
- サバイバルな環境でチャレンジしたい人には物足りないかも知れない
Y.T.さんの体験談を読んでシンガポール就職のイメージを持ってもらえたかと思いますが、以下のような不安もあるかと思います。
- シンガポールで自分に合った仕事があるか?
- シンガポールでビザは下りるか?
- シンガポールに適した履歴書や職務経歴書の書き方
- 面接でのアピール方法
- 将来のキャリア戦略
こういう不安を一人で抱え込むのはつらいですよね。
シンガポール就職の進め方に不安がある方は、海外就職に特化したキャリアコンサルタント・グローバル人材塾の無料キャリア相談を受けてみることをお勧めします。
百人いれば百通りのキャリア戦略がありますので、ぜひプロの力を活用してシンガポール就職を実現してください。
グローバル人材塾の詳細は海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由の記事をご参照ください。