走る男女

自信のない人が自己肯定感を高めるための7つのステップのうち4つ目は「没頭できる趣味を見つける」ということです。

前回の記事友達はいなくてもOK 自分を尊重してくれない友人と距離をおく方法で、自己肯定感を高めるためには、自己肯定感を下げてくる人と距離を置くことが重要、とお伝えしました。

自分にネガティブな影響を与える人と距離を置くことにより気分は楽になると思いますが、それだけでは退屈になったり仕事に追われたりする毎日で楽しくはありません。

楽しい日々を過ごすためには、没頭できる趣味を見つけることが必要です。

好きなことを見つけるためには、興味を持ったことにどんどんチャレンジしてみることが必要ですが、自己肯定感の低い人が新しいことにチャレンジするのは想像以上に大変なことです。

私も日本で働いていたときは変化を恐れ、結婚している身で退職してインド就職を決断するのは大きな勇気が必要でした。

今から振り返ると、既婚の私が会社を退職してインドへ転職するという大きな決断をできたのは、日頃の小さなチャレンジの積み重ねだったと思います。

そこでこの記事では、私の経験をもとに、行動力の低い人が行動をするために必要な考え方についてご説明します。

最初に結論からご紹介します。

行動力を高めるために必要な考え方
  • 行動できない自分を責めない
  • 本当に行動する必要があるのかどうかを考える
  • 行動を起こすことの大変さを認識して覚悟を決める
  • 少しずつ行動を大きくしていく

このブログで紹介する考え方は、「毎日、小さな目標を立てて少しずつ行動し、小さな成功体験を積む」など、多くのブログで紹介されている考え方とは大きく異なります。

行動力の低い人が「とりあえずやってみる」「毎日、小さな行動をして習慣化する」というのは、小さなことではありません。

日々の小さな行動ができなかった時に自己嫌悪が強くなり、ますます行動を起こすことに対するハードルが上がってしまうからです。

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行動できない自分を責めない

出鼻を挫くようですが、行動力を高めるにはどうするのかを考える前に、行動力の高い人が優れていて、行動力の低い自分は劣っている」という考え方を捨てましょう。

人間に優劣はないので、行動力のある人が行動力の低い人よりも優れているわけではありません。

人間に優劣がないということは劣等感コンプレックスの解消は努力による克服ではなく価値観の転換で詳しく説明していますので、先にそちらを読んで納得して頂いてから、この記事に戻ってきてください。

「行動力の低い自分はダメだ。自分を変えなければいけない」という意識のまま行動力を上げようとすると、ますます「やっぱり行動できない自分はダメだ」という自己嫌悪が強くなり、負のスパイラルから抜け出せなくなります。

無理に行動して自己嫌悪を強めるくらいだったら、何もせずゴロゴロしている方が幸せかも知れません。

従ってまず、「行動できない人間が劣っているわけではない。従って行動できなくても自分を責めない」という意識を持つことが先です。

ベッドでゴロゴロしたり、ソファーでボーッとする時間も大切です。

そういった、ゆっくりと過ごすことに対して罪悪感を持つ必要は全くありません。とても幸せなことです。

「人生一度きりだから、やりたいことはどんどんチャレンジしましょう」という人がいますが、人生一度きりだからこそ、のんびり過ごす幸せを噛み締めるのも良いのではないでしょうか?

ひょっとしたら、行動を起こして結果を出して成功してお金と評価を手に入れることより、いまソファーでダラダラすることの方が幸せかも知れません。

インドに住んでいると、毎朝、家の玄関の前で往来する人を眺めながらノンビリと何十分もかけて歯を磨いている人や、木の葉で顔を扇ぎながら何もせずにボーッと座っている人が大勢います。

ある家の中をチラッと覗いたらお年寄りが壁に向かって座っていたので、テレビでも見ているのかと思ったら、壁には何もかかっておらず、何もない壁に向かってボーッと座っていた、ということもありました。

インドでボーッと過ごすのと、東京で寸暇を惜しんで働くのと、どちらが幸せかは人によると思います。

必ずしも寸暇を惜しんで一生懸命行動を起こし、結果を出す生き方が優れているとは思いません。

このブログには「アジアで暮らしてみて変化した人生観を紹介する」というコンセプトがあるのですが、私はこの「行動力」という点についてインドへ来て本当に人生観が変わりました。

逆説的ですが、行動できない自分を責めてしまっている限り行動力は上がりません。

「別に行動しなくてもいい」と思って初めて行動できるようになります。

本当に行動する必要があるのかどうかを考える

「別に行動力が低くても問題ない」ということを前提に、本当に行動する必要があるのか考えましょう。

いくら行動力が低い方でも、今いる場所へ30分後に津波が襲ってくるので今すぐ逃げなければ死んでしまう、という状況であれば高台へ避難するのではないでしょうか?

