万里の長城

学生
第2外国語は色々あるけど、どれを選ぼうかな

社会人
何か人とは違うスキルを身につけたいけど、何を学ぼうかな

という方、第2外国語として中国語を学んでみるのはいかがでしょうか?

私は大学の第二外国語で中国語をちょっとかじり、卒業後に中国出身の妻と結婚して日本で数年間中国語を学び、中国語検定2級を取得しました。

この記事では、私が中国語を数年間学んでみて感じた、日本人が中国語を学習するメリットをご紹介します。そのあと、中国語学習の指針となる検定試験についてもご紹介します。

第2外国語として中国語を学習する5つのメリット
  • 10億人以上の人と会話ができる
  • 漢字を使える日本人は圧倒的に有利
  • 漢字の読み方が多くない
  • 文法が非常にシンプル
  • 日本語との違いを楽しめる

この記事を読んで中国語に興味を持って頂けたら嬉しいです。

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第2外国語として中国語を学習する5つのメリット

早速、中国語を学習する5つの魅力についてご紹介します。

10億人以上の人と話ができる

中国は約14億人の人口を抱え、その殆どの人達が中国語を理解します。

中国は広いし人口も多いから、方言の幅も大きいんじゃないの?日本ですら青森弁や鹿児島弁は全く聞き取れないけど・・・
確かに、中国は広いので方言の差が激しく、標準中国語と広東語とでは全く違う言語と言っても過言ではないほどお互いに通じません。

七大方言

画像引用元:wikipedia 中国語 最終更新 2019年10月26日 (土) 07:02

中国語には「7大方言(諸説あり)」があり、上記地図で色が異なる地域は全く別の言語と言っても良いほど言葉が異なります。

このうち「標準中国語」に近い北方方言が話されているのは上記の地図で茶色く塗られている部分です。

こうして見ると、中国の大部分は北方方言であることがお分かり頂けるのではないでしょうか?

確かに中国は方言の幅が広いのですが、標準中国語と異なる方言は長江以南の南部で話されており、大部分の地域では標準中国語に近い北方方言が話されています(北方方言の中でも訛りの差は激しいですが)。

また南の方であっても学校教育はマンダリンで行われるため、中国であればどこでも標準中国語は通じます。

ウイグルやチベットなどの少数民族地域へ行くと中国語を話せない人もいますが、学校では習っているそうです。

中国大陸の他にも台湾、香港、マカオ、シンガポール、マレーシアなどにも話者が多いです。香港は広東語がメインですが最近は英語よりもマンダリンの方が通じが良いようで、マンダリンの勢力は強くなっています。

一部のエリートや香港、シンガポール、マレーシアなどの一部の中華系の人々を除いて、中国本土にいる大多数の中国人は英語を全く話せないので、中国語ができることが大きなメリットになります。

従って、「中国語ができると10億人以上の人と会話ができる」というのは嘘ではありません。

しかも、フランス語圏やスペイン語圏、アラビア語圏の人たちと日本国内で会う機会は多くありませんが、中国語圏の人たちは在住者・観光客を問わず日本にも大勢います。

中華料理店やマッサージ店で働いている中国人と中国語で話せるだけでも仲良くなれるかも知れません。日本国内でも使う機会が多いのは大きなメリットです。

漢字を使える日本人は圧倒的に有利

日本人が中国語を学習するのは、欧米人やインド人に比べれば圧倒的に有利です。なぜなら、漢字を覚えるのに苦労しないからです。

韓国とベトナムが漢字を放棄した現代では、世界の中で日常的に漢字を使用している国民は日本人と中国人(中国語圏)だけです。

中国語も「花」「山」「水」などの漢字を使っており、日本語と全く一緒です。

日本と中国の漢字は一部異なるので紛らわしいですが、わざわざ時間をとって勉強しなければならないほどのものではなく、教科書に書いてある漢字を見ながら何回か練習すればすぐに覚えます。

外国人が中国語を勉強するときの最大のボトルネックの1つは漢字なので、ここを易々とクリアできる日本人にとって中国語は学びやすい言語と言えます。

日本人は漢字を知っているので、知らない中国語の単語でも意味を推測することが可能です。例えば

中国語 日本語
電脳病毒 コンピューターウィルス
恐怖分子 テロリスト
西紅柿(西洋の赤い柿) トマト
超級市場 スーパーマーケット

これらの単語を初めて見ると「どういう意味だ?」と思いますが、じーっと漢字を見ているうちに意味が何となく掴めるのではないでしょうか?

漢字の読み方が多くない

有難いことに、中国語は読み方が一通りしかない漢字が殆どです。

日本語には音読みと訓読みがあり、音読みの中にも呉音・漢音・唐音などがあり非常に複雑で大変です。

例えば「明」という漢字は、訓読みでは「あかるい」、音読みの呉音では「みょう」、漢音では「めい」、唐音では「みん」と発音します。1つの漢字だけで4つも5つも発音があるのが普通です。

それに対し中国語では、1つの漢字には1つの読み方しかない場合が多いです。中には複数の読み方をするものもありますが、日本語のように殆どの漢字に4つも5つも読み方があるなどという複雑さはないです。

以前中国人から

中国人
日本の地名や名前はとても読み方が難しいけど、日本人はなぜ読み方が分かるの?『服部』を『はっとり』なんて絶対に読めないよ。

と聞かれたことがあります。

TATSUYA
日本人でも全ての地名や名前の読み方は分からないので、「フリガナ」と言ってひらがなを併記することが多いですよ

と言ったら非常に驚いていました。

中国語にも「ピンイン」という、中国語の音をアルファベットで表記する方法がありますが、基本的には小学生が学校教育で使用するもので、大人が日常生活で使用するようなものではないそうです。

