記事中の※は日野さんのコメントではなく、ブログ管理人による補足事項です。
この記事では1リンギット (RM)=25円として計算しています。
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日野さんの1ヶ月の生活費
日野恵美さんの1ヶ月の生活費はおおよそ以下の通りです。
項目 | マレーシアリンギット | 日本円 |
食費 | 1,200RM | 30,000円 |
家賃※ | 2,500RM | 62,500円 |
水道光熱費 | 240RM | 6,000円 |
通信費 | 160RM | 4,000円 |
交通費 | 0RM | 0円 |
支出計 | 4,100RM | 102,500円 |
※2,500RM(62,500円)は二人暮らしの値段で、一人暮らしの時は1,800RM(45,000円)の部屋に住んでいました。
クアラルンプールの食費と食事事情
種類 | 1食あたり(RM) | 1食あたり(円) |
街中の屋台※1 | 10RM | 250円 |
一般のレストラン※2 | 10〜20RM | 250〜500円 |
高級レストラン※3 | 80〜100RM | 2,000〜2,500円 |
日本食(昼の定食) | 50RM | 1,250円 |
日本食(ラーメン) | 35RM | 900円 |
※1:街中の屋台は(ホーカー等)で食べた場合です。
※2:ウィークデーの昼食の場合
※3:接待にも使えるようなお店。マレーシアはお酒が高いので、お酒が入ると200RM(5,000円)を超えます。
なおローカルのレストランと言ってもピンキリで、プラスチックの椅子にプラスチックの器で出てくるようなホーカーや安くて美味い地元の飲食店、小洒落カフェやハラル、ノンハラルのお店などバリエーションが豊富なので、自分にあったお店を探してみることをおすすめします。
平日は中華系マレーシア人の同僚と会社近くの飲食店で済ませることが多いので、中華圏の料理を食べることが多いです。
1食分8RM(200円)くらいが目安です。
マレーシアでは野菜、果物、魚、肉など、食材は何でも問題なく手に入ります。
豚肉も、質を問わなければどこでも売ってます。
そして、鶏肉に関しては調理しやすい状態で売っており、魚も捌いてくれます。
マレーシアでは夏野菜の代表野菜であるオクラとゴーヤのコスパが非常に良いので常備野菜にしてしています。
※ベトナムなどの場合、ローカルのスーパーでは肉が骨つきで売られており、自分で捌かなければいけないため、高級な輸入スーパーで買わざるを得ない場合があるそうです。
何でも手に入りますが、日本からの輸入品は割高です。例えば
- ごま油は350g:24RM(600円)
- 塩昆布1袋:12RM(300円)
- ワカメ1袋:12RM(300円)
- スナック菓子1袋:6RM(150円)※日本だと100円です。
- 日本のバニラアイス1カップ:12RM(300円)※日本だと100円です。
もしますので、日本に帰った時に大量買いをするようにしています。
Grab Foodというアプリでデリバリーができ、最近はコロナウィルスで自宅に引き篭もることが多いので小籠包など飲茶などを注文します。
1人分ならデリバリーチャージ込みで20〜30RM(500〜750円)、多いと50RM(1,250円)ほど注文します。
節約すべきだと思いますが、ついつい頼みすぎてしまいます。
パートナーの分も一緒に頼むと70〜80RM(1,750〜2,000円)ほどかかります。
マレーシアは日本よりもベジタリアンフレンドリーだと思います。
飲食店で「お肉抜いて下さい」という注文も可能ですし、ベジオンリーのお店も多数存在します。
ベジタリアンには健康なイメージがありますが、当地では野菜が油っこかったり味付けの濃かったりする場合もあるので、これも自分好みのお店選びをしたいところです。
参考リンク:マレーシアのベジタリアンレストランの例
「素」と書いてあるのがベジタリアンレストランの目印です。
クアラルンプールでの家賃・住宅事情
初めてマレーシアへ来た時にはGJJの繋がりで、当時マレーシアで働いていた日本人の知人に助けてもらいました。
※GJJについては海外就職の希望者は必見!グローバル人材塾をオススメする3つの理由をご参照ください。
2回目以降の引っ越しは、アイプロパティという部屋検索サイトで探しました。
iProperty(https://www.iproperty.com.my/)
1人暮らし、ルームシェア、ジェンダー、宗教などの項目を選んで部屋を検索することができます。
マレーシアで部屋を探す際には非常に役立つので、マレーシアで部屋探しをしたことがある人はほぼ100%閲覧したことがあるのではないでしょうか。
iPropertyには、オーナーが部屋を直接載せていることもあれば、不動産仲介業者が部屋を載せている場合もあります。
マレーシアでは、オーナーも不動産仲介業者も英語が通じますし、契約書もマレー語ではなく英語で書かれています。
マレーシアは契約社会なので口約束ということはなく、きちんと契約書を送ってくれます。
契約書に書かれた契約条件をきちんと読み込む必要があります。