普段の行動力が低い人でも、本当に生命の危機が迫れば行動を起こすはずです。

逆に言うと、行動を起こす気にならないということは、そこまで行動を起こす必要に迫られていないのかも知れません。

行きたくない飲み会へは行く必要はありません

自分が不愉快でなければ掃除をする必要もありません

興味のないことは一切やる必要はありません

仕事をやる気が起きないのであれば、そもそもやる必要がない仕事なのかも知れません。

やるべき仕事をやらずに上司やお客さんに怒られてみるのも良いかも知れません。

行動したくない時にはじっくり考える時間があっても良いと思います。

何でも挑戦してみないと、好きか嫌いか分からないじゃないか

という人もいますが、行動したくない時に無理に行動しても逆に

やりたくないことに時間を割いてるうちに、やりたいことが分からなくなってしまった

という事態にもなりかねません。

自己肯定感の低い人が「行動しなければならない」と思った時、大抵の場合は行動を起こさなくても良い状況です。

「周りの人と比較して自分が劣っている」と思い込み、「新しい行動を起こすことで周りよりも優れなければならない」と思っている場合が多いです。

しかし人生は競争ではありません(参考記事:競争が嫌いな人が競争から逃げて良い理由と逃げるための3つの条件)。

従って、行動を起こさず競争に負けても問題ありません。

あなたが、もし親や上司、友達の評価を気にして「行動しなければならない」と思っているのではなく、本当に心の底から「行動したい」と思っているのであれば、その時にはぜひ行動を起こしましょう。

外から与えられた罪悪感や劣等感コンプレックスにドライブされた行動ではなく、自分の内面から湧きあがる「これをやりたい!」という感情に従った行動です。

具体的には、日々の生活が単調で退屈だから新しい刺激が欲しいとか、劣等感を与えてくる職場環境だから転職したい・・・といった場合です。

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行動を起こすことの大変さを認識して覚悟を決める

自己肯定感の低い人は「これをやってみたい!」と心の底から思ったことであっても、行動を起こすのが大変です。

例えば「新しく英語を趣味として始めてみたい」と思っても、自己肯定感の低い人は完璧主義の傾向があるため

  • 訛りのない英語を話さなければならない
  • 間違いのない文法を身につけなければならない

という強迫観念に囚われてしまい、「とりあえず外国人と楽しく喋ってみる」という一歩を踏み出せません。

そもそも、外国人と話したいことが特になければ英語を勉強する必要もありません。

そして、完璧な英語を話せないことに自信をなくして英語が嫌いになってしまいます。

一事が万事このような感じで常に緊張しているため、リラックスして楽しめる趣味を見つけることができません。

本来、新しい趣味を始めるのにそこまでの準備は必要ありません。

行動力の高い友人からは

友達
とりあえず英会話喫茶にでも行って、初心者テーブルで気軽に話してみて、楽しかったら本格的に英語に取り組んだら?

と言われるかも知れません。

行動力の高い人は「まずは小さいことにトライしてみましょう。その積み重ねです」と言います。

しかし、行動力の高い人にとっては小さな一歩でも、自己肯定感の低い人にとっては清水の舞台から飛び降りるくらい大変だということを認識する必要があります。

従って、行動力の高い人の「小さな一歩を踏み出しましょう」というアドバイスを真に受けてしまうと

こんな小さな一歩も踏み出せない自分はやっぱりダメだ

と、また自分を責めてしまいます。

自己肯定感の低い人は、生育環境で行動力を奪われてきた場合が多いです。

自己肯定感が低く行動に踏み出せない人に対し「とりあえず小さなことをやってみましょう」と伝えることは、一見親切なようで実はかなり残酷です。

例えて言うと、親からの虐待で両腕を失ってしまった人に対し、「とりあえず簡単な平仮名から書いてみなよ。簡単でしょ?」と言っているようなものかも知れません。

両腕を失っていても口などを使ってスラスラと文字を書ける人はいますが、両腕を自由に使える人が平仮名を書くよりは遥かに大変な訓練が必要なはずです。

それと同じで、自己肯定感の高い人が「英語が話せなくても、とりあえず英会話喫茶に行ってみる」ということと、自己肯定感の低い人が同じ行動をすることとの難易度は全く異なります。

精神的な問題は身体的な問題と比べて外から見えづらいのですが、事情は同じです。

自己肯定感の低い人が行動を起こすときは「気軽に小さな一歩を踏み出す」という感覚では覚悟不足です。

「気軽に小さな一歩を踏み出す」は、自己肯定感の高い人が行動を起こすときの感覚です。

自己肯定感の低い人が行動を起こすときは、ヘリコプターから飛び降りてスカイダイビングをするくらいの覚悟をもってください。

生半可な覚悟では行動は起こせません。

そして、もし一歩を踏み出せたら自分を徹底的に褒めてあげましょう。

いま、自己肯定感の低いあなたが本心から「自分を変えたい」「行動を起こしたい」と感じているのであれば、かなりの緊急事態である可能性が高いです。

例えて言うと、このような状況です。

自己肯定感の低い人が行動を起こす時の例え

 

火事によって町全体が火の海に包まれ、あなたは川にかかる橋の上まで逃げてきました。

火は対岸まで回っているため橋の両端から火が迫っており、逃げ場は川の中しかありません。

川には救命ボートが何台も浮かんでおり、既に飛び降りた人達が大勢救助されています。

川に飛び降りて溺れ死ぬ可能性はありますが、今のところ全員救助されているようです。

それに対し、このまま橋の上でモタモタしていると焼け死ぬ可能性が高いです。

この状況で、川へ飛び込む勇気がありますか?

