インド旅行者必見!便利な配車アプリOLAとUBERの特徴と利用方法

インド旅行での移動方法に悩んでいませんか?

タクシーを使えば移動は快適になりますが、インドの多くの都市では流しのタクシーはオートリキシャしか走っていません(ムンバイやコルカタでは四輪のメータータクシーもあります)。

オートリキシャについてはインド旅行 インド生活 オートリキシャを利用するメリットと注意点をご参照ください。

実は、インドでは配車アプリでタクシーを呼ぶことができ、とても便利です。

私はインドに1年ほど住んでいますが、家の近所でも旅行先でも配車アプリはよく利用します。

この記事では、インドの2大配車アプリであるUBERとOLAについてご説明します。

この記事を読めばUBERとOLAそれぞれの特徴と利用方法を理解できます。

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インドで配車アプリを利用するメリット

UBERとOLAの違いを説明する前に、オートリキシャと比較した時の配車アプリのメリットをご説明します。

値段交渉の必要がない

ムンバイなど一部の都市ではメーターを使ってくれるオートリキシャがあるそうですが、多くの都市ではリキシャはメーターは使いません。

従ってドライバーとの値段交渉が必要になりますが、外国人だと分かれば当然ながら足元を見て高い値段をふっかけてきます。

この値段交渉は超絶面倒くさく、これをサボってドライバーの言い値で乗るとUBERやOLAの何倍もの値段を払わなければならない場合もあります。

ルートが分かる

オートリキシャはドライバーの経験とカンで勝手に走るので、わざと間違った方へ行って土産物屋に連れて行ったり、単なる方向音痴で辿り着かなかったり、といったことがあります。

UBERやOLAはアプリがGoogle Mapと連動しており、ルートから外れた道を走ると客側にもすぐに分かるので、基本的に道順通りに走ってくれて安全です。

とはいえ深夜の利用はオススメしません。

北インドの場合は深夜にはUBERでもトラブルがあるそうです(南インドはではトラブルを耳にしたことはありません)。

乗車履歴が残る

UBERやOLAはアプリから乗車履歴を確認することができ、設定をすればメールでレシートも送られてきます。

従って、出張でUBERやOLAを利用した場合には確実に経費精算をすることができます。

これがオートリキシャだと領収書などは発行してもらえない場合が多い(というより、聞いたことがありません)ので、配車アプリを使う大きなメリットです。

UBERとOLAの違い

ではここからUBERとOLAの違いについてご説明します。

UBER OLA
資本 外資系 インド系
利用範囲 世界各国 インドのみ
電話番号 日本の番号も可 インドの番号のみ
旅行者の決済 現金とカード 現金のみ
パッケージ 利用不可 利用可
アプリ言語 日本語対応 英語のみ

1つずつ説明します。

OLAはインド製、UBERは外国製

UBERはアメリカの企業で世界展開しています。

日本でもUBER Eatsという出前のアプリは浸透してきました。

それに対しOLAはインドの会社で、インドとオーストラリアのみでサービスが展開されています。

OLAはインドの会社ですが、ソフトバンクも25%出資しているそうです。

日本の電話番号利用

UBERもOLAも電話番号の登録が必要で、登録した電話番号宛にSMSで認証を求められます。

UBERは日本国内で日本の番号を登録してもSMSが飛んできますが、OLAはインドの携帯電話番号でなければSMSが飛んできませんでした。

UBERはインド旅行・出張へ行く前に日本でスマートフォンへインストールし、日本の携帯電話に紐づけてアカウントを作成しておきましょう。

一度日本でアカウントを作成してしまえば、インドへ行ったらデータ通信SIMやポケットWiFiなど、データ通信のみの環境でも利用できます。

但し、一度ログアウトしてしまうと再度SMS認証が必要になるので、インドにいる間はログアウトしないように気をつけましょう。

OLAの利用にはインドの携帯電話番号が必要ですが、日本で購入できるインド用のプリペイドSIMはデータ通信専用のため利用できません。

旅行者がOLAを利用しようと思ったら、インドでAirtelかVodaphoneなどのショップへ行ってSIMカードを作成する必要があります。

旅行者にはOLAは少しハードルが高いかも知れません。

【2020年2月27日追記】

OLAも日本の携帯電話番号で登録できるという情報を頂きました(コメント欄参照)。

日本の電話番号でOLAに登録しようとしたのですが、できてしまいました。
入力画面でインドの国旗を日本の国旗に変えて番号を入力(要するにごく一般的な入力画面)して、SMSが届くまで10秒ほど間が空いたので、じゃあ現地でvodafoneでも、と思ったら普通に届き自動入力されました。
キャリアはドコモ系格安SIMです。

旅行者のOLA決済は現金のみ

UBERは現金での利用の他、日本のクレジットカードを登録しても利用できます(世界展開しているサービスなので当たり前ですね)。

それに対してOLAでカード決済(OLA Moneyと呼ばれます)を利用するには

  • PANカードによる本人確認
  • インドで発行されたDebit/Credit Card

が必要です。

Passportでも認証できるような項目がありましたが、インドのパスポートでなければ本人確認書類としては無効なようなので、外国人が利用できる身分証はPANカードしかありません。

PANカードはインドの納税者証明書で、就労ビザで働いていない限り取得することはないので、旅行者は利用できません。

また、PANを登録したあと日本のクレジットカードを登録しようとしても悉く却下されたので、インドで発行されたカードでなければならないようです。

インドで口座を開設するにはFRRO(外国人登録証)が必須なので、やはり旅行者は利用できません。

旅行者がインドでSIMカードを作成してOLAを利用する場合でも、決済は現金のみです。

現金のみの場合、車が来なくてもキャンセルができないので厄介です。

OLAはパッケージでの利用ができる

パッケージでの利用ができる点がOLAの優れている点です。

UBERは乗って降りたらおしまいで、帰りはまた別の車を捕まえなければなりません。

しかしOLAは「8時間貸切」「16時間貸切」といったことができるので、観光地まで乗せてもらって駐車場で待っててもらい、帰りも同じ車で帰るという使い方ができます。

但し、ごく稀にドライバーが勝手にいなくなる(1年間で2回だけ、そのような話を聞いたことがあります。私自身は経験ありません)ので、車の中に荷物を置きっ放しにして観光をするのは厳禁です。

郊外への観光にはとても便利な機能です。

例えば、チェンナイの郊外にあるマハバリプラムという遺跡へは約40km離れており、チェンナイ市内からUBERで「マハバリプラムへ行ってくれ」と言うと遠すぎるので断られます。

何かの間違いでマハバリプラムへ行ってくれた場合でも、今度は帰りのタクシーを捕まえられません。

マハバリプラムを走っているタクシーはほぼないからです。

このとき、OLAを8時間くらい借り切ってマハバリプラムへ往復すれば非常に楽です。

UBERは日本語対応、OLAは英語のみ

UBERは世界的なサービスなので、アプリも日本語の表示があります。

それに対してOLAは英語(またはインドの現地語)のみです。

英語に慣れていない方は少し使いづらいかも知れません。

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UBERとOLAの利用方法

ここからUBERとOLAの利用方法をご説明します。

UBERの利用方法

まずはUBERの利用方法からご説明します。

UBERは日本にいるにスマートフォンへアプリをダウンロードします。

UBERログイン画面

上記の画面から電話番号を入力するとSMSが飛んでくるので、そこに記載されている4桁の番号をアプリへ入力すればアカウント作成は完了です。

UBERログイン画面

アカウント作成後、クレジットカードを追加したい場合には、アプリの「お支払い」の項目からクレジットカード情報を追加してください。

日本でここまでの準備をしておけば大丈夫です。

続いて、UBERでのタクシーの呼び方です。

UBER ログイン

まずUBERを開くと上記の画面が表示されます。青印が現在位置です。

画面をタップして、乗り場所と降り場所を指定します。

UBER画面

UBERアプリはGoogleマップと連動しているので、Googleマップに掲載されている場所であれば指定することができます。

分かりやすく、レストランやホテルなどを指定しておけば確実に車が来ます。

UBER画面乗車場所と降車場所を指定すると、値段が表示されます。UberGoよりPremierの方が高級になっていますが、正直なところ違いは分かりません。

私はUberGoが見つからなければPremierで探すようにしています。

上記画面で「UberGoを確認」というボタンを押すと、アプリがタクシーを呼び始めます。

UBER画面

タクシーが捕まると、上記のように目安到着時間とタクシーの現在位置が表示されます。

タクシーが動いていれば問題ありませんが、いつまで経っても(20分くらい)動かない場合は電話をするなりキャンセルして別のタクシーを呼ぶなり、対策が必要になります。

タクシーが動かないのは大きく分けて

  • ドライバーが休んでいる、ご飯を食べている
  • 渋滞している
  • アプリが壊れている

という3パターンあり、電話をしてみなければ分かりません。

電話は、上記アプリの画面にある電話マークのボタンを押せばかかります。

電話をするのが難しければ諦めてキャンセルし他のタクシーを探した方が良いかも知れません。

インドにしばらく住んでいると、地元であれば

ここはよく渋滞するポイントだから、まぁ仕方ないか

この時間帯にここから動かないってことは、たぶん昼ご飯を食べてるな

といったことが経験則で分かるようになります。

一方、ドライバーから電話がかかってくる場合もあります。聞かれるのは

  • 乗車場所(アプリで表示されている乗車場所は正確か)
  • 降車場所
  • 支払方法(現金かカードか)

の3点です。従って、相手の話を聞かずに

Pick up location is correct.(乗車場所は正しいです)
Drop is xxx hotel.(降車場所はxxxホテル)
cash.(現金)

と言えば

OK, ma'am I'm coming.

と言って向こうから電話を切られます。

その後、ドライバーが行きたい方向と違ったり、支払方法が気に入らない場合はキャンセルされる場合がありますので、新しいドライバーが見つかるのを待つ必要があります。

20分くらい待たされてキャンセルされると非常にイライラしますが、そういうこともあるのでインドでは常に時間に余裕をもって行動してください。

すぐには来ないことが多いので、急ぎの場合は多少高くても流しのオートリキシャを捕まえた方が小回りも効きますし速いです。

なお乗車場所を聞いてくるのは、たまにアプリで表示されている乗車場所が間違っていることがあるためです。自分の現在位置とアプリのPick upポイントが一致しているかを確認する必要があります。

なおドライバーからの電話の際、南インドのタクシードライバーは英語が通じますが、北インドだとヒンディーしか通じない場合もあるので、その場合には近くを歩いているインド人を捕まえて「タクシードライバー、トークプリーズ」などと言えば向こうも状況を察してヒンディーで話してくれます。

インドで必要となるサバイバル力の1つです。

暫く待っていると、車が到着します。

UBER画面

上記アプリの画面に「842」と記載されていますが、これは車のナンバーの下3桁です。乗車するときに、必ずナンバーが一致していることを確認してください。

UBER画面

乗車するとUBERアプリの画面が切り替わり、上記のように到着時刻が表示されます。

UBER画面

降車場所に到着すると、上記のようにドライバーを評価する画面が表示されて終わりです。

OLAの利用方法

続いてOLAの利用方法です。UBERと共通する部分も多いので、相違する場所のみお伝えします。

OLAはUBERと同じような乗り切りの場合と、一定時間レンタルをする場合があるので、分けてお伝えします。

乗り切りの車の場合

登録方法はUBERと同じですが、上述の通りインドの電話番号でなければSMSが飛んできません。

OLA 画面

UBERと同じように乗車場所、降車場所を入力すると、画面の下の方に車の種類が表示されます。

Prime、Mini、microなどを選択します。

OLA 画面

Primeを選択すると、SedanやPlayなどの車種が表示され、乗りたいものを選んだら"RIDE NOW"を選択します。

OLA画面

次の画面で値段が表示され、"Confirm Booking"をクリックするとするとアプリが車を探し始めます。

なお、インド在住者でPANとインドの銀行が発行したデビットカードを持っている方は、"Ola Money"にカードを登録すると現金の他にOla Moneyを決済方法として使えます。その場合は上記画面で"Cash"と表示されているところを"Ola Money"に変更してください。

OLA画面

車が見つかると上記のように、表示されます。ここまではUBERと同じですが、UBERとの違いは画面右の方(運転手の写真の上)にOTPと呼ばれるコードがあることです。

乗車の際にこの4桁のコードを運転手に伝え、運転手側のアプリにOTPが入力されると発進します。

OLA

OLAも、車のナンバー(上記の場合、下4桁が5260)が一致していることを確認してください。

OLA画面

乗車が終わると、上記のような領収書とドライバーの評価画面が表示されます。

一定時間貸切の場合

UBERにはないOLA独自の機能として、一定時間貸切ができる機能が挙げられます。

OLA レンタル

一定期間貸切したい場合には、上記の画面で"Rentals"を選択します。そして"RIDE NOW"を押すと、下記画面が表示されます。

OLAレンタル

時間と距離の上限が表示され、その範囲内であれば何度でも利用することができます。

ただ1~2時間だと来てくれない場合が多いので、利用する場合は大抵8時間以上使うようにしています。

注意点としては、乗車時だけでなく降車時にもOTPを伝えることが要求される点です。

緊急の場合にはコールセンターへ連絡する

上記ツイートのコメント欄によれば、コールセンターは丁寧に対応してくれ、2倍の時間はかかったものの無事に帰れたそうです。

私は1年以上インドに住んでいますが、UBERで変なところへ連れていかれそうになったという話は、南インドのチェンナイ・バンガロールでは1度も聞いたことがありません。

上記ツイートはコルカタ在住の方ですが、1年近く住んで初めての経験とのことです。

配車アプリは居場所がGPSで管理されており、値段も決まっているためメータータクシーやオートリキシャのようなトラブルには滅多に遭遇しません。

しかし万一の場合にはアプリの緊急電話機能からコールセンターへ発信してください。

油断しなければ便利なUBERとOLA

深夜に利用しない、時間に余裕を持つなどの注意点がありますが、その点を理解しておけば便利に利用することができます。

電車やバス、リキシャーなどで移動するよりも行動範囲が広がるのではないでしょうか。

インド旅行は準備が大切です!インドに到着してから戸惑わないように、必要なものを準備しましょう。

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