なお最初の数ヶ月はルームシェアをしてみて、ゆっくり部屋を探してみるのもオススメです。
家賃 | 2,500RM(62,500円) |
デポジット(敷金) | 家賃2ヶ月分 |
契約期間 | 2ヶ月前 Notice |
間取り | 2LDK |
門番 | セキュリティあり |
クアラルンプール中心部から | 車で20〜25分くらい |
家賃2,500RM(62,500円)・水道光熱費 240RM(6,000円)はパートナーが負担、食費は私が支払いをしています。
1ヶ月の貯金は1,200RM(30,000円)です。
このコンドミニアムにはジムとプールがついています。
マレーシアは現地採用でもジム・プール付きのコンドミニアムに住むのが一般的です。
クアラルンプールの中心部へ行くと家賃が10万円以上しますが、少し郊外であればもう少し値段が下がります。
駐在員は家賃の高い人気エリアに住んでいますが、現地採用の場合はクアラルンプール市内と、郊外のセランゴールも含めて各自職場に近い場所で分散して住んでいます。
契約は1年更新で、契約期間内に退居してしまうとデポジットが返金されません。
当然ながらオーナーは値上げ要求をしたがりますが、クアラルンプールではマンションの供給が過多なので、オーナーは空き部屋になることを恐れます。
従って、一部の人気物件を除いて借り手の方が立場が強く、強気で値上げ要求を断れば家賃が据え置かれることも多いです。
3点あります。
- オーナーとの馬が合うか
悪いオーナーだと、退居の時にイチャモンをつけられてデポジットが全額没収された上に追加費用を要求されることがあるそうです。
また、水漏れ修理を依頼しても対応してくれないといったトラブルもあるそうです。
私が住んだアパートのオーナーは、日本人にも貸したことがあるということで、日本人が気にするポイントを分かってくれている良いオーナーです。
- マンションのセキュリティがきちんとしているか
鍵が二重になっているか、セキュリティの方が24時間常駐しているか、入居の時に鍵を交換してくれるか、などを確認しました。
コンドミニアムによっては自分で鍵の暗証番号を設定できるところもあります。
- 乾燥機がついているか
マレーシアの家はベランダが小さく、窓の外にはエアコンの室外機と観葉植物くらいしか置けません。
室内に干さざるを得なくなりますが、部屋の中で乾かしたくない場合には乾燥機のある家を探すことをオススメします。
クアラルンプールの水道光熱費と通信費
マレーシアリンギット | 日本円 | |
電気 | 200RM | 5,000円 |
水道 | 40RM | 1,000円 |
携帯電話 | 160RM | 4,000円 |
家のインターネット | 0RM | 0円 |
私の場合は家のインターネット代は家賃に含まれていますが、もし自分で払うのであれば5,000〜6,000円くらいかかります。
携帯電話代はプリペイドなら240RM(6,000円)、ポストペイドは160RM(4,000円)です。
以前は10リットル近い大きなペットボトルを購入していましたが、現在は水道水をBRITAの浄水器に通して利用しています。
色々と調べたところ、BRITAの浄水器に通せば水道水でも飲めることが分かりました。
本体が100RM(2,500円)、フィルターは6個入りで150RM(3,750円)です。
日野さんのクアラルンプールでのその他生活費
自宅から市内中心部までは電車で1時間ですが、4〜6RM(100〜150円)くらいです。
同じ距離を車で移動すると20~30分ですが、36RM(900円)ほどかかります。
ハウスキーピングは使っていません。
掃除するのは嫌いではないので全部自分たちで掃除しています。
子どものいる人の場合にはメイドを依頼している人も多いです。
外国人、ローカル問わず住み込みで頼んでいる方もいます。
日系の美容院で、カットだけであれば120RM(3,000円)です。
パーマをしても300RM(7,500円)かからないくらいです。
今行っている美容院では、日本人のスタイリストに切ってもらっています。
日本にいた時も含めて、今まで切ってもらったスタイリストさんの中で最も信頼出来る美容師さんにマレーシアで出会うことになるとは思いませんでしたが、とても腕の良い方で絶大な信頼を寄せています。
尚、ローカルの美容院で切っている同僚の髪型を見ると、マレーシアのローカル美容院も技術力が高いところが多いようで、トライする価値はあるはあるかも知れません。
カットだけであれば、ローカルなら80RM (2,000円)で対応してくれるそうです。
カットとカラーとパーマをフルコースでやるとローカルでも700RM(17,500円)かかるところもあるので、人に聞いたり、インスタグラムなどでチェックしても良いと思います。
ちょっとした風邪などは地元の町医者へかかりますが、診察代と薬代なども含め1回50RM(1,250円)くらいが目安です。
健康診断やCTスキャンをする場合には、もう少し大きな病院へ行きます。
クアラルンプールには日本語通じるような病院もあり、ドクターは現地の人ですが日本語の医療通訳がつき診断書も日本訳がつくところもあります。
日系の歯医者もあり、クリーニングをすると1回200RM(5,000円)くらいです。
ローカルの歯医者ならもう少し安くなるかもしれません。
私は歯列矯正をしていますが、日本だと70万~100万くらいかかるところ、マレーシアでは20,000RM(50万円)くらいで出来ました。
インビザラインを使用しており、設計通り問題なく矯正ができてとても満足しています。
マレーシアの街を歩いているだけでは気がつきませんが、自分で積極的に探せば語学教室、ヨガ教室など習い事は何でもあります。
それ以外にも、飲みやゴルフなどお金を使うところは色々あります。
その他、クアラルンプールでの生活全般
1年中暑いですが、10〜3月が雨季、4〜9月が乾季です。
雨季はマリンスポーツや観光がしづらくなるので、マレーシアへ来るなら乾季がオススメです。
私自身は怖い思いをしたことはありませんが
- 夜遅くに出歩かない
- 昼間でも人通りの少ないところは1人で歩かない
などの対策は必要です。
海外で最低限守るべきラインを出てしまうと犯罪に巻き込まれる可能性はあります。
私の知人は、一人で夜道を歩いていたら後ろからきたバイクにカバンを引ったくられそうになったことがありました。
マレーシアは車移動が基本で歩く人は少ないので、人通りが少ないところは昼間であっても注意をしています。
- インドネシアからヘイズが来て大気が悪くなる大気汚染や水質汚濁
- 人によってはお腹を壊す
- 油が多い可能性が高い(コレステロール値が高くなりました。また、屋台で食べるものは健康的とは言えない油を使っているので注意)
私は高層階に住んでいるので家の中でゴキブリは見たことがありませんが、小さい虫や蟻は出ます。
蟻対策、害虫用の散布薬も市販で売っているので対策可能です。ヤモリも出ます。
カーテンの裏に隠れてることがしばしばあります(笑)家を守ってくれているだと思い、放置しています。
最も注意しなければならないのは蚊で、蚊を媒体にしたデング熱が問題となっています。
マレーシアでは蚊の対策としてペストコントロールを定期的にやりますが、それでも防ぎきれないケースもあるので、蚊よけのスプレーを使います。
各コンドミニアムにプールがありますが、プールの清掃をしていないと蚊が大量発生する原因になります。
生活や仕事は英語だけで十分です。
飲食店やタクシーでも英語は通じますし、家の契約書も英語ですし、銀行などの手続きも英語だけで完結します。
もちろん、現地のことを本当に深く理解したければ現地語は必須です。
なお、「英語ができる」と言っても世代によってレベルは違います。50代以上の方は英語での教育が中心だった世代なので流暢な英語を話しますが、10代〜30代の世代は教育政策の転換によりマレー語中心の教育を受けた結果、英語の実力が身についていない人もいます。
また私立の学校は英語中心、公立はマレー語、中華系の学校ではマンダリンを使用するなど教育環境によって英語へのアプローチは様々だと感じます。
- Grab(東南アジアで広く利用できる配車アプリ)
- Waze(カーナビアプリ)
- Lazada(オンラインショッピングアプリ)
- WhatsApp(LINEのようなメッセージアプリ)
あとはNetflix、Facebook、Instagram、YouTube、Twitterなど日本でお馴染みのアプリもマレーシアでの生活には役立ちます。
マレーシア現地の情報を収集するにはTwitterで、マレーシアのハッシュタグをつけるのがオススメです。
タオルは日本から持ってくることがオススメです。
マレーシアのタオルは吸水性が悪く、洗濯した時に糸くずがあるなど質が悪いです。
IKEAへ行けば良いタオルも売っていますが2,500円くらいするので、日本から持って行った方がコストパフォーマンスが良いです。
クアラルンプールの日本人会と日本商工会に参加しています。
商工会は仕事の人脈づくりのために参加しています。
日本人会は加入者が大勢いますが、私は部会などに入っているわけではないので日本人会で新しく人と知り合う機会は多くありません。
ただ日本人会の図書館が充実しているので、そこで日本の本を借りています。
プライベートの知り合いは、友達の紹介や、Twitterでの繋がりなどで増やす機会が多いです。
マレーシアで生活してみた感想
マレーシアへは来たことがなかったので、どんな国か全く分かりませんでした。
入社前に下見で2回来て、意外に都会だとは思いましたが、その時は1週間以下の滞在だったので「実際に住んでみたら色々と苦労があるのかも知れない」と覚悟はしていました。
シャワーが出なかったり、マンションの共有部分が汚かったりといった不便が色々とあるのではないかと予想して来ましたが、実際に住んでみたら極めて快適でした。
- 日本より家が広いので、スペースを広く使えます。
- 他人の目を気にせず 同調圧力から解放されます
- 人種、宗教別の程よい棲み分けの実現
- 情報リテラシーが低い。不確か、誤情報が蔓延っている。発信者はさして訂正もしない。
- 湯船がないのでシャワー生活
- エレベーターシステムの効率が悪い
日野さんの体験談を読んでアジアでの海外就職に興味を持った方は、ぜひ【はじめてのアジア海外就職】実現までの道のりまとめの記事をお読みください。
情報収集の方法から、海外就職実現までの段取りをご紹介しています。