インドの場合、家が見つかって外国人登録(FRRO)の手続が完了するまでは銀行口座を開設することができません。

銀行口座の開設が完了するまでは

  • 給料は小切手でもらう
  • 家賃は現金をオーナーの家まで届ける
  • どうしてもカード決済が必要な場合には、為替手数料を取られつつ日本のクレジットカードで決済をする

という、原始的な生活を送る必要があります。

銀行口座を開設すると、デビットカード機能付のキャッシュカード小切手帳を受け取れます(外国人は基本、インドでクレジットカードは作れないようです)。

インドではどんな手続きをするのも大変でしたが、銀行口座開設も例外ではありません。

この記事では、私が経験したインドでの銀行口座開設手続の流れをご紹介します。

銀行講座開設に必要な書類

結果的に、私が銀行口座開設に必要だったのは以下の書類です。

インドの銀行口座開設で必要だった書類
  • 証明写真(特にサイズの指定はなし)2枚
  • パスポートの写真ページのコピー(直筆サインをする)
  • パスポートのビザページのコピー(直筆サインをする)
  • パスポートの直近の入国スタンプページのコピー(直筆サインをする)
  • 会社が発行する在籍証明書
  • PANカードのコピー(両面・直筆サインをする)
  • FRROコピー(直筆サインをする)
  • 実家宛の(日本の)電気代または水道代等の公共料金の請求書
  • 日本のマイナンバーの番号

但し、インドでは何事も変化します。

役所もそうですが、銀行も支店によって、担当によって言うことが変わる可能性があります。

従って、念のため事前に銀行窓口へ口座開設に必要な書類が何かを確認しに行くことをオススメします。

書類提出後の手続きの流れ

銀行に一通り書類を提出した後、銀行の担当者がオフィスへやってきました。

本当に在籍しているかを確認するためです。

その後「銀行口座開設完了のお知らせ」というSMSが銀行から届き、デビットカードと小切手帳が届きました。

デビットカード受領後、4桁の暗証番号を電話で登録します。手続きは、銀行から送られてきた「利用の手引き」的な書類に記載がありました。

デビットカードにはVISAかMASTERが付いているので、海外でも利用することが可能です。

これだけの手続きですが、申し込みから口座開設完了まで1ヶ月以上かかりました。

私のインドでの銀行口座開設体験

口座開設がどのくらい面倒くさいのかを実感していただくために、私の体験をご紹介します。

まずは、口座開設に必要な書類を確認するために銀行を訪れました。

口座開設に必要な書類を教えてください

銀行員
うーん、そうですね。まずはパスポートの写真、ビザ、直近の入国スタンプのページのコピー。それから賃貸契約書のコピー。いずれもカラーコピーに直筆サインをしてください。あとは、会社が発行する在籍証明書と写真2枚です。

それだけですか?

銀行員
それだけです

本当に(Are you sure ?)

銀行員
もちろん(Of Course)

PANカードのコピーは?

銀行員
あ、そう言えばそれも必要です

それ以外は?

銀行員
それ以外には何も必要ないです

どうも信用できない

口座開設に必要な書類一式をまとめたドキュメントとかはないんですか?

銀行員
あります。5分待ってください

-  そして1時間後 -

銀行員
先ほどお伝えした書類だけで大丈夫です。

いや、あなたに「大丈夫」と言われても信用できないから書類がないのかを聞いてるんだけど…まぁもう面倒くさいからいいか・・・

ということで、その日は帰宅することにしました。

インドでは常に担当者の名前を控えておかなければならないということを警察の体験で痛感したので、担当者の名刺を頂いて帰りました。

後日、言われた書類を一式揃えて銀行へ行き、受付の人に先日もらった名刺を見せて「◯◯さんに言われた書類一式を持ってきたので、口座開設の手続きをお願いします」と伝えて書類を渡しました。

1時間ほど待っていると(もはや1時間待つことくらい何とも思わなくなりました)、先日の銀行員が申請書類を持ってやってきて「どうして来る前に電話をくれなかったんですか?!」と言われました。