文法が非常にシンプル

中国語には現在形、過去形、未来形といった概念がありません。

「私は毎年日本へ来ます」は「毎年我来日本」

「私は去年に日本へ来ました」は「去年我来日本」

「私は5年後に日本へ来ます」は「五年後我来日本」

となり、過去形や未来形と言った時制はありません(英語でいうと現在完了形に相当する「持続、経験、完了」などを表す文法はあります)。

そして疑問文についても、英語は疑問詞を文頭に持って来て語順が変わるなど非常に複雑ですが、中国語では語順が変わりません。

山田さんは英語を教える → 山田先生教英語

山田さんは英語を教えますか? → 山田教英語

山田さんは何を教えますか? → 山田教什么

と言った形で、Yes/Noの疑問文は文末に「」をつけるだけ、疑問詞疑問文は質問したい単語を疑問詞に帰るだけです。

英語のように、疑問詞が文頭に来たり、3単現のときだけ動詞の形が異なるといった難しい文法はありません。

但し、初級の文法を終えた後に勉強する語法は鬼のように難しいです(「中級の壁」と呼ばれます)。

日本語との違いを楽しめる

同じ単語でも、日本語と中国語で全く違う意味を表すものがあります。

中国語 日本語
手紙 トイレットペーパー
汽車 自動車
愛人 配偶者
老婆 奥さん

例えば、ヒュンダイ自動車のことは中国語で「現代汽車」と呼びます。

他にも、昔の日本語が中国語に残っていたり、昔の中国語が日本語に残っていたりすることもあります。

例えば、戦前まで日本語ではトンネルのことを「隧道」と呼んでいましたが、今でも中国語では「隧道」と呼びます。

一方、古代中国語では「What」を表す漢字は日本語と同じ「何」でしたが、現代では「什么」という漢字を使っています。

このように、日本語と中国語には交流の歴史があり、比較をすると興味深く面白いです。

私が最も面白いと感じたのは中国語の鼻母音と日本語の音読みとの関係です。詳しくは中国語の鼻母音nとngの聞き分けと遣唐使の歴史をご参照ください。

初級レベルの中国語で難しいのは発音だけだと思います。そこだけは中国語学校かオンラインレッスンで習った方が良いと思いますが、発音さえクリアすれば初級レベル(中検3級レベル)までで難しいことはなく、旅行会話であれば十分ではないかと思います。

中国語の検定試験

中国語を学習する目安の一つとして検定試験を利用するのがオススメです。日本人が受験する主要な中国語の検定には「中国語検定(中検)」と「HSK」があります。

中検は英検と同じように日本国内で実施される日本人向けの試験です。一方、HSKは「漢語水平考試(直訳すると「中国語レベルテスト」)」の略で、中国政府教育部の認定で全世界で実施しています。

中検 HSK
対象者 日本人のみ 全世界
メリット 学習の目安になる 中国での就職・留学に有利

HSKは全世界を対象にしたテストで、1級が最も易しく6級が最も難しいです(日本と逆です)。

全世界を対象にしたテストのため、最も簡単な1級だと漢字さえ読めれば中国語ができなくても解けてしまうような問題もあります。

HSKは中国が実施している試験のため、5級や6級で良い点数を取ると留学や就労ビザでも有利に働きます。中国へ行きたい人には必須のテストと言えます。

一方の中国語検定は日本人のみを対象にしたテストのため中国では通用しませんが、日本人の弱点を突いた設問が用意されているため、中国語検定をペースメーカーとして学習するとスムーズに力をつけることができます。

HSKは(少なくとも5級までは)大雑把に意味が分かれば雰囲気で解けてしまう問題も多いのに対し、中国語検定は細かい文法や単語をピンポイントで尋ねてくるので、正確に理解をしていないと合格できません。

HSKだけを目標に学習してしまうと「何となく分かった気になってしまう」という問題が発生するので、留学や就職を目的としてHSKを受験する方でも中国語検定は受験されることをオススメします。

中国語検定は日本の検定なので準4級が最も易しく、1級が最も難しいです。3級で初級卒業、準1級で中級卒業と言われます。

1級はプロの通訳・翻訳者が10年かけて合格するテストという噂で、ネイティブの中国人でも合格するのが難しいというテストなので、一般の学習者が目指す最終ゴールは準1級と言われています。

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コストパフォーマンスの良い中国語

英語のネイティブは欧米・オーストラリアなど人件費の高い国なので、ネイティブから英語を学ぼうと思うと高くつきます。安いコストで英語を学ぶにはフィリピンなどアジアのノンネイティブから学ぶことになります。

一方、中国の人件費は年々上がっているとはいえ、欧米ほどは高くないので、オンラインスクールなどを活用すれば比較的安価でネイティブの中国人から中国語を学ぶことができます。

そして、いまや日本国内でも至る所に中国人はおり、中国語を学ぶ機会も使う機会も非常に多いと言えます。

しかも、国際的に英語は話せて当たり前とされているため、英語を話しても喜ばれません。

しかし中国語の場合は簡単なフレーズをちょっと話しただけでも中国人には喜ばれ、仲良くなれることもあります。中国語はちょっと勉強するだけでもお得です。

なので、もし何か新しい言語を学ぶのであれば中国語はとてもオススメです。

実際に中国語を始めてみようと考えた方は【中国語初心者必見】日本人が入門で挫折しないためのポイントをご参照ください。

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