バラナシの日の出

ガンジス河の沐浴で有名なバラナシ は「インドの中のインド」と呼ばれ、世界中の観光客が集まるインドでも有数の観光地ですが、その分だけ詐欺師が多いです。

とはいえ、有名な詐欺はある程度パターンが決まっているので、事前にどういった問題が発生するのかを知っておけば怖くありません。安全にバラナシを観光できるよう、詐欺の手口と対策をご紹介します。

なお、バラナシの概要と観光スポットについては下記の記事で詳しくご紹介していますので、こちらをご参照ください。

火葬場に出没する詐欺師

バラナシにはハリシュチャンドラ・ガート(以下、「小さい火葬場」と言います)とマニカルカー・ガート(以下、「大きい火葬場」と言います)と呼ばれる2つの火葬場があり、亡くなったヒンドゥー教徒を24時間火葬しています。

私は河岸を歩いて大きい火葬場の方へ行きました。大きい火葬場は、夜は5人ほど同時に火葬していましたが、朝は清掃の時間らしく1~2人しか火葬していません。朝は観光客の数もまばらで閑散としていました。

朝8時頃に大きい火葬場へ行くと、ガイドのような人が現れて

インド人
火葬場を見学ですね。火葬場は誰でも自由に見学して良いですが、写真撮影は禁止です。こちらへお越しください

と流ちょうな英語で言われました。着いて行くと、

インド人
ここはインドの人々が人生の旅路を終える場所です。(近くの建物を指さして)あの建物では、死を待つ人々が住んでいます。この場所には世界各国から様々な人々が観光をしに来ますが、私たちはインドの文化を知っていただきたいという思いで、チャリティ活動をしています。私たちはガイドではないので、皆さんからお金は頂きません

これは直感的に「超怪しいやつだ」と思いました。地球の歩き方によると、チャリティーを装って薪代を請求されることあると書いてありました。

インド人
ここには、火葬をされたくても貧しくて薪代が払えない人もいます。私たちはその人たちのためにチャリティとして薪代を寄付する活動を行っています

やはり、想定通りでした。ゆっくり火葬場を見学したかったものの、こうなってしまってはどうしようもありません。私は"No"と大声を上げて立ち去ろうとしました。

すると、態度が豹変して"I want to kill you!"などと言い出し、私の同行者が肩を掴まれました。同行者が改めて大声で"No!"と言ったので、周囲のインド人の注目を浴びてその場を立ち去ることができましたが、かなり危ないと思いました。

あとでガイドに聞くと、大きい火葬場では同様の被害が多発しているそうです。このまま詐欺師に着いていくと、「死を待つ人の家」と呼ばれる建物に連れていかれ、逃げられない状況でお金を請求されるそうです。

小さい火葬場の方でも同様の声掛けはありますが、こちらは無視していればそれ以上の追及はないそうです。なお「薪代の請求」と言っても、それが本当に薪代になるわけではなく、詐欺師が麻薬を買うための費用になるだけだそうです。

対策としては

  • 火葬場には1人で行かず、大人数で行く
  • 朝よりも午後に行く(朝の方が人が少なく危ないようです。なお、日没後は絶対NGです)
  • ゲストハウススタッフなど、信頼できるインド人と一緒に行く

などが挙げられます。

なおバラナシには、日本語が話せることで有名な日本語ガイドであるビジェイ氏がいます。ビジェイ氏については下記記事をご確認ください。

ガンジス河の河辺で声をかけて来るインド人に注意

ガンジス河の河岸を歩いていると、明らかに怪しいインド人が大勢います。

そして、様々なインド人が声をかけてきます。目つきからして怪しかったり、薬をやっている雰囲気の人もいます。

色々なパターンがありますが、右手を出して「ナマステー(ヒンディー語で「こんにちは」の意味)」と言って近寄って来て、握手を返したら右手を離さずにこちらの手を揉んできて「これマッサージね。スペシャルマッサージしたから、マッサージ代を払え」と、金を払うまで手を放さない・・・などの事例があります。

また、「チョコいるか?」と言ってドラッグを勧めて来る人もいます。

基本的に馴れ馴れしく話しかけてくるインド人は無視する、日本語で話しかけて来ても相手にしないというのが鉄則かと思います。私が住んでいるチェンナイでは、向こうから声をかけてくるインド人など1人も会ったことがありません。

深夜(特に夜10時以降)は絶対に出歩かない

バラナシは小さい路地が複雑に入り組んでいて、昔ながらの個人商店が並んでおり趣があって、路地を散策すると大変面白いです。

インドでは南アフリカやベネズエラのように都市部での白昼堂々の強盗殺人などはありません。それはバラナシでも変わりませんので、人目のある日中であれば楽しく路地を散策することができます。

しかし、深夜の散策は大変危険です。バラナシに限った話ではありませんが、インドでは夜10時を過ぎるとレストランなども閉店するので深夜は人目がなく大変危険になります。 

――バラナシは小さな路地が無数にある街ですから、路地の陰に引っぱりこまれたら誰も気づかないでしょうね。

住職:「死体を布でくるんでガンジス河に流されたら、絶対にわからないから」と言っていました。

通常は火葬されてから遺灰のみガンジス河へ流されますが、妊婦や子どもなどの一部の人は火葬されずにそのまま河へ流されます。つまり、ガンジス河に遺体が流れていても誰も違和感を覚えませんし、通報もされません。

従って、バラナシの細い路地へ連れ込まれて殺害され、ガンジス河へ流されても発見される可能性は極めて低いです。日中は人の目があるため比較的リスクは低いと思いますが、人通りが少なくなった深夜は大変危険ですので大人数で移動するか信頼できる現地の方にガイドをしてもらう必要があります。

実際に日本人旅行者が殺害されたこともあるそうなので、詳しくは下記ブログの記事もご参照ください。

【実は危険】インドバラナシの実際の治安と怖い事件の真相を大暴露!

バラナシはデリー以上に気を引き締める

私はインドの中でも非常に治安の良いチェンナイという都市に住んでいるため、インドの首都デリーへ来るとあまりの詐欺師の多さにカルチャーショックを受けます。

しかしバラナシはデリー以上に不気味な空気があり、ドラッグをやっている人がいたり、深夜の暴行事件があったりとデリーとはまた違う怖さを感じます。

バラナシは「インドの中のインド」「正に人生観が変わる町」とも呼ばれる魅力的な町なので、是非ゆっくりと観光をして頂きたいです。但しインド人の中でも「バラナシは治安が悪い町」というイメージはあり、決してインドの中では治安が良い場所ではないので十分注意して観光してください。

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