「いや、電話をくれなんて一言も言われてないけど・・・」と思いつつ、指定された申込用紙に名前、電話番号、住所、メールアドレスなど必要な事項を一通り記入しました。

さらに30分ほど待つと先ほどの銀行員が電話を持って走ってきて「上司から電話です」と言ったので、なにごとかと思って電話に出ると「FRROのコピーに直筆サインが必要です。それがないと口座開設はできません」と言われました。

まぁそういうこともあるだろうと思って、念のため想定できる書類は(言われたもの以外も)一通り持ってきており、FRROの証明書も持って来ていました。

「やっぱり他にも必要書類があったじゃないか!」と思いつつ、「FRROは手元にあるので大丈夫です。それ以外に必要な書類はないですか?」と聞きました。

すると銀行員の上司は「FRRO以外にはないから大丈夫です」と言ったので、さすがに大丈夫だろうと思って電話を切りました。

30分ほどすると銀行員から

銀行員
必要書類は全て揃ったので、5日ほどで口座開設手続きは完了します。完了したらSMSでその旨をお伝えし、デビットカードと小切手帳を会社の住所宛に郵送します

 

と言われたので、やれやれと安心して銀行を出ました。

銀行を出てから10分ほどすると銀行員から電話がかかってきて「ちょっと話があるから戻ってきてくれ」と言われました。慌てて戻ると

銀行員
日本の住所での今月分の公共料金の請求書が必要だから、それを送ってください

いまインドに住んでるので日本の公共料金の請求書なんてないんですけど

銀行員
Permanent Address(本籍)の請求書で大丈夫です

つまり、両親宛の請求書ってことですか?

銀行員
はい、それで大丈夫です。PDFをメールに添付して送ってください

パスポートコピーとかPANコピーは直筆サインをした原本が必要でしたけど、請求書だけはPDF送付だけでOKで原本不要なんですか?

銀行員
あ、いや、やっぱり原本を銀行に持ってきてください

やっぱり、どうも信用できない。上司も必要な書類を把握していなかったし。そもそも、どうして日本の住所宛の請求書が必要なんだ。日本に身寄りがいない人はどうするんだ・・・
と疑問に思いつつ、翌日銀行へ原本を持っていくとまた

銀行員
ありがとうございます。これで手続きは完了なので、5日ほど待ったら口座開設完了のSMSが届きます

と言われました。

そして2週間ほど待つと、口座開設完了のメッセージではなく、担当の銀行員から「勤め先の実在性を確認する必要があるので今からオフィスにお伺いします。」という電話がありました。

私が「今からって言われても、今はバンガロールにいるので明後日に来てください」と言うと、「わかりました」ということでした。

そこで翌々日にオフィスで待っていましたが、待てど暮らせど来ません。

午後2時くらいに「いつ来るんですか?」と電話をしたら「今日はチェンナイを離れてるので来週伺います」とのことでした。

そんなやり取りがずーっと続き、日程調整がつかないまま2週間が経過した後、ようやく銀行員がオフィスへやってきました。

そして、何をするでもなくオフィスのインド人の同僚と雑談をして「5日ほど待ったら口座開設完了のSMSが届きます」と私に告げて帰っていきました。その後もちょくちょく電話があり

銀行員
メールアドレスを教えてください

いや、申請書に書いたんだけど・・・

銀行員
日本の税金申告番号(マイナンバー?)を教えてください

いや、その情報は絶対に使わないだろ・・・

など、バラバラと色々なことを聞かれ、その度に「5日ほど待ったら口座開設完了のSMSが届きます」言われる日々が続きました。その後2週間ほど連絡がなかったので銀行員に問い合わせの連絡をしました。

口座開設の手続きはどうなってますか?

銀行員
あなたの口座開設はFinal Procedureに入ってますので、あと5日ほどで完了します

そこから更に2週間ほど待ち、ようやく口座開設完了のSMSが届きました。そして更に1週間後の昨日、ようやくデビットカードと小切手帳が届き、口座開設が完了しました。

なお銀行員は電話には出ずメールにも返信せず、なぜかWhatsAppでメッセージを送ると回答がありました。

インドでは「5分」と言われたら1時間、「5日」と言われたら1ヶ月以上待たされるのが基本のようです。

どっと疲れました。とても大変な経験でしたが、前の週に警察で経験した出来事が余りにも凄まじかったので、それでも銀行はむしろ楽に感じました。

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