このようなことが問われています。

「小さな一歩を踏み出す」などと悠長なことを言っている状況ではありません。

毎日、行きたくない会社へ行ってやりたくない仕事をやり、会いたくない上司から聞きたくない説教を聞かされ、会議では責めたてられ、行きたくもない飲み会に毎晩付き合わされる・・・

やりたいことも見つからないし、毎日がつまらない、生きている意味を感じられない・・・

そんな環境で毎日を過ごしていたら、どこかで精神的にダウンして動けなくなってしまう可能性は極めて高いです。

内面から「行動したい。変わりたい」と思っているのは、危機が迫っていることを察知したあなたの身体感覚がアラートを出しているのです。

このアラートを無視して行動を起こさないのは、Jアラートが津波を警告しているのに逃げないようなものです。

津波が迫っていることに気づけば津波から逃げられますが、津波に気がつかなければ死んでしまいます。

これは、周りから押しつけられた罪悪感や劣等感コンプレックスを克服するために行動を起こすのとは全く異なります。

限界を察知した身体がアラートを出しているので絶対に行動を起こさなければなりません。

  • 会社の飲み会を断って、気になっていたレストランに1人で行ってみる
  • 「綺麗だ」と感じた花をスマートフォンで写真に撮る
  • 「喋れなくても、聞いているだけでもいい」という覚悟で英会話喫茶に行ってみる

といった、行動力のある人からは「なんだその程度のこと、どうってことないじゃないか」と思われるような、世間的には小さな行動であっても、自己肯定感が低い人にとっては命に関わるくらい重要で大変な行動だったりします。

ここは、覚悟を決めて行動するしかありません。

「周りの視線を気にせず、自分がやってみたいことを楽しむ」ことが大切です。

これはオーバーに言っているのではなく、時間が経てば経つほど行動するハードルは上がっていていき、取り返しがつかないことになります。

「行動を起こせない自分はダメだ」などと自分を責めていられるほど余裕があるような状況ではありません。

自己肯定感の低い人が新しいことにチャレンジするというのはそのくらい大変なことです。

チャレンジしてみて、楽しければ続ければいいし、つまらなければ辞めれば大丈夫です。

趣味なので失敗しても全く誰も困りませんし、失うものはありません。

「時間の無駄をした」と後悔しても全然問題ありません。

結果なんてどうでも良く、あなたがやってみたいことにチャレンジしたという事実が極めて重要です!

少しずつ行動を大きくしていく

色々なことにチャレンジして楽しめる趣味が何か1つでも見つかったら、必ず自己肯定感は上がります。

少なくとも、「生まれてきて良かった」と思うことができるようになります。

すると、ますます自分の感覚が信じられるようになり、「これはやりたい、これはやりたくない」ということが明確になっていきます。

自分の好きなこと、嫌いなことが明確になればなるほど、行動を起こすことに対してハードルが下がっていき、ますます新しいことにチャレンジをすることができるようになります。

仕事上で新しい行動を起こせないのも、そもそも向いていない仕事を頑張っているからという可能性が高いです。

得意なこと、好きなことを仕事にすることができれば、わざわざ「行動しよう」などと思わなくても勝手に行動します。

実は「行動力を上げるにはどうすればいいか」という問いの立て方自体に問題があり、得意なことや好きなことが見つかっていけば仕事でもプライベートでも行動力は勝手に上がっていきます。

この記事では没頭できる趣味を見つけるために行動を起こす時の考え方についてご説明しました。

但し、趣味が見つかっても仕事が苦痛であれば、それに引きずられて趣味も楽しめなくなってしまうかも知れません。

従って、仕事についても「自分が苦痛と感じないこと」に寄せていくことでもっと自己肯定感は上がります。

そのためには、得意なことを仕事にすることが大切です。

そこで次回の記事では、得意なことを見つける方法についてご紹介します。

番外編:興味のあることがない場合のオススメ

何にチャレンジしたら良いのか分からない方は、海外旅行はいかがでしょうか?

私がこの記事で書いている「別に行動力のある人間が偉いわけではない」という感覚も、インドに来て初めて掴み取ったものです。

ちょっとした旅行をするだけでも、日本の日常生活を別の角度から眺めることができます。

ただ、いきなりインドというのはハードルが高いので、もし初めての海外ひとり旅であればタイのバンコクがオススメです。

タイのバンコクをオススメする理由については 初めての海外一人旅としてタイのバンコクがおススメな5つの理由をご参照ください